2025年9月20日土曜日

大煙草蛾

 


オオタバコガ
Helicoverpa armigera armigera

鱗翅目ヤガ科タバコガ亜科Helicoverpa属。幼虫は広食性で各種農作物の害虫。年3〜5化。蛹で越冬する。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したオオタバコガ。







▲マエホシヨトウPyrrhidivalva sordida)。幼虫はミゾソバの葉やセリの根を食べる。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科ヒメヨトウ亜科。





▲マツオオエダシャクDeileptenia ribeata)の雌。幼虫は広食性だが、針葉樹の葉を好む。年2化で、幼虫越冬。シャクガ科。





▲ヨツボシホソバLithosia quadra)の雌。幼虫は毒針毛を持ち、地衣類を食べる。年2化で、幼虫越冬。トモエガ科ヒトリガ亜科。ウンナンヨツボシホソバ(Lithosia yuennanensis)の可能性もあり。







▲飼育していたホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)の幼虫達が全て蛹になった。この写真には6匹いるが、全部合わせると14匹もいた。採集した幼虫は1匹も死ななかったので、ここまでは順調にいっている。蛹の体長は一番大きい個体で42mm、小さいので36mm。ホシホウジャクはスズメガ科で、成虫は日中、花の蜜を吸う。幼虫はヘクソカズラやアカネの葉を食べ、1年に2~3回発生する。越冬態は不明だが、余程温暖な地域でないと越冬出来ない可能性が高い。













2025年9月19日金曜日

蒼い熊

 


水嶋広子さんのテディベア。



▲新潟市在住のテディベア作家、水嶋広子さんの作品をまたひとつ、新たにお迎えした。今回は上越市のテディベアのお店「ROSE BEAR®︎」さんの創業37周年記念として他の作家さんの作品と共に出品されていたもの。水嶋さんはふたつ出品されていて、抽選販売だったので自分は両方に応募していたのだが、こちらの作品は他に応募者がいなかったようで、なんとか無事にお迎えする事が出来た。ターコイズブルーの手染めのモヘアがもふもふのくるんくるんで可愛い。
素材は、モヘア(手染め)、ミニチュアファー、ハードボード5ジョイント、グラスアイ、化繊綿、ガラスペレット等。身長約20cm。体重約230g。誕生日は2025年8月22日。
モヘアの色や千鳥格子のリボンが3年前に初めてお迎えした水嶋さんのテディベア「アクア」に似ているので、この子の名前は「マリナ」にした。






▲「マリナ」と「アクア」。












背条天蛾の幼虫 その2

 


セスジスズメ
Theretra oldenlandiae oldenlandiae

  鱗翅目スズメガ科コスズメ属。幼虫は広食性で様々な草本を食べる。1年に2~3回発生し、蛹で越冬する。



▲昨日、自宅近くのサトイモ畑で見付けたセスジスズメの(おそらく)3齢幼虫。サトイモの葉の裏で今脱いだばかりの皮を食べている。全部で5匹見付けたので、持って帰ってヤブガラシの葉で飼ってみる事にした。この前見付けた終齢幼虫は土に潜って前蛹になったところだ。





▲昨晩、自宅の外灯に飛来したエビガラスズメ(Agrius convolvuli)の雄。幼虫は広食性で様々な双子葉草本を食べるが、ヒルガオ科の草本で見つかる事が多い。年2~3化で蛹態越冬。成虫の口吻の長さは日本最長。スズメガ科。





▲ハイイロセダカモクメCucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾に擬態し、それらを食べる。。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。





▲マエホシヨトウ(Pyrrhidivalva sordida)。幼虫はミゾソバの葉やセリの根を食べる。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科ヒメヨトウ亜科。





▲クロフトビイロヤガXestia fuscostigma)。幼虫は広食性で様々な草本を食べる。年2化。ヤガ科モンヤガ亜科。






▲コモクメヨトウ(Actinotia intermediata)。幼虫はオトギリソウの葉を食べる。年2化。ヤガ科キリガ亜科。






▲シマカラスヨトウ(Amphipyra pyramidea yama)。幼虫はバラ科やブナ科の樹木の葉を食べる。年1化。卵で越冬する。ヤガ科カラスヨトウ亜科。






▲キハラゴマダラヒトリSpilosoma lubricipedum)の雄。幼虫は広食性。年3化で幼虫越冬。トモエガ科ヒトリガ亜科。






▲オオアメバチ(Ophion luteus)。膜翅目ヒメバチ科アメバチ亜科アメバチ属。








2025年9月18日木曜日

三年ぶりの燈盗蛾

 


ヒトリガ
Arctia caja

   鱗翅目トモエガ科ヒトリガ亜科ヒトリガ属。幼虫は広食性で、シロヒトリのそれと共にクマケムシと呼ばれる。年1化で幼虫越冬。汎存種。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したヒトリガの雄。ヒトリガの成虫とは3年ぶりの再会。特に好きな蛾のひとつ。







▲上と同じ個体。大きくて派手!






オオベニヘリコケガ(Melanaema venata venata)の雌。小さいけど派手。幼虫は地衣類を食べる。年2〜3化。トモエガ科ヒトリガ亜科。






▲オイワケキエダシャク(Exangerona prattiaria)の雄。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年2化。シャクガ科。







▲ハイイロセダカモクメCucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾に擬態し、それらを食べる。。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。





▲これもハイイロセダカモクメ。







2025年9月17日水曜日

黄下緑夜蛾

 


キシタミドリヤガ
Xestia efflorescens

鱗翅目ヤガ科モンヤガ亜科Xestia属。幼虫は広食性。年1化。幼虫越冬。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したキシタミドリヤガ。





▲クロフトビイロヤガXestia fuscostigma)。幼虫は広食性で様々な草本を食べる。年2化。ヤガ科モンヤガ亜科。






▲ハイイロセダカモクメCucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾に擬態し、それらを食べる。。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。






▲マツカレハDendrolimus spectabilis)の雄。幼虫は毒針毛を持ち、マツ類の葉を食べる。年1〜2化で、若齢幼虫で越冬する。カレハガ科。







▲アオダイショウ(Elaphe climacophora)の幼蛇。玄関前にいた。今年7月に家の前で見たアオダイショウはカーキ色の模様があったが、この個体はモノトーンだった。有鱗目ナミヘビ科ナメラ属。日本固有種。



2025年9月16日火曜日

昆ビニ

 

ヤママユ
Antheraea yamamai

   鱗翅目ヤママユガ科ヤママユ属。幼虫はブナ科木本の葉を食べる。年1化で、卵で越冬する。



▲近所のファミマにいたヤママユの雌。この店、月に2回位行っているが、よく店前に虫の死体が落ちている。それもエゾスズメだったり、ノコギリクワガタだったり、シロスジカミキリだったり、大型の種類が多い。今回は珍しく死体ではなく、まだ生きていた。夜間に来ていれば昆虫採集のスポットとしては最高だろう。でも、照明を虫が来ないタイプに取り換えた方が、虫と店の双方にとって得だと思うのだが。






▲同じヤママユを裏から撮影。







▲自宅の庭のヨモギで見付けたヨモギエダシャクAscotis selenaria cretacea)の終齢幼虫。体長50mm強。幼虫は広食性。年2〜4化。蛹態越冬。シャクガ科。 







海老柄天蛾の雄

 


エビガラスズメ
Agrius convolvuli

   鱗翅目スズメガ科Agrius属。幼虫は広食性で様々な双子葉草本を食べるが、ヒルガオ科の草本で見つかる事が多い。年2~3化で蛹態越冬。成虫の口吻の長さは日本最長。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したエビガラスズメの雄。






▲上と同じ個体。







▲コスズメTheretra japonica)。幼虫はブドウ科、アカバナ科、アジサイ科などの葉を食べる。年2化で蛹態越冬。スズメガ科。






▲クロクモエダシャクApocleora rimosa)の雌。幼虫はヒノキやビャクシンの葉を食べる。年2〜3化。シャクガ科。





▲ヨツボシホソバLithosia quadra)の雌。幼虫は毒針毛を持ち、地衣類を食べる。年2化で、幼虫越冬。トモエガ科ヒトリガ亜科。ウンナンヨツボシホソバ(Lithosia yuennanensis)の可能性もあり。






▲キンイロエグリバCalyptra lata)の雌。幼虫はツヅラフジ科の植物の葉を食べる。トモエガ科エグリバ亜科。






▲ハイイロキシタヤガXestia semiherbida decorata)。幼虫は広食性で様々な草本を食べる。年1化で幼虫越冬。ヤガ科モンヤガ亜科。







▲ノコギリクワガタProsopocoilus inclinatus inclinatus)の先歯型雄。体長55mm。鞘翅目クワガタムシ科ノコギリクワガタ属。






▲ツノアオカメムシ(Pentatoma japonica)。半翅目カメムシ科アシアカカメムシ属。









2025年9月15日月曜日

霜降天蛾の幼虫

 


シモフリスズメ
Psilogramma  increta

  鱗翅目スズメガ科Psilogramma属。幼虫は広食性で多様な植物の葉を食べる。年1~2化で蛹態越冬。



▲近所のコムラサキの木で見付けたシモフリスズメの終齢幼虫。あまりの巨大さにビックリ。やはりウンチを先に見付けて、まだ近くにいるかもと探してみたら、いとも簡単に発見出来た。

  (かねぽんのスズメガ図鑑にシモフリスズメの幼虫の写真が追加されました)






▲この前見付けたウチスズメ(Smerinthus planus planus)の幼虫が同じ柳の樹にまだいた。多分同じ個体だと思う。ウチスズメの幼虫はヤナギ科やバラ科の葉を食べる。成虫は夜間に花の蜜を吸う。年2回発生し、蛹態越冬する。スズメガ科。







▲ホソバセダカモクメCucullia pustulata  fraternaの終齢幼虫。先日セスジスズメの幼虫を採集した場所の近くで見付けた。アキノノゲシの葉を食べている。ホソバセダカモクメの幼虫はキク科草本を食べ、年2回発生する。越冬態は蛹。ヤガ科セダカモクメ亜科。




クイズの答え

 


アオイラガ
Parasa consocia

   鱗翅目イラガ科Parasa属。幼虫は広食性だが、特にヤナギ科木本の葉をよく食べる。幼虫には毒針毛がある。年1~2回発生し、繭の中で前蛹の状態で越冬する。イラガ科。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したアオイラガの雄。昨晩は下弦の月で月の出が遅く、条件的には悪くないと思ったのだが、何故かあまり虫がやって来なかった。






▲ホソバセダカモクメCucullia pustulata  fraterna)。幼虫はキク科草本を食べ、外見はマダラチョウ類に似ている。。年2回発生し、越冬態は蛹。ヤガ科セダカモクメ亜科。






▲ハイイロセダカモクメ(Cucullia maculosa)。幼虫はヨモギ属草本の花や蕾に擬態し、それらを食べる。。年1化。蛹で越冬する。ヤガ科セダカモクメ亜科。







▲ゴマフボクトウ(Zeuzera multistrigata leuconota)の雄。幼虫は生きた広葉樹の幹に穿孔し、材部を食害する。1〜2年1化で、幼虫で越冬する。ボクトウガ科。







▲昨日のクイズの答え。写真の中のホシホウジャクの幼虫の数は全部で6匹。この他に蛹になりかかっているのが別のケースに数匹いる。