2018年3月27日火曜日

今日の植物 21

  蕗の薹







  フキノトウが家の前で顔を出していた。我が家ではフキノトウを食べる習慣が無いので、自分で採って来たりはしないが、春になると道端に車を停めて、家族でフキノトウ採りをしているのをよく見かける。スーパーや道の駅でもパックに入った物を売っている事があるが、そこら辺にいくらでも生えている雑草をわざわざ金を出して買っていくのは、いったいどういう人達なんだろうか。

  フキノトウは、フキ(Petasites japonicus) の花序である。フキはキク科フキ属の多年草で、雌雄異株。     近頃農村では、道端の草を除草剤で駆除する事が多くなった。雑草を家畜の餌として利用する事が少なくなったせいかもしれない。フキは家畜の餌にはならないが、道端のような陽当たりの良い場所を好む。フキもかつてはごくありふれた植物だったのに、最近は減ってきているようだ。我が家周辺も毎年除草剤を撒いてくれる人がいるが、それでもこうやって生き延びる株がある。フキノトウは、人が望もうが望むまいが、除草剤にも外来植物にも負けず、これからもしぶとく逞しく生き続けて、毎年春になると顔を見せてくれる事だろう。

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