2018年6月18日月曜日

今日の剪定鋏 17

  越後花吹雪  A型 200mm 剪定鋏

   たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は「酩探偵かねぽん」。

   さあ、皆さんお待ちかね(?)の、剪定鋏の世界の謎を解明するコーナー(笑)がまたやって来た。


   今日は薔薇の剪定に越後花吹雪の剪定鋏を使用した。切れ味、握り心地共に素晴らしい。全体の仕上げも丁寧でありながら手作りの味わいを残しており、格好いい鋏だと思う。

「越後花吹雪」は、新潟県三条市の刃物問屋、「有限会社マルワ工器」の登録商標である。

この鋏にも「花吹雪」の刻印がしっかりと打ち込まれている。

裏側には「別打」の刻印
  この刻印を「山広」のS型剪定鋏と比較すると、ぴったりと一致する。
という事は、つまり越後花吹雪のA型剪定鋏は、山広印の剪定鋏を作る山形県山形市の「山川製鋏所」が製造元である事が分かるだろう。


 手持ちの山川製鋏所の製品を並べてみた。左から2つが「花吹雪」まん中2つが「山広」右2つが「新國光」の銘になっている。
   ちなみに「新國光」は、山形県山形市の「東北打刃物株式会社」の商標である。

    自分の剪定鋏の中に、ひょっとしたらまだ他にも山川製鋏所の製品があるのかもしれないが、今回はっきり確認出来たのはこれだけだった。


   今日もまた、謎がひとつ解かれ、真実が明るみになった。
   しかし、まだ剪定鋏の世界は多くの謎に満ち、深い闇に閉ざされている。いつか全てが白日の下に晒される時は訪れるのだろうか。

  酩探偵かねぽん、次回も(やるかどうかわからんが)お楽しみに!


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