ステノカクタス 「縮玉」
Stenocactus multicostatus = syn. Echinofossulocactus zacatecasensis
「縮玉」は、メキシコ原産のサボテン科の植物。かつてはエキノフォスロカクタス属だったが、今はステノカクタス属になっている。この仲間は他のサボテンと比べて稜の数が極端に多いので「多稜類」と呼ばれることもある。この稜は冷却機の役割をはたしているという説もあり、外国では「ラジエーターカクタス」と呼んだり、また人の大脳のシワに似ているので「ブレインカクタス」と呼ばれることもある。
昨日のクリスマスローズに引き続き植物の話題である。一昨年辺りからエキノフォスロー(昔からのサボテン好きはこう呼ぶ)が気になっていて、数日前にコメリでクリスマスローズを買った時に見かけたこのサボテンの事が忘れられず、昨日店から救出して来た。だってあのままほっといたら凍ってしまうよ。
縮玉というサボテンは、水をきっておけば氷点下2~3℃でもなんとか持ちこたえる事が出来るが、店に並んでいるのは温室育ちの株である。あのまま見て見ぬふりするのは可哀想ではないか。
実は出回っている縮玉の殆んどは、純粋な原種のままの縮玉ではない。原産地でも自然交配による多様性があるし、栽培下でも種間雑種が出来やすいようで、種子を採って殖やすと一株ごとに違う特徴が出たりする。逆にそういう所もエキノフォスロー類の魅力だと思う。
この株も縮玉にしては稜の数が少なく花が小さいので、もしかしたら「竜剣丸」(Stenocactus coptonogonus)の血が入っているのかも知れない。
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