2020年4月28日火曜日

最上川のB型剪定鋏 その2


最上川
B型剪定鋏  7吋 皮止


▼Before





▼After



 「最上川」の中古のB型剪定鋏をヤフオクで落札した。今年の1月に200mmを入手しているが、今回のは180mm(7インチ)である。
    中古だから当然錆だらけだったので、紙ヤスリの400番、1000番、2000番で錆を落とし、コンパウンドで磨いてみた。柄の部分は薬品で酸化処理をした後、メタルプライマーを塗って錆止めをした。止め皮には靴墨を摺り込んでみた。





▲切刃の平には「商標登録  最上川」の刻印。






▲受刃の刻印は「特製」。







最上川の200mmの剪定鋏との比較。


▲左が180mm、右が200mm。
どちらも入手後に虫バネを取り付けてある。
  紙箱のデザインが違うが、剪定鋏の箱はいくつかのメーカーで同じ物を共用していたようで、それにメーカー毎に用意したラベルを貼っていたのだろう。


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「最上川」は山形県山形市にあった「株式会社最上川製作所」の登録商標。山形の剪定鋏の元祖と云われ、日本で初めてB型剪定鋏を作ったのが初代の松本彌三郎氏だとも云われている。彌三郎氏の元では初代「村久」の衡田久作氏が、2代目の安太郎氏の元では初代「山広」の山川広一氏が鋏造りを学んでいる。

2 件のコメント:

さんのコメント...

もんのすごくきれいになるんですね。すご!
家に錆びている刃物があるからやってみたいけれど、根気がないので、2000番のサンドペーパーなんてだめです。400番が限界。
切れ味もよくなるのですか?

かねぽん さんのコメント...

春さんのお宅にはきっとグラインダーやサンダがあるでしょうから、それらを使った方が早いんじゃないでしょうか。細かい所はリューターを使うのが良いと思います。サンドペーパーを使うのは、それが1番安上がりだからです。あと、サンドペーパーで磨くと切れ味も良くなります。特に剪定鋏はハマグリ刃になっている物が多いので、平らな砥石で研ぐよりきれいに仕上げる事が出来ます。