オオクワガタ
Dorcus hopei binodulosus
鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。
▲我が家で飼育しているオオクワガタのうち、今年羽化する予定だった16匹の羽化が全て完了した。16匹中、羽化直前での死亡が3匹、翅の奇形が1匹いて、それらは全て通常よりサイズの大きな雄だった。特に奇形の雄は最後のF1世代だったので残念だった。健全な個体12匹のうち、雄と雌が丁度6匹ずつで、もし羽化不全がなければ今年は雄の方が多かった事になる。健全な雄は最大で71mm、最小で66mmだった。もう少しサイズにばらつきがあるものと予想していたが、野生のオオクワガタと比較すると大きめの個体ばかりだった。ちなみに翅が奇形だった雄は75mmあったので、羽化不全と大きさとの間にはなんらかの相関があるのだろう。一方雌の方は、最大で45mm、最小で43mmだったので、こちらの大きさにもあまりばらつきが見られない。我が家のオオクワガタは、3年前の7月20日に当時住んでいた家の近くの街灯に飛来していた36mmの雌1匹から始まっている。他の地域の血が入っていない純粋な地元産のオオクワガタだ。同じ親から生まれて、同じ餌を食べて、同じ環境で育てば、似たような大きさに育つのは当然かも知れない。自然界でオオクワガタの大きさにばらつきがあるのは、遺伝子にも環境にも多様性があるからなのだろう。おそらく人為淘汰によってもっと大きな個体を産み出す事も可能だとは思うが、これだけ羽化不全があると、果たしてそうすべきなのかどうか疑問が湧いてくる。
▲今回掲載した写真は全て同じ個体、大腮を含めた体長が71mmの雄。今年羽化した雄は気のせいか大腮が太短く見える。
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