2018年7月18日水曜日

今日の万年筆 11

  
PARKER

DUOFOLD
Centennial
Black
Gold Trim

   久しぶりにパーカーの万年筆「デュオフォールド」を使ってみた。
「パーカー」は、イギリスの高級筆記具のブランド。元々は「ジョージ・サンフォード・パーカー」という人が1891年にアメリカで筆記具の製造を始めたのが「パーカー」の由来だが、1987年には本拠をイギリスに移転している。その後2000年には、アメリカの雑貨メーカー「ニューウェル・ラバーメイド・グループ」の文房具部門「サンフォード」の傘下になり、2009年からはイギリスの工場を閉鎖して生産拠点をフランスに移しているという。

パーカーの「デュオフォールド」は、1921年から製造されているロングセラーである。


   ペン先は18金製で、「DUOFOLD」と「PARKER」の刻印が入っている。


 ペン芯はこんな感じ。ペンポイントのサイズ「F」の刻印。



  キャップのクリップは矢羽根を模したデザイン。

  キャップトップにはスペードみたいなマークと「DUOFOLD」の文字。


   実際に書いてみると、書き味は非常に滑らかでどんな方向にペンを走らせても引っ掛かりや掠れがなく、書き味に関しては自分の持っている万年筆の中でも最高だと思う。書ける線の太さは、日本製のペン先の「F」と比べて明らかに太めである。


   尻軸にキャップを着けて書くと長過ぎてちょっとバランスが悪いかも知れない。


  キャップを着けずに使用した方が、少なくとも自分にとっては書きやすく感じる。


   インクの補充は、コンバータとカートリッジの両用式。


   書き味に関しては満足しているのだが、この万年筆には改善して欲しい点もある。それは、ペン先のインクが乾きやすい事だ。毎日使っていれば問題ないと思うが、暫く使っていないとすぐに書けなくなってしまう。多分キャップのクリップの陰になっている所に小さな穴が空いているせいだと思う。この穴は誤飲した場合の窒息を防止する為にあるというが、どうしてこんな物を飲む人がいるのか不思議である。ここが改善されればどのメーカーにも負けない最高の万年筆になるはずだが、最近のモデルはどうなっているのだろうか。




   でも、いくら良い万年筆を使っても字が上手くなったり、良い文章が書けるようになるわけでは無いよね。







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