BOUQUET COMICS
海のほとりの王国で…
水樹和佳
1983年9月19日 第1刷発行
株式会社集英社
▲最近読んだ本。たった2年連れ添った妻に先立たれた青年が、妻の遺言を果たすべく10年かけて国中を旅する。一緒に旅をした友人が彼の日記を無断で出版したために図らずも手にした大金で、彼は死んだ妻が少女の頃から憧れていたという屋敷を手に入れる。独りで暮らしているはずだったその屋敷には、何故か知らない少年が隠れ住んでいて……。表題はエドガー・アラン・ポーの死後に発表された詩、「アナベル・リー」の1節から。収録作は以下の3篇。
「海のほとりの王国で…」
ぶ〜け昭和55年11月号掲載
「シェラの空間」
ぶ〜けデラックス昭和56年2月10日号掲載
「人魚姫」
りぼん昭和53年12月号掲載
どれも雑音の無い静かな夜に読みたい物語。こんな作品を描ける人はもうあまり残っていないと思う。
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