2021年1月3日日曜日

飛庄の旧A型 その2

 

飛庄
A型剪定鋏  230㎜  (旧)


▲先日、メルカリで「飛庄」の中古の剪定鋏を入手した。230mmのA型剪定鋏である。本当は元々立バネが付いていたのだが、届いてすぐに虫バネに交換してしまった。





▲お馴染みの陰刻






▲刃は真鍮による鑞付け。
   ちょっと刃ががたついているからか、ティッシュペーパーのような柔らかい紙は切れなくなっているが、原稿用紙位ならスパスパ切る事が出来る。もちろん木の枝の剪定には全く問題は無い。







  ▲最近の飛庄のA型との比較。今の飛庄のA型は柄の形状が改良されて持ちやすくなっている。






▲昨年の10月にヤフオクで手に入れた飛庄の旧A型200mmとの比較。
   200mmの方は虫バネを取り付ける突起が短く切断されていて、虫バネを取り付けられないようになっている。これは作られた年代の違いによるのかも知れない。






▲同じ飛庄製と思われる「新國光」のA型剪定鋏との比較。
   こうして並べてみると、虫バネの取り付け位置や刃の厚さ等の微妙な違いが気になる。これも作った人や年代の違いによるものだろうか。









▲「村久」の旧A型との比較。
   あまりにも形状が似過ぎている。鑞付けのA型剪定鋏は柄の部分が鋳物製なので、外注先が同じだったのかも知れない。とすると、新國光のA型の製造元が飛庄だという推定も怪しくなってくる。かえって謎は深まるばかりである。




※ ちなみに、「飛庄」は、山形市桧町の「飛塚製鋏所」の商標。「新國光」は、山形市宮町の「東北打刃物株式会社」の商標。「村久」は、山形市円応寺町の「野村屋製鋏所」の商標。






2 件のコメント:

ムラ さんのコメント...

かねぽんさん、こんばんわ。
この旧型いいですねぇ!刻印もはっきりしていて。
現行も使いやすいと思いますが私には旧型の方が馴染みやすいです。
新国光の件は「銘探偵」でも難しそうですね!でもいつかは判明するかも知れませんので
引き続き探索をお願いします。
 ところで、かねぽんさんの「虫ピン」好きには理由があるのでしょうか?

かねぽん さんのコメント...

ムラさん、いいでしょう?飛庄の旧A型。
ずっと探し続けていて、やっと見つけたので愛着もひとしおです。
製造元については、教えてくれるかどうかは別として、飛塚さんに直接訊いてみるのが一番手っ取り早いのですが、今の所は自分で推理するのを楽しみたいと思っています。
虫バネについては、単純にデザインが好きというのと、実際に使ってみて、立バネだと反発力が強すぎて手が疲れるから、という理由もあります。