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河出文庫
異体字の世界
旧字・俗字・略字の漢字百科
最新版
小池和夫
2013年9月10日初版発行
株式会社河出書房新社
本書は、2007年に発行された「異体字の世界」の増補改訂版である。著者の小池和夫氏は日本規格協会符号化文字集合調査研究委員会のメンバーとして、2000年に発行された「7ビット及び8ビットの2バイト情報交換用符号化拡張漢字集合」の開発に関わった人物。と言われてもよく分からないが。タイトルの「異体字」というのは読みや意味が同じでありながら、形状や構成要素の違う文字の事。たとえば日本人の名前のサイトウさんの「斎」や、ワタナベさんの「辺」には何十種類ものバリエーションが知られているが、実際に使われている漢字なら、誤字や俗字も含めて全てが異体字と呼ばれるらしい。この本の表紙の著者名にも、「和」の異体字が使われている。巻末の方には漢字だけでなく仮名文字の異体字もとりあげられているので、古文書の解読等にも役立つのではないだろうか。
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