ユキツバキの花
Camellia rusticana
家の周りでユキツバキの花が咲いている。椿というと、寺院の境内や墓地に植えられる事が多いせいか、陰気な花だと思っている人もいる。また、花が終わると丸ごとボトリと落ちてくる様子が、まるで首斬りのようなので、武家では縁起が悪いとして嫌われたようだ。
でも、洋の東西を問わずこんなに魅力的な花は他にないだろう。椿のエナメルのように艶やかな常緑の葉と、血のように真っ赤な大輪の花は、世界中の人々に愛されている。
本州の日本海側に分布するユキツバキは、全国の海岸部に分布するヤブツバキ(Camellia japonica)の亜種や変種として扱われる事もあるが、花を見れば一目で違いがわかる。ヤブツバキは花糸が白く、基部が合着して筒状になっているが、ユキツバキの花糸は黄色で、基部が合着せずに外側に拡がっている。これだけ見た目が違うのだから、別種で無い訳が無い。
自分の中では、数ある日本の花木の中でも確実にトップ10に入る植物だと思う。
では他の9種類はと言うと、
0 件のコメント:
コメントを投稿