セスジスズメ
Theretra oldenlandiae oldenlandiae
鱗翅目スズメガ科コスズメ属。幼虫は広食性で様々な草本の葉を食べる。1年に2~3回発生し、蛹の状態で冬を越す。
▲今朝、飼育していたセスジスズメが羽化していた。昨晩1時頃にはまだだったので、その後から起床した6時半までの間に羽化したようだ。我が家で羽化した2匹目のセスジスズメで、自分がこの眼で見た2匹目のセスジスズメの成虫でもある。
▲セスジスズメの顔。
▲ブラウンとホワイトのストライプがスタイリッシュで素敵。
▲前翅長は36mm。
▲セスジスズメ2号機、発進準備完了!
1号機に次いで2号機も越冬せずに羽化してしまった。越冬蛹になる条件ってなんだろう。アゲハチョウ類だと幼虫の時の日長が関係していると云われているけど、短日処理をしても気温の高い部屋に置いておくと真冬に羽化してしまう事があるらしい。植物の冬芽のように一定期間低温を経験するとホルモン量が変化して成長を始めるというのともちょっと違うような気がする。有効積算温度が関係しているとすれば、成長はしないけど死にもしない程度の低温に置いておけば長期間蛹のままでいられるのかも知れない。何℃以上で成長して何℃以下で死ぬのか確かめられば上手く越冬させられると思うが、それを知るには何匹か犠牲にする必要があるだろう。もう一つの可能性としては、そもそも寒冷地では越冬していない事も考えられる。自分が今まで成虫を見た事がなかったのは単にセスジスズメの成虫の正の走光性が弱いせいかも知れないが、幼虫も9月以降しか見ていないので、置賜地方では越冬出来る個体が全くいないか、ごく少数しかいない可能性もあるのではないだろうか。気候と成長のサイクルが一致しない、いわゆる死滅拡散をする鱗翅類は他にも色々いるのであり得ない事ではないと思う。
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