2020年6月22日月曜日

フリードリッヒ


1:20 SCALE CONSTRUCTION KIT
Panzer  Kampf  Anzug  Ausf  F
FRIEDRICH


1/20スケール P.K.A.W.Ausf F
フリードリッヒ


   マシーネンクリーガーの「フリードリッヒ」のキットが株式会社ウェーブから発売された。2014年に「キュスター」とセット販売されていたので、全くの新製品というわけではないが、今回はそれぞれが単品で販売される事になった。

   「フリードリッヒ」は横山宏氏が創造した架空世界のミニチュアアート、「マシーネンクリーガー」シリーズに登場するシュトラール軍の装甲戦闘服。P.K.A.H型の強化タイプで、「グスタフ」の先行試作機という設定である。つまり、パーツのほとんどはグスタフと共通している。




▲キットのパーツ構成。全てウェーブのオリジナルの金型で、ニットー製の旧い金型はもう使われていない。接着剤不要のスナップフィット・キットになっている。




▲フリードリッヒ用の新規金型はこれだけ。他のパーツのランナーにはグスタフやケッツァーの名前が入っている。




  ▲同梱のデカール。多分新しいデザイン。




   個人的にはマシーネンクリーガーに出てくるAFSやPKA等の装甲戦闘服の中では、間接視認システムを搭載したSAFSやメルジーネより、このフリードリッヒのようなガラスの面積が大きいタイプの方が好きだったりする。昔の爆撃機なんかも視界を広くとる為に窓が大きかったり沢山あったりしてコクピットが外から丸見えになっていて、まるで空飛ぶガラスの宮殿のようで美しい。戦争なんかに使うのがもったいないデザインだと思う。写真を撮る時に被写体のスケールを把握しやすくする為に、人間を隣に立たせたり、手を添えたりする事があるが、模型作りでもフィギュアを一緒に並べておくと、「ああ、この位の大きさなんだ」と、分かりやすくなる。キャノピーやハッチを閉じたままでもコクピットの中のパイロットの顔が見えるデザインは、ミニチュアにリアリティを出すのには上手い表現方法だと思う。



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   1982年に「ホビージャパン」誌上で発表された横山宏氏のデザインによる「S.F.3.D  オリジナル」は模型ファンの間で注目を浴び、「日東科学」から発売されたプラモデルは大ヒット商品となった。
   1984年からは、名称を「マシーネンクリーガー」に変更して「モデルグラフィックス」誌上に連載。「ハセガワ」や「ウェーブ」等のメーカーから新たにプラモデルが発売された。
    2010年には「Ma.K. in S.F.3.D」として再びホビージャパンで連載が始まり、現在マシーネンクリーガー・シリーズは世界中でファンを獲得している。

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