2018年1月27日土曜日

今日の植物 9

  王妃雷神中斑  (オウヒライジンナカフ)














    王妃雷神はリュウゼツラン科アガベ属の園芸品種である。
   学名についてはよく分からない。普通は「Agave  potatorum」の変種とされる事が多いが、「Agave  isthimensis」に近いような気もする。この品種は花が咲かないので同定が難しい。元々アガベの仲間は何十年かに一度しか開花しないのに加え、小型の品種は長年育てていても花を見れない場合が多い。だから増やそうと思ったら、実生では無く、株分けに頼る事になる。
   この株を手に入れたのは2015年の10月だが、当初はこの品種の魅力がよく分からなかった。でも他のアガベをいくつか育てているうちに、この品種がだんだんと好きになっていった。
   アガベというのは結構大きくなる種類が多い。温暖で乾燥した地方の陽当たりの良い広い庭で地植えで育てられるなら何も問題は無いのだが、日本国内の一般的な栽培環境でまともに育て上げるのは難しい植物だと思う。
   それでもアガベを育ててみたいと思う人にとって、王妃雷神という品種はうってつけなのだ。アガベとしては超小型で場所を取らず、姿形が可愛らしく、しかも丈夫で適度に成長が早い。「花が咲かない」というのも、逆に「花を咲かせなくちゃ」というプレッシャーが無くて良い。

  でも、同じくらいの大きさでもっと刺が鋭いアガベがあったら良いのになあ、と思ったり思わなかったり。

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