2018年2月11日日曜日

今日の本 5

  「ファイブスター物語  XIIII」 永野 護














 「The Five Star Stories  VIIII」
   Mamoru  Nagano


  予約注文していた本が昨日届いた。
 「ファイブスター物語」は、1986年から「月刊ニュータイプ」で連載されている大河ロボットギャグ漫画(作者本人は『おとぎ話』と呼んでいる)。ニュータイプの2004年12月号を最後に一旦休載し、2013年5月号でまた連載を再開している。






  作者の「永野 護」氏は、1960年1月21日、京都市舞鶴市生まれ。拓殖大学中退後、1983年、アニメ制作会社「サンライズ」入社。1984年には、富野由悠季監督のテレビアニメーション「重戦機エルガイム」のメインデザイナーに抜擢され、メカニックとキャラクター両方のデザインを担当した。
  という事は、「エルガイム」放送終了から1年後には、「ファイブスター物語」の連載が始まっていた訳か。






  永野氏は、それからいくつかの仕事に関わった後、1991年にサンライズを退社し、その後も「ファイブスター物語」を描きながら、フリーの創作家として活躍している。









  で、今回の「FSS」14巻なんだけど、連載再開後にロボットの名称やデザインが大幅に変更されて、それが収録されてたのが前巻なわけで、14巻では色々説明が加えられて、そこら辺が幾分わかりやすくなったかな、という感じ。







  とにかく登場人物が多い作品である。何回も読み直さないとわけがわからなくなるし、読み直してもわからない部分が多い。









  それでもこれだけ人気があるのは、ストーリーの面白さ、圧倒的な情報量の多さ、メカやファッションのデザインの斬新さ等に加えて、作者が好きな事を好き放題描いている所も理由だろう。






  永野氏は、ミリタリー好きで、模型作りやゲームが好きで、ロックも好きだという。また、実家が呉服関係の仕事で、子供の時から様々な生地に囲まれて育ったらしい。






  こういう作品を見て思うのは、自分が物語に求めるのは、「共感」ではなく、「驚歓」だという事。つまり、自分がすでに知ってる事を再確認して納得したり安心したりする為ではなく、自分の知らない世界やこれまでと違う物の見方と出会う為に物語を読んでいるのだ。






  なんか遠回しな表現をしてしまったが、言い換えれば、「100人の無能が知恵を出しあって協力するよりも、1人の天才が1人でやった仕事の方が面白い」という事だ。






  ところで、今さらだけどタイトルの「The Five Star Stories」ってちょっと変じゃない?









  「五つの星の物語」なら「The Five Stars Story」になるはず。






   って事はこれは、「五つの星の・物語」ではなく、「五つの・星の物語」という意味だろうか。

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