2020年6月28日日曜日

東洋の交響曲


オリエント
シンフォニー
FER27008WO


ORIENT
SYMPHONY
FER27008WO

   2013年頃から海外市場向けに販売されているオリエントの自動巻き腕時計。直径41mm、厚さ12mm、ラグ幅22mm、重さ67.5g 。ケースはステンレス。風防はミネラルガラス。ベルトは型押し牛革。



 ムーブメントはオリエントの「Cal.48743」。約半世紀前の1971年頃から製造されているCal.46系の流れを汲むムーブメントで、セイコーの亀戸70系のパクリという説もある。古い設計だけに手巻き機能のない自動巻き専用機なので、ゼンマイを巻き上げる時は時計を振ってローターを廻してやる以外にない。また、時刻合わせの時の秒針停止機能もない。21石の6振動/秒でパワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15。


 

   しかし、また似たような時計を買ってしまった。白い文字盤にアラビアインデックス。この組み合わせに何故こんなに惹かれてしまうのだろうか。
   そう言えば自分の母もアラビアインデックスの腕時計が好きだった。それに今でも茶の間で動いているのだが、両親が結婚した時に誰かから貰ったセイコーの掛け時計も琺瑯製の白い文字盤で、アラビアインデックスだ。人の好みと言うのは、こうしていつの間にか刷り込まれていくものなのかも知れない。


   それにしても、今回入手したこの時計、なんと消費税と送料込みで壱萬圓しなかった。機械式の時計としては破格値だが、デザインも作りも上質だし、時計としての精度も問題ない。これだけ高品質の製品がこんなにも低価格で手に入るのは人件費が安い国で組み立てをおこなっているからだろう。だが現在新型コロナの流行で世界の経済の仕組みも大きく変わろうとしている。今後腕時計の生産にも何らかの影響が出てくるはずだ。懸念されるのは、価格の上昇よりも会社の倒産や工場の閉鎖の方である。

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