2019年5月25日土曜日

趣味と実益



   今日は黒猫「ケムシ」がハタネズミを4匹も獲ってきた。(19:00現在)

   リビアヤマネコを祖先とするイエネコにとって草原での狩りはお手の物だろう。そして草刈り前の草原にはハタネズミがうじゃうじゃ居る。よく猫が捕まえた鼠を家の中に持ち帰るのは飼い主に褒められたいからだと思っている人がいるが、猫の方は人間の評価なんて気にしてないはずだ。猫にとっては獲物を狩るのも、その獲物で遊ぶのも実益を兼ねた趣味みたいなものだ。生きたまま持ち帰った獲物で遊ぶには、その獲物に逃げられる心配のない家の中が最適なのだろう。その遊びが次の狩りの為の訓練にもなる。十分に楽しんだ後で今度は食欲を満たす。猫は自分の欲望に忠実な生き物なのだ。

   もちろん母猫が鼠を持ち帰ってくるのは子猫に与える為だろう。子猫が屋外にいれば母猫は真っ直ぐ子猫のもとに餌を運ぶはず……なのだが、これまでの経験からすると現実はそんなに単純ではないようだ。

  20年程前まで家にいた「プー」という名の雌猫は、桁外れの狩りの名人だった。鼠や小鳥だけではなく、様々な獲物を捕まえて来ては家に持ち帰って来た。
   アオダイショウやシマヘビ等の爬虫類、カルガモやヤマドリ、キジなどの大型の鳥類、その他にイタチやノウサギ(!)などの獣も捕まえて来た。(ノウサギはおとな2匹とこども1匹)

   これらの獲物の多くは完全に仕留めてから持ち帰って来たし、子猫の餌としては大きすぎるような気がする。飼い猫にとって人間は母猫の代わりだと思っていたのだか、このプーは人間のことを自分の子供だと思っていたのかも知れない。


   そのプーは乳癌で死んでしまった。気がついた時にはしこりが大きくなっていて手遅れだった。最期は苦しみながら息を引き取った。残念ながらプーの子孫はおそらく1匹も生き残っていない。今うちにいる猫達は、プーが死んだ後で拾った捨て猫の子孫だ。


(T^T)



   気象庁の発表による今日の米沢の最高気温は31.1℃。まだ5月だというのに真夏日になった。明日はもっと暑くなるという。近頃の日本列島は四季の内、春と秋が無くなって夏と冬だけになってしまったようだ。

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