木多康昭 「喧嘩稼業」10
週刊ヤングマガジンで連載されている木多康昭氏の「喧嘩稼業」の最新巻が届いた。「喧嘩稼業」は、木多氏の描く格闘技漫画で、前作「喧嘩商売」の続編である。「喧嘩商売」では格闘技に関係無いギャグシーンが内容の半分を占めていたが、「喧嘩稼業」ではほぼ全てが格闘技の話になっている。
「喧嘩稼業」9巻では、主人公の「佐藤十兵衛」の師匠で富田流の古武術の達人「入江文学」と、シラットの使い手「櫻井裕章」の「陰陽トーナメント」における闘いが描かれ、入江文学が左腕を折られる所で終わっていた。10巻では、琉球空手の達人でもある桜井に対して、入江が片腕だけでどう闘いを挑み、そしてどちらが勝利するのか、といった内容になっている。
「喧嘩稼業」の作者、木多康昭氏は千葉県出身で1969年(昭和44年)生まれ。1995年(平成7年)に漫画家としてデビューして以来、ギャグ漫画を描き続けている。自分はこの人の漫画が好きで、発表された作品はほとんど読んでいると思う。特に、週刊少年マガジンで連載していた「泣くようぐいす」では、腹が痛くなるほど笑わせてもらった。タレントの「ヒロミ」をいじった回は特に面白かったのだが、単行本にはそのエピソードは載らなかった。何処かからクレームが来たのだろう。
「喧嘩稼業」ではギャグの要素が抑えられ、シリアスなシーンが増えたのだが、主人公の佐藤十兵衛と師匠の入江文学との掛け合い等にギャグ漫画の名残がまだ時々垣間見える。作者の執筆が遅いせいもあって、自分にとって今一番続きが気になる作品のひとつになっている。
そんな訳で、内容を全部書いてしまうとネタバレになるので、話に直接関係無い画像を載せてみたい。この作品には、エキストラとして色んな人物が(多分無許可で)登場している。その幾つかを抜粋してみた。
ほとんどお笑い芸人ばかりなのは、勝手に描いても大目に見てもらえるからだろうね、きっと。
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