2019年10月19日土曜日

米沢型の鉈 その9


最近ヤフオクで入手した鉈2本。


   ▲左は無銘の典型的な米沢型の鉈で、何度かお世話になっている山形県朝日町のMさんから。

   右は栃木県大田原市で古物商をされているK氏からで、委託品とのこと。「重親」の切銘が入っている喜多方型。


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赤沼博志氏の著した「会津手語り」によると、初代「重親」は「佐藤義夫」氏、二代目は「佐藤寛」氏となっている。また、佐藤義夫氏についてはこんな記述もある。

   『 重親こと佐藤義夫は、六代重房、重延、頼政らと共に戦前から戦後を通し、刀剣の製作をした人物である。気性の激しい人物で周りからは「鬼鍛冶」と呼ばれていた。』

   それから、「佐藤重親」で検索をかけてみると、昭和19年陸軍軍刀技術奨励会の入選指定刀匠の部にその名を見る事が出来る。



   ▲もしこの銘が本物だとすると、この鉈は野鍛冶ではなく刀鍛冶の作品という事になる。


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