2018年8月3日金曜日

今日の植物 79


夏休みの自由研究  その2

キカラスウリ(Trichosanthes  kirilowii  var. japonica)の開花についての研究


   キカラスウリはウリ科カラスウリ属の蔓性多年草で、夏の夜に白いレースのような花を咲かせる。雌雄異株なので雄株には雄花が、雌株には雌花が開花する。雄花は花筒が長く、雌花には子房があるので簡単に区別が出来る。



キカラスウリの雄花の蕾


 キカラスウリの雌花の蕾




17:24
キカラスウリの開花前の雄花と雌花を1輪ずつ採ってきて、ガラスの器に入れておいた。



18:58
雄花が開いてきた。




19:58
1時間ほど遅れて雌花が咲き始めた。




20:56
 どちらも花が開き切って淡い香りが漂う。


20:59
 少し見え難いのでガラスの器を青い物に替えてみた。雄花に比べて雌花の方が小さいが、これが普通なのか個体差なのかは分からない。雌花には虫の被害の痕があるので、それが原因かも知れない。ちなみに雄花の直径は約8cm、雌花は約5cm。



翌 6:17
次の日の朝には花弁の先が丸まっていた。





まとめ

  今回の観察では、キカラスウリの開花時刻が、雄花に比べて雌花が約1時間遅れていた。これは、花粉を運ぶ昆虫に先に雄花に寄って貰う為には非常に合理的だと思う。
   また、明るい場所に置いてあった花が夜になるとちゃんと咲いている事から、当日暗くなるのが開花の引き金になっているのでは無いという事が分かる。開花の為のカウントダウンがいつ何をきっかけにスタートしているのかは今後の研究課題である。

  なお、たった1度の実験なので信頼性を欠いている事をここでお断りしておく。誰かがこの研究内容を他人に得意気に吹聴した後で赤っ恥をかいても当方は責任を負い兼ねるので御注意願いたい。



以上。


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