クサノオウ
Chelidonium majus var. asiaticum
近くの田んぼの畔に咲いていた。花弁の縁に鋸歯がある物は初めて見た。
ケシ科クサノオウ属の越年草。
ノハラムラサキ
Myosotis arvensis
これも田んぼの畔に咲いていた花。
ムラサキ科ワスレナグサ属の一年草、もしくは二年草。ヨーロッパ原産。
フジ(ノダフジ)
Wisteria floribunda
田んぼの近くでフジの花がもう咲き始めていた。
マメ科フジ属の蔓性落葉木本。
リンゴの花。
Malus pumila
バラ科リンゴ属の落葉高木。
向かいの家にリンゴの木がある事を今まで知らなかった。
この家には、かつて老夫婦と知的障害のある息子さんが暮らしていた。今は3人とも亡くなって空き家になっている。誰も雪降ろしをしてないので屋根がつぶれかかっているが、時々うちの猫が勝手に出入りしているようだ。
昔、この家の奥さんが山に山菜採りに行って行方不明になった事がある。近所の人達が警察と一緒に捜索したが見つからず、もう駄目だろうと諦めかけた頃、3日目になって数㎞離れた場所で道路を歩いている所を発見された。特に外傷もなく、いたって元気だったという。奥さんが言うには、息子さんに「こっちに山菜がいっぱいあるよ」と言われてついていったら道に迷って帰れなくなったそうだ。でもその時息子さんは家にいて、奥さんは独りで山菜採りに行っていたらしい。
今はそんな出来事を覚えている人もほとんどいなくなってしまった。いつの日かあの一家の事も全て忘れ去れてしまい、ただここに立つ一本のリンゴの木だけが、彼らを知るよすがとなるのかも知れない。
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