2018年5月10日木曜日

今日の本 11

  ビバリウムガイド  No.81













   昨日、イオン米沢店内の宮脇書店でビバリウムガイドの新刊を見つけて買ってきた。見かけたら取りあえず買っているこの季刊誌、「爬虫・両生類の飼育情報誌」という事になっているが、これ程多様な種類の動物が毎号掲載されている雑誌は他に無いんじゃないかって思う。今回も盛り沢山の内容だった。

   まず、表紙はベトナムに分布しているロイヤルバタフライアガマというトカゲ。プレーリードッグみたいな生態だという。

  巻頭特集は、オーストラリア原産のフトアゴヒゲトカゲについて。色彩や形状のバリエーションの紹介から始まって、飼育と繁殖の方法について詳しく解説している。解説は編集長の冨水 明氏。

  第二の特集は、北米産水棲有尾類について。これは、サイレンとかアンフューマとかマッドパピーとかの両生類の仲間。解説は海老沼 剛氏。

   対談コーナーの「ビバガTALK-STAGE」では、東京・中野の「Bar.夜刀神」(バー・ヤトノカミ)でバーテンダーをしている西川 達也氏が登場。なんでも、店内でタランチュラを展示販売しているらしい。

   それから、「一種徹底飼育講座」では、アフリカ中部原産のベニトカゲを取り上げている。これはニホントカゲを一回り大きくして赤茶色に染めたようなトカゲ。

  その他、「新着さん、いらっしゃい」とか、「トレンパーの爬虫類裏話」とか、「富京のど~んといってみよう」とか、「Close up 6」とかの連載記事があるが、中でも一番面白いのは、なんといっても加藤 英明氏の「現地レポート」。今回はマダガスカルの稀少亀、ヘサキリクガメについて報告している。

  最近はテレビで爬虫類ハンターとして紹介されている加藤氏だが、本来の肩書は農学博士であり、爬虫類の研究家として静岡大学教育学部で講師をする傍ら、NPO法人静岡県カメ自然誌研究セーターの代表も務めている。
   彼の現地レポートが最初に掲載されたのは、ビバリウムガイドのNo.12(平成13年3月25日発行)だった。当時21歳、まだ静岡大学教育学部3年の時である。それ以来17年間ほとんど毎号、海外に足を運んで現地の爬虫類の生態や保護の現状について報告してくれている。

  あと、巻末の方のカラーページには、北米~中米原産のセイブシシバナヘビの特集が組まれていて、様々な色彩変異が紹介されてたりする。

  以上、ざっとおおまかな内容を書いてみたが、自分もこの雑誌を隅から隅まで読んでいる訳では無い。ほとんど写真集を見るような感じでパラパラとページをめくり、気になった部分だけ読んでいる。本当は、もっと時間があったらじっくり読んでみたいとは思っているのだが、いつになったらそんな日が来るのやら。
  とにかく爬虫類や両生類の美しい写真がいっぱい載っているので、それを見ているだけでも楽しい雑誌である。


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