大西製作所 アセチロイド万年筆「桜」
先日ヤフーショッピングを覗いていたら、「ペンストアビンテージ」(株式会社ウイング)という東大阪市の店で、ちょっと魅力的な万年筆を見つけてしまった。期限付きのポイントが貯まっていたのと、限定50本というのに押されたり惹かれたりして、つい買い物カゴにいれてしまった。
それがこの「大西製作所」のアセチロイド万年筆「桜」である。
「大西製作所」は、セルロイドの筆記具で有名だった「カトウセイサクショ」の元で研鑽を積んだ大西慶造氏が、加藤氏の死後にその仕事と道具類を引き継いで立ち上げた東大阪市の工房である。
「アセチロイド」というのは「アセテート」の商品名で、「セルロイド」と同じくセルロースを主原料としているが、燃えやすいセルロイドが硝酸を使っているのに対し、アセテートは酢酸を使って燃えにくくなっている点が異なる。
実は、キャップと軸がアセテートで出来た「桜」という万年筆は、従来から大西製作所のラインナップにあったし、自分も1本持っている。
2つを並べてみる。右が今回買った「桜」左が以前からあった「桜」。
左の方はたしか、大阪市の「ペンハウス」(株式会社ライムラックス)から取り寄せた物だったと思う。アセテートの模様の大きさがだいぶ違っている。あとキャップのクリップやリングのデザインが違うようだ。それからペンハウスの方は、キャップ先端にスワロフスキーのガラスが埋め込まれている。
その他にも微妙な違いがある。従来の製品はドイツのSCHMIDT社のスチール製ニブだが、限定品は「MIKURIYA ONISHI 2010」と刻印が入った14金製になっている。実は今回、これに惹かれて買ったようなもの。
これらのピンクと白がまだらになったアセテート製の万年筆は、あまりにも可愛らしくて男が人前で使うのは正直ちょっと恥ずかしい。
でも女性にプレゼントするのにはもってこいかも知れない。
まあ、それまではこっそり使わせてもらうけど。
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