2022年9月30日金曜日

30本目

 

米沢型の鉈。



▲メルカリで形の良い米沢型の鉈を見つけたので、早速購入した。出品者様は長野県松本市のUさん。多分これで手元の米沢型の鉈は30本目になった。刃渡りは約19cm、柄は約22cm。





▲刻印のような物が見られるが、読み取る事が出来ない。

   米沢型の鉈の特徴としては、①ハナとかハシとか呼ばれる先端の突起が尖っている事、②片刃である事、③平の峰に近い方に大きな鎚目が複数打たれている事、④ほとんどは地金の片面に鋼を鍛接している事、⑤目釘が1本である事、といった所だろうか。最近作られた製品だと全鋼だったり目釘が2本だったりする事もある。あと、喜多方型と米沢型の明確な線引きは難しいので、ほぼ同じと考えて良いと思う。






2022年9月29日木曜日

四寸のこけし

 

 また梅木直美さんのこけしを入手した。



▲ヤフオクで落札した梅木直美さんのこけしが届いた。高さ4寸の岡崎長次郎型。出品者様は静岡市の「古道具 水無月」さん。自分は何かに興味を持って、それを収集しようと思った時、必ず何らかの制約を自分に課す事にしている。剪定鋏なら山形県で作られた物だけ。鉈なら米沢型だけ、薔薇なら強香の大輪赤花で古い品種だけといった具合に。物欲には際限が無い事が分かっているからだ。こけしを集め始めた時も、梅木直美さんが作った3~4寸か1尺のこけしだけにしておこうと決めていた。実際はそれ以外の大きさのこけしも買ってしまっているのだが、今回のこれはちゃんと自分のルールに則っている。既に似たようなこけしを沢山持っているが、よく見るとどこか違っていたりする。結局自分が飽きるまで際限無く続いていくのだろう。







丸清の古い剪定鋏

 

山形丸清
A型剪定鋏 8吋 



▲ヤフオクで、山形丸清の中古のA型剪定鋏を落札した。出品者様は福岡市の方。山形丸清は山形市円応寺町の「有限会社工藤製鋏所」の商標。






▲裏側。







▲刃は真鍮で鑞付けされている。







▲丸清の鑞付けは一昨年にメルカリで購入していたので、それと比較してみた。左が今回落札した物で、右が前回入手した物。左の鋏は、刻印の「清」の文字が草書になっている。







▲それと、柄の内側が凹んでいないので、その分重くなっている。飛庄の旧A型にそっくりで紛らわしいが、合紋(あいもん)の位置が異なる。合紋というのは鋏を作る時に、切刃と受刃の組み合わせを間違えないようにする為の目印の事。飛庄は組上がると目立たない位置に打刻しているのに対し、丸清は柄の内側に打っている。

   おそらくこの鋏は工藤製鋏所の初代、工藤清吉氏の作だと思われる。











蝦柄雀の雄

 

エビガラスズメ(♂)
Agrius convolvuli

     鱗翅目スズメガ科Agrius属。幼虫は広食性で様々な草本の葉を食べる。年2~3化で蛹態越冬。


   ▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたエビガラスズメの雄。雌より翅の模様がはっきりしている。





2022年9月28日水曜日

キヨネとイエローストーン

 

  

セントポーリア
「キヨネ」
Saintpaulia ‘Kiyone’

イワタバコ科アフリカスミレ属の園芸品種。ドイツのホルトカンプ社で作られたオプティマラ種。



    ▲今年7月に新潟市の「LEAFS」( 株式会社芳樹園 )さんから取り寄せたセントポーリアの「キヨネ」に花が咲いた。  本来はもっと花弁が多いはずなんだけど、蕾が沢山あるので、これからどうなるか見守っていきたい。










セントポーリア
「イエローストーン」
Saintpaulia ‘Yellow Stone’

これもオプティマラ種。



   ▲「キヨネ」と一緒にやって来た「イエローストーン」にもやっと1輪だけ花が咲いた。これも本来の花形ではないけど、今年の暑い夏を無事に乗り越えてくれただけでも有難い。他の品種はまだ花芽さえ出ていない。















2022年9月25日日曜日

樟蚕四匹


 
クスサン
Saturnia(Caligula) japonica  japonica

鱗翅目ヤママユガ科Saturnia(Caligula) 属。幼虫はシラガタロウと呼ばれ、広食性で様々な樹木の葉を食べる。蛹の繭はスカシダワラと言う。年1化で卵態越冬。



▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたクスサンの雄。







▲2匹目。これも雄。






▲3匹目。これは雌。






▲4匹目。これは雄。

他にもう1匹飛んでいるのを見かけた。










2022年9月22日木曜日

今年最初の樟蚕

 

クスサン(♀)
Saturnia(Caligula) japonica  japonica

鱗翅目ヤママユガ科Saturnia(Caligula) 属。幼虫はシラガタロウと呼ばれ、広食性で様々な樹木の葉を食べる。蛹の繭はスカシダワラと言う。年1化で卵態越冬。



▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたクスサンの雌。今年初めて見た個体だったが、残念ながらペシャンコにつぶれた死体だった。昔、日本ではクスサンの幼虫の絹糸腺からテグスを作っていた。ちなみに中国ではテグスサン(楓蚕= Eriogyna pyretorum)が同じ目的で利用されていたらしい。今年は北海道のあちこちでクスサンが大量発生しているという。なんかちょっとうらやましい。


2022年9月21日水曜日

渋谷駅近家族

 

少年サンデーコミックス  スペシャル

シブヤニアファミリー①
久米田康治

2022年9月20日初版発行
株式会社小学館



▲「さよなら絶望先生」や「せっかち伯爵と時間どろぼう」「かくしごと」等の作品でお馴染みの久米田康治氏の新作漫画「シブヤニアファミリー」の第1巻が発売された。この作品は週刊少年サンデーで2021年の47号から連載されている。久米田氏のサンデーでの連載は「かってに改造」以来なので17年ぶり。主人公は渋谷に住む小学3年生の都加 逸子(とか いつこ)ちゃん。家族や友達からは「イッコ」と呼ばれている。内容的にはシブヤっ子あるあるをある事無い事羅列して子供っぽい屁理屈で撹拌したような、どっぷり久米田節エキスに浸かった風刺ギャグ漫画となっている。つまり、善かれ悪しかれ今までの他の作品とほぼ同じという事だが、絵がかわいいので許せてしまう。作者自身の仕事場も渋谷にあるので、背景にはそれなりのリアリティがあるかも知れない。








   ▲ただ、小3少女が主役なので、下ネタは封印されている模様。







2022年9月20日火曜日

シュールなこけし

 
梅木直美さんのちょっとシュールなこけし。



   ▲先日、メルカリで入手したちょっと変わったこけし。猫の顔をした達磨の上にこけしの顔が乗っかっている。高さは2寸半しかなく、小さくてかわいい。出品者様は、この前こげすをゆずってくれた東京都の方。






  ▲珍しく底の部分に販売された日付と場所が本人の筆で記されている。とげぬき地蔵で有名な東京巣鴨の高岩寺で販売された作品らしい。







2022年9月19日月曜日

大正期岡長型

 


梅木直美さんの伝統こけし。



  ▲先日、ヤフオクで入手した梅木直美さんのこけし。出品者は埼玉県本庄市のリサイクルショップ「ゴールディーズ本庄店」様。梅木直美さんは山形市在住の蔵王高湯系こけし工人。師匠は御尊父でもある梅木修一氏。このこけしは岡崎長次郎氏の大正時代の作品を再現した物で、高さは約5寸。底の梅木直美さんの記名の横に「四、八、三◯」と購入した日付らしき数字がボールペンで書いてある。四というのが平成4年だとすると、30年も前、直美さんがまだ二十代の頃の作品になる。





2022年9月18日日曜日

紅雀

 
ベニスズメ
Deilephila elpenor lewisii

鱗翅目スズメガ科Deilephila属。幼虫は広食性。年2化で蛹態越冬。


  ▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたベニスズメ。黄色と桃色の翅。日本のスズメガの中では一番かわいい。







2022年9月17日土曜日

大剣紋夜蛾

 

オオケンモン(終齢幼虫)
Acronicta major

鱗翅目ヤガ科Acronicta属。幼虫は広食性で様々な樹木の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。

▲クワの葉を食べるオオケンモンの幼虫。






2022年9月16日金曜日

白斑の幼蛇

 

シロマダラ
Lycodon  orientalis

有鱗目ナミヘビ科オオカミヘビ属。日本固有種。


▲昨夜、家の前で見付けたシロマダラの幼蛇。長さ二十数cm、太さ5mm位で、一瞬ミミズかと思った。おそらく今年生まれたばかりだと思われる。シロマダラはよく幻の蛇とか云われているけど、そんな事はないと思う。少なくとも自分は、他の種類の蛇と同じ位の頻度で見ている。






2022年9月15日木曜日

小雀の幼虫

 
コスズメ(終齢幼虫)
Theretra japonica

    鱗翅目スズメガ科コスズメ属。幼虫はブドウ科、アカバナ科、アジサイ科などの葉を食べる。年2化で蛹態越冬。


▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたコスズメの幼虫。







2022年9月14日水曜日

鬼蜻蜓の雄

 


オニヤンマ(♂)
Anotogaster sieboldii

蜻蛉目オニヤンマ科オニヤンマ属。


▲庭で見付けたオニヤンマの雄。






2022年9月13日火曜日

大蟷螂の交尾


 
オオカマキリ
Tenodera aridifolia

蟷螂目カマキリ科カマキリ属。


▲オオカマキリの交尾。








2022年9月12日月曜日

十六夜

 

昨夜の月。


▲NikonのCOOLPIX P1000で撮影。








   ▲昨夜は月と木星が大接近していた。左上の木星をよく見てみると、4つのガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)も写っている。








2022年9月11日日曜日

小兜蟲

 

コカブト(♀)
Eophileurus chinensis chinensis

鞘翅目コガネムシ科コカブト属。


   ▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたコカブトの雌。昨夜は月が煌々と輝いていたので、街灯に来ている虫は少なかった。








2022年9月10日土曜日

中秋の名月

 

今夜は中秋の名月。



▲今年の中秋の名月は満月だった。アメリカでは9月の満月の事をハーベスト・ムーン(収穫月)と言うらしい。左側に輝くのは木星。青い光の点はゴースト。
















2022年9月9日金曜日

あと3回

 

ヤングアニマルコミックス

あそびあそばせ①~⑬
涼川りん

株式会社白泉社発行



▲最近ちょっと気になっていた漫画「あそびあそばせ」。既刊のコミックス全13巻大人買い、とは言ってもメルカリで中古本を安く買ったのだが。著者の涼川りんさんのTwitterの投稿によれば、ヤングアニマルでの連載は、あと3話で終了だそう。てことは14巻で完結なのかな。












2022年9月8日木曜日

毛翅類の卵塊


 

トビケラの1種の卵塊


  ▲桑の葉の表面にくっついていたゼリー状の物体。おそらくエグリトビケラ(Nemotaulius admorsus)の卵塊だと思う。

エグリトビケラの幼虫についてはこちらを見てね。








2022年9月7日水曜日

台風一過

 

ヒトリガ(♂)
Arctia caja

   鱗翅目トモエガ科ヒトリガ属。幼虫は広食性。年1化で幼虫越冬。汎存種。


   ▲昨夜、近所の街灯の下で見付けたヒトリガの雄。英語では“garden tiger moth”というらしいが、前翅の模様は虎よりキリンに似ている。この前シロヒトリのヘアペンシルを見たばかりだったので、このヒトリガもひょっとしたら見せてくれるかもと期待してしばらく待っていたが、残念ながら見れなかった。

    昨日の日中は、台風11号の接近で凄い風だった。鉢植えが随分倒されてしまったが、夜には治まってくれて助かった。







2022年9月5日月曜日

尾長早苗

 

オナガサナエ(♀)
Melligomphus viridicostus

蜻蛉目サナエトンボ科オナガサナエ属。


▲玄関前で見付けたオナガサナエの雌。







▲ムカシヤンマとかと同じで、あまり警戒心が無いのか、近付いてもじっとしている事が多い。






2022年9月3日土曜日

鬼胡桃

 
オニグルミ
Juglans sieboldiana

   クルミ科クルミ属の落葉喬木。オニグルミの学名にはいくつかのシノニムがあり、独立種とされる場合と、マンシュウグルミの亜種や変種とされる場合とがある。



   ▲オニグルミの果実。正確には肥大した花床部分で、この中に核果がある。一番下の実だけ他より大きい。オニグルミの種子は二百十日(9月1日)頃には成熟しているらしい。昔はリスやネズミに盗られるのを防ぐ為に、実が熟して自然に落ちる前に長い棒を使って収穫していた。




▲一番下の大きい実の果肉を取り除いた核果。多分そうだろうとは思っていたが、やはり通常とは違う奇形だった。





▲上から見たところ。






▲幅37mm。






▲高さ31mm。






▲厚さ29mm。






▲通常の核果との比較。世間一般の人には取るに足らない物かも知れないが、自分にとってはこんな物でも宝物だったりする。