2025年10月12日日曜日

季節の終焉

 


エビガラスズメ
Agrius convolvuli

   鱗翅目スズメガ科Agrius属。幼虫は主にヒルガオ科草本を食べる。年2~3回発生し、蛹で越冬する。成虫は夜間に訪花吸蜜し、その口吻は日本産の昆虫類で最も長い。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したエビガラスズメの雌。前翅長53mm。毎年スズメガの中でも一番遅い時季に灯火にやって来るのがこのエビガラスズメで、秋にこれが現れると「ああ、もうスズメガの季節も終わりか」と思ってちょっと哀しくなる。それにしても今年はずいぶん遅くまで出現してくれている。でも気温が下がる夜間ではなく、暖かい日中に活動するホウジャク類などはもっと遅い時季まで見かける事もあるので、多分もう暫くは楽しませて貰えると思う。





シロシタトビイロナミシャクHeterothera postalbida)。幼虫はアカマツの葉を食べる。シャクガ科ナミシャク亜科。






▲シロオビノメイガ(Spoladea recurvalis)。ツトガ科ノメイガ亜科。普段なら気にもとめない小型種だが、昨晩は少なくとも20匹以上は飛来していた。この種は毎年海外から飛来していて、日本では年数回発生する。温暖な地域では蛹で越冬するが、寒さに弱く寒冷地では越冬出来ない。幼虫はヒユ科やウリ科の葉を食べる。ホウレンソウやテンサイの害虫としても知られる。







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