2018年3月2日金曜日

今日の剪定鋏 8

  光月  剪定鋏 A型 200mm クッション付














  たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は「酩探偵かねぽん」。

   さあ、皆さんお待ちかねの、剪定鋏の世界の謎を解明するコーナー(←え?)がやって来た。

  今回取り上げる謎は、「光月」の剪定鋏だ。
   「光月」は、「株式会社五香刃物製作所」の商標である。五香刃物は千葉県柏市にある刃物の製造卸業をやっている会社。だが、千葉県では花鋏は作っているが剪定鋏は作ってないはず。では何処から仕入れているかというと、予想通り山形からなのである。

   これがその証拠だ。











  右が「光月」、左が「丸清」印の「工藤製鋏所」の製品である。工藤製鋏所は、山形県山形市の鍛冶屋だ。
  見ての通り、全体の形状は殆ど同じである。ただ、光月の方はクッション用のバネがついていて、刃がミラー仕上げになっている点が異なる。工藤製鋏所から鋏を仕入れて、どこかで加工したのだろうか。
  刻印を確認すると、柄の左肩にある「A」の打刻の形が同じである事がわかる。









  五香刃物で扱っている剪定鋏が全て工藤製かどうかはわからないが、少なくともこのA型に関しては間違いないと思う。

   こうしてひとつの謎が解かれ、真実が明るみになった。
   「酩探偵かねぽん」、次回もお楽しみに!


    (多分、明日も剪定鋏についてです。)

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