ハマナス
Rosa rugosa
我が家のハマナスが咲き始めた。このハマナスは、4年前に新潟の村松浜からこっそり種子を採ってきて、実生から育てた株だ。ハマナスの種子は、低温に一定期間曝さないと発芽しないので、湿らせた赤玉土と種子を混ぜてガラス壜の中に入れて、冷蔵庫の野菜室で3ヵ月程寝かした後で蒔いてみたが、冷蔵庫の中で既に発芽している種子もあったので、2ヵ月でも良かったのかも知れない。発芽率はかなり高い方だと思う。早い株だと発芽した次の年に開花する物もある。鉢植えより地植えの方が早く成長して早く開花する。鉢植えの場合は、植木鉢の形や素材の違いはあまり生育に関係無いようだ。重要なのは鉢の大きさ、つまり土の分量で、根を張るスペースが大きい程成長が早くなる。培養土の種類もあまり選ばないし、暑さ寒さにも強いが案外乾燥に弱いので水切れを起こさないように注意した方が良い。
よくハマナスは「浜茄子」ではなく、「浜梨」がなまってハマナスになったと言われているが、この説は東北地方の人々や文化に対する偏見に基づくものだと思う。ハマナスの全体の印象は、高木になる同じバラ科の梨よりも、茄子の台木に使われるナス科の赤茄子に近い。実際にハマナスの実を見て梨を連想する人はほとんどいないだろう。
自分にとってハマナスは、「日本の花木10選」のひとつである。
薔薇の花も咲き出した。
ハイブリット・ティー
「クライスラー・インペリアル」
HT. Chlysler Imperial
1952年にアメリカの Dr.Walter E. Lammerts が作出した園芸品種。母親は「シャーロット・アームストロング」、父親は「ミランディー」。
ハイブリット・ティー
「クリムゾン・グローリー」
HT. Crimson Glory
1935年にドイツの Wilhelm J.H. Kordes II が作った品種で、クライスラー・インペリアルの母方の祖父であり、父方の曾祖父でもある。
自分が育てている薔薇は比較的古い品種ばかりだからか、毎年うどん粉病やハダニに悩まされている。農薬もほとんど効かない。病害虫や農薬によって体力を消耗した株は、冬を越せずに枯れてしまう物もある。今年は「エイボン」がお亡くなりになった。そのかわり「ドゥフトボルケ」がやって来たが、どちらも自分より歳上のおばさんである。
芍薬の花も咲いている。
Paeonia lactiflora cv.
牡丹の花が終わると芍薬の季節になる。
サボテンの花も咲いている。
「武者影」として入手した株。
Thelocactus lloydii
普通の武者影の花はたしか白だったと思うがこの株はクリーム色の花が咲いている。
「白玉」
Stenocactus(=Echinofossulocactus)phyllacanthus
これもクリーム色の花。この株の花は、ほぼ1年中咲いている。「白玉」とは元々そういう物なのか、それともこの株だけなのかはわからない。
「太平丸」
Echinocactus horizonthalonius
太平丸として手に入れたが、「翠平丸」と呼んだ方が良いかも知れない。いずれにせよ太平丸の仲間である事は間違いない。個人的には太平丸の仲間を「鬼南瓜」と呼んでいる。刺の生えたカボチャのように見えるからだ。
「鬼南瓜」の色々。
太平丸の仲間は、産地や刺の形状の違いによって様々な和名が付けられている。「花王丸」「雷帝」「フランクリン」「ニコリー」「翠平丸」「小平丸」「尖紅丸」等色々あるが、栽培されている物は交雑が進んでいて中間的な物も多い。この仲間は花良し、刺良し、姿良しで、あまり大きく成り過ぎない所も魅力である。
0 件のコメント:
コメントを投稿