村久の根切鋏(片刃)
「村久」の剪定鋏については、2月10日のブログで書いたばかりだが、急遽再び取り上げなければいけなくなった。
この前のブログでは、村久の剪定鋏を作っている野村屋製鋏所の三代目の御主人、衡田久内氏が殆んど1人で頑張っているとか書いてしまったが、噂によると既に現在、剪定鋏の製造はされていないらしい。それが一時的なものなのか、それとも完全に廃業されたのかはわからないが、いずれにしても村久の製品がますます入手しにくくなる事を考えて、もう一本取り寄せてみたのがこの片刃の根切り鋏である。
刃を開いた状態。まるで日本刀のようである。
この前買った根切り鋏とくらべてみる。ガードの有無以外は殆んど同じ。
裏から見る。「野村特製」の刻印の位置が違う。あと、受け刃の削りが少し違う。
2 件のコメント:
こんな書き方をされると、刃物好きの私はすぐ欲しくなってしまいますが、我慢我慢。今はスイス製の剪定ばさみを使っていますが、次は中屋平治で買おうと決めているからです(笑)。
ところで、平治さんがつくっているのは、生け花で使う、いわゆる鋏の形のものだけです。握力が弱っている今(もともと弱いのに手の使い過ぎ!)、開けるのも自力でやる鋏が使いやすいかどうか。山形の形は、西洋ばさみを取り入れた形なのでしょうかね?
平治さんのところには、柄の長い鋏で、切ったとき葉が止まらないで、自在に行き過ぎるものがあります。「これは庭師用、素人には使えない」と言われましたが、実際使えないと思いましたが、興味津々でした。
春さん、コメントありがとうございます。
中屋平治さんの鋏がどういう物かよく分かりませんが、山形の剪定鋏は昔は「ドイツ鋏」と言われていたようです。製造が始まったのは明治中頃以降で、元々は養蚕の桑の剪定に使われていました。植木鋏で刃が行き過ぎるのは、切った時の衝撃をやららげる働きがあるのかも知れませんね。
コメントを投稿