ニコン ニューFM2
Nikon New FM2
「株式会社ニコン」(Nikon Corporation)は、東京都港区に本社を置く日本の光学機器メーカー。日本光學株式會社として1918年に設立。三菱グループの一員。アメリカでは「ナイコン」と発音されているが、それ以外の国では「ニコン」で通用する。
「ニュー FM2」は、1984年にニコンが発売した機械制御式35mm一眼レフレックスフォーカルプレーンシャッターカメラ。
自分が初めて購入したカメラが、このニコンのニューFM2である。それまでは使い捨てのカメラしか使った事が無かったのだが、もっとカメラや写真の事を知りたいと思って立ち寄ったカメラ屋のショーウィンドウに飾ってあったのがこれだった。このカメラを知っていた訳ではない。ほとんど直感でこれに決めてしまったのだが、それは大成功だった。このカメラは全て手動である。絞りもシャッター速度もピントも自分で調節しなければならない。露出計は電池で作動するが、それ以外は全て機械式で、電気を必要としない。これから写真の原理を知ろうとしていた自分にとって最良の選択だったのだ。しかも、それだけでなくこのカメラは機械式でありながら1/4000秒のシャッター速度と1/250秒のストロボのシンクロ速度を実現している等、当時としては最先端の性能を備えていた。小型軽量のボディーが携帯や操作に便利だった事もあって、このカメラに不満を感じた事は一度も無かった。
その後写真の世界はデジタル化が進んでフィルムを使うカメラがあまり生産されなくなったせいもあって、ニコンのニューFM2以上の機械式カメラが世に出る事は無かった。自分は今でもこのカメラこそが究極の銀塩カメラだと思っている。
最近使っているデジタル一眼のニコンDfと大きさを比較してみる。上がDfで、下がニューFM2。Dfもデジタル一眼の中では小型の方なのだが、こんなに大きさが違う。
前から見るとこんな感じ。上がDf、下がニューFM2。
ニューFM2にも欠点はある。Ai化される前のニッコールレンズが装着出来ないのだ。その点はDfに軍配を上げざるを得ない。
でも、いつかニューFM2並みの大きさのシンプルなデジタル一眼を発売してくれないかなあ、と自分はニコンさんに期待しているのだ。
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