2018年3月18日日曜日

今日の植物 20

  マンサク













   Hamamelis  japonica

  我が家のマンサクの花がやっと咲き出した。氷点下の朝。まだ根元は残雪にうもれている。花粉を運ぶニホンミツバチも冬ごもり中。きっと満開になる頃には彼らも姿を現すのだろう。
  この周辺に生えているマンサクは、正確にはマルバマンサク(H.japonica subsp. obtusata)と呼ばれる亜種だと思う。北海道南部から本州の日本海側に分布している、葉の形が丸みを帯びた種類だ。近くの山林に沢山生育していて、花弁や萼には色と大きさに多様性があって面白い。花には仄かに香りもある。
  我が家のマンサクは、母が生前何処からか苗を持ってきて移植した株だ。近くの山に行けばいくらでも見られる花木を何故わざわざ庭に植えるのか当時は理解出来なかった。でも考えてみればその土地に自生している植物の方が他所から持ってきた植物よりも根付きやすく、丈夫で手がかからない訳で、母には先見の明があったのかも知れない。

  マンサクは、寒い冬を乗り越え他の植物に先駆けて花を咲かせる逞しさを持っている。その花は個性的ではあるが清楚で優しげで美しい。
  自分は、そんなマンサクの花が好きである。

2 件のコメント:

さんのコメント...

やっと咲きましたね(^^♪

かねぽん さんのコメント...

春さん、今日は彼岸の入りです。まるでタイミングを合わせたかのようです。