2020年6月30日火曜日

ニコリーとフランクリン



    今年もサボテンの「太平丸」の花が咲き始めた。
   太平丸はアメリカ南西部からメキシコ中部にかけての広い範囲に分布しているエキノカクタス属のサボテンで、産地によって様々なタイプがあることが知られている。
   鋭い刺の生えたカボチャのような胴体からマゼンタ色の大きな花を咲かせる非常に魅力的なサボテンで、蕾から開花までが早く、何の前触れもなくいきなり咲く印象がある。


太平丸「ニコリー」


   2016年6月に新潟県柏崎市のK氏より入手。現在5号駄温鉢で育てている。







太平丸「フランクリン×ブルー肌ニコリー」


2016年8月に岐阜県土岐市のT氏より入手。これは6号のプラスチック鉢に植えてある。






太平丸「ニコリー×フランクリン」


2017年9月に土岐市のT氏より入手。6号駄温鉢。




   太平丸の「ニコリー」(Echinocactus horizonthalonius “nicholii”)は、アメリカのアリゾナからメキシコ北西部のソノラ沙漠に分布しているタイプ。一方、「フランクリン」(E. horizonthalonius “Franklin”)はアメリカのテキサス州のフランクリンマウンテンにちなんだ名前だが、産地名と言うよりは園芸品種名と思った方が良い。

2020年6月29日月曜日

桃色一重


グロキシニアの園芸品種
Sinningia  speciosa  cv.


イワタバコ科シンニンギア属。

   ピンクのグロキシニアも咲き始めた。一昨年の5月に地元のコメリで紫花と一緒に買ってきた株。もうグロキシニアの栽培は完全にマスターした(ような気がする)。

2020年6月28日日曜日

東洋の交響曲


オリエント
シンフォニー
FER27008WO


ORIENT
SYMPHONY
FER27008WO

   2013年頃から海外市場向けに販売されているオリエントの自動巻き腕時計。直径41mm、厚さ12mm、ラグ幅22mm、重さ67.5g 。ケースはステンレス。風防はミネラルガラス。ベルトは型押し牛革。



 ムーブメントはオリエントの「Cal.48743」。約半世紀前の1971年頃から製造されているCal.46系の流れを汲むムーブメントで、セイコーの亀戸70系のパクリという説もある。古い設計だけに手巻き機能のない自動巻き専用機なので、ゼンマイを巻き上げる時は時計を振ってローターを廻してやる以外にない。また、時刻合わせの時の秒針停止機能もない。21石の6振動/秒でパワーリザーブは約40時間。日差は+25~-15。


 

   しかし、また似たような時計を買ってしまった。白い文字盤にアラビアインデックス。この組み合わせに何故こんなに惹かれてしまうのだろうか。
   そう言えば自分の母もアラビアインデックスの腕時計が好きだった。それに今でも茶の間で動いているのだが、両親が結婚した時に誰かから貰ったセイコーの掛け時計も琺瑯製の白い文字盤で、アラビアインデックスだ。人の好みと言うのは、こうしていつの間にか刷り込まれていくものなのかも知れない。


   それにしても、今回入手したこの時計、なんと消費税と送料込みで壱萬圓しなかった。機械式の時計としては破格値だが、デザインも作りも上質だし、時計としての精度も問題ない。これだけ高品質の製品がこんなにも低価格で手に入るのは人件費が安い国で組み立てをおこなっているからだろう。だが現在新型コロナの流行で世界の経済の仕組みも大きく変わろうとしている。今後腕時計の生産にも何らかの影響が出てくるはずだ。懸念されるのは、価格の上昇よりも会社の倒産や工場の閉鎖の方である。

2020年6月27日土曜日

ガシャポンの亀 その2


   
   株式会社バンダイ様からガシャポンの「かめ」第2弾が発売された。


▲今回は5種類。形は全部同じように見えるが、よく見ると種ごとの微妙な違いをちゃんと作り分けている。





ホウシャガメ(黒)とホウシャガメ(白)。


ホウシャガメ
Astrochelys radiata

リクガメ科マダガスカルリクガメ属。
マダガスカルに棲息。最大で甲長40cmになる。前足の爪は5本で項甲板がある。




イエローアラブギリシャリクガメとブラックギリシャリクガメ。


アラブギリシャリクガメ
Testudo graeca terrestris

リクガメ科チチュウカイリクガメ属。
中近東に棲息。最大で甲長25cm。前足の爪は4本で項甲板がある。





インドホシガメ【アルビノ黄色種】


インドホシガメ
Geochelone  elegans

リクガメ科リクガメ属。
インドに棲息。最大で甲長38cm。前足の爪は5本で項甲板がない。





▼ちょっとショッキングな画像。


   甲羅の中身はこんな構造になっていて、本物のように手足を引っ込めたり動かしたり出来るようになっている。ただ、はじめの頃は関節が固くて無理に動かそうとすると脱臼する事があるので慎重に扱う必要がある。





▼弾1弾のかめ達と一緒に記念撮影。




第3段もあるんですよね、バンダイさん?





2020年6月26日金曜日

シャルル・マルラン


シャルル・マルラン
Charles  Mallerin


バラ科バラ属の園芸品種。
      1947年にフランスのフランシス・メイアン(Francis Meilland)が発表したハイブリッド・ティー。ダマスク系の芳香を持つ。「グロリア・デ・ローマ」(Gloria di Roma)に「コンゴ」(Congo)を掛け合わせて生まれた株に「タッサン(Tassin)」を交配して作出した。シャルル・マルランという品種名は、フランシス・メイアンの恩師だった育種家の名前にちなむ。


    2014年の8月に購入した株。パパメイアン、オクラホマ、ミスターリンカーンの赤薔薇三兄弟の父親としても有名で、自分も最初は交配親として使おうと思って入手したのだが、これ自体がじゅうぶん魅力的な品種なのだと気付かされた。  今年は他の薔薇に少し遅れて咲き始めたが、毎年確実に花を咲かせてくれるし、寒さにも強い丈夫な品種。花付きは良いが枝振りが整い難いのが欠点と言えるかも知れない。

2020年6月25日木曜日

虎斑カラッパ




さて、これはなんでしょう?


▲せなかから。





▲よこから。






▲まえから。






   ▲おなかから。ここまでくればだいたいわかりそうなもの。






てあしをひろげると、


▲こたえはかに。

わかったかに?




   もっと正確に言うと、バンダイから発売されたガシャポンの新製品、「とらふからっぱ」。手足を折り畳むと丸くなる、実在するカニのフィギュア。






▲本当によく出来ている。って言うか実物見たことないけど。







▲特徴的な右手の缶切りみたいなハサミもちゃんと再現されている。知らんけど。








▲大きさはこの位。甲幅7.5cm位で、ちょうど手のひらに乗る大きさ。実物は12cm位にはなるそうなので、これはまだ子供なのかも。カラッパの仲間は他にも何種類かいるはずだから、もっと色々発売してくれると嬉しいんですけどね、バンダイさん。






トラフカラッパ
Calappa lophos 

十脚目カラッパ科カラッパ属の甲殻類。
東京湾以南の深さ30~200mの砂底に棲息。



2020年6月24日水曜日

紫艶花潜


ムラサキツヤハナムグリ
Protaetia cataphracta


鞘翅目コガネムシ科シロテンハナムグリ属。

 
   茶の間の畳の上で見つけたキラキラのムラサキツヤハナムグリ。窓は閉まっていたのにどうやって入って来たんだろう?




   この後、窓を開けてあげたら指先から自力で飛び立っていった。元気でね。


2020年6月23日火曜日

天使の泪


ハオルチア
「天使の泪」


Haworthia  “Tenshi  no namida ”

   ススキノキ科ハオルチア属の交配種。アメリカのコレクター、ボブ・ケント(Bob Kent)氏の温室で生まれた属間交配種。交配親は「天守閣」(Astroloba skinneri)×「冬の星座」(Haworthia maxima)。実は天守閣自体もアストロロバ属の原種「コルガータ」(A. corrugata)とハオルチア属の「プミラ」(H.pumila)との自然交配種だと云われている。

    これは2015年の7月に、たしか大阪の養庄園から取り寄せた株。葉の先端が傷んでいるが、冬期間に室内のLED照明下でなったもので日焼けではなく原因不明。それよりも今注目すべきなのは、葉の間から何か棒状の物が突き出している事。





▲ぐにょ~~~ん。






   ▲天使の泪に花が咲いた。今まで栽培してきて花が咲いたのは多分今回が初めてだと思う。ネットで調べてみても花の画像はなかなか見つからないので、結構珍しい事なのかも知れない。せっかく咲いたのだから何とか他の品種と交配して種子を採れたらと思っている。




   ちなみに、「天使の泪」と「天使の涙」は違う品種らしいのだが、文献によって混乱があるようなので、とりあえず今回は「ハオルチア アカデミー写真集」の記述に従って「天使の泪」にさせてもらった。

2020年6月22日月曜日

フリードリッヒ


1:20 SCALE CONSTRUCTION KIT
Panzer  Kampf  Anzug  Ausf  F
FRIEDRICH


1/20スケール P.K.A.W.Ausf F
フリードリッヒ


   マシーネンクリーガーの「フリードリッヒ」のキットが株式会社ウェーブから発売された。2014年に「キュスター」とセット販売されていたので、全くの新製品というわけではないが、今回はそれぞれが単品で販売される事になった。

   「フリードリッヒ」は横山宏氏が創造した架空世界のミニチュアアート、「マシーネンクリーガー」シリーズに登場するシュトラール軍の装甲戦闘服。P.K.A.H型の強化タイプで、「グスタフ」の先行試作機という設定である。つまり、パーツのほとんどはグスタフと共通している。




▲キットのパーツ構成。全てウェーブのオリジナルの金型で、ニットー製の旧い金型はもう使われていない。接着剤不要のスナップフィット・キットになっている。




▲フリードリッヒ用の新規金型はこれだけ。他のパーツのランナーにはグスタフやケッツァーの名前が入っている。




  ▲同梱のデカール。多分新しいデザイン。




   個人的にはマシーネンクリーガーに出てくるAFSやPKA等の装甲戦闘服の中では、間接視認システムを搭載したSAFSやメルジーネより、このフリードリッヒのようなガラスの面積が大きいタイプの方が好きだったりする。昔の爆撃機なんかも視界を広くとる為に窓が大きかったり沢山あったりしてコクピットが外から丸見えになっていて、まるで空飛ぶガラスの宮殿のようで美しい。戦争なんかに使うのがもったいないデザインだと思う。写真を撮る時に被写体のスケールを把握しやすくする為に、人間を隣に立たせたり、手を添えたりする事があるが、模型作りでもフィギュアを一緒に並べておくと、「ああ、この位の大きさなんだ」と、分かりやすくなる。キャノピーやハッチを閉じたままでもコクピットの中のパイロットの顔が見えるデザインは、ミニチュアにリアリティを出すのには上手い表現方法だと思う。



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   1982年に「ホビージャパン」誌上で発表された横山宏氏のデザインによる「S.F.3.D  オリジナル」は模型ファンの間で注目を浴び、「日東科学」から発売されたプラモデルは大ヒット商品となった。
   1984年からは、名称を「マシーネンクリーガー」に変更して「モデルグラフィックス」誌上に連載。「ハセガワ」や「ウェーブ」等のメーカーから新たにプラモデルが発売された。
    2010年には「Ma.K. in S.F.3.D」として再びホビージャパンで連載が始まり、現在マシーネンクリーガー・シリーズは世界中でファンを獲得している。

2020年6月21日日曜日

黒い琺瑯


セイコー
メカニカル
SARA013


SEIKO
MECHANICAL
SARA013


  先日ヤフオクで入手した中古の腕時計。2006年発売。文字盤は黒い琺瑯で、インデックスは白いアラビア数字で表現されている。鏡面仕上げされたステンレス製のスクエアケースは100m防水で、直径35mm、厚さ11mm、ラグ幅は20mm。風防はサファイア、ベルトはトカゲの皮で出来ている。全体の重さは約72g。




   裏面はシースルーになっていて自動巻きのムーブメント「4L25A」を覗く事が出来る。今回琺瑯製の文字盤と共にこのムーブメントに魅力を感じたのも購入理由。セイコーの自動巻きとしては小さく薄い方のムーブメントで、最近のSARAシリーズに使われている「6L35」はこれをベースに改良されたものだ。もともとは国際市場を見込んでETAの代替機として開発されたらしい。なんでもケースに組み付ける為のネジ穴の位置が同じだとか。現行のセイコーの時計にはもう搭載されていないので、今や貴重な存在だと思う。25石の8振動/秒で、日差は+25~-15秒だという。


2020年6月20日土曜日

報復兵器


FAMOUS  AIRPLANES  OF  THE  WORLD
No.195
Fi 103“V1” & V2 MISSILE


世界の傑作機
No.195
Fi 103“V1”&V2ミサイル

株式会社文林堂
2020年(令和2年)7月1日発行



    文林堂から隔月で発行されている「世界の傑作機」シリーズ。毎回特定の飛行機を取り上げていて、その道の専門家が詳しい解説をしてくれている。他では中々見れないような実機の貴重な写真が載っていたりもして、資料としても読物としても素晴らしいシリーズだと思う。でも今回はなぜか飛行機ではなくミサイルを取り上げている。


   第二次世界大戦中にドイツ空軍が開発したV1飛行爆弾こと「フィーゼラー Fi 103」は、史上初の巡行ミサイルとして知られている。低質ガソリンを燃料とし、パルスジェットで推進する、云わば無人飛行機である。
  対するV2ロケットはドイツ陸軍によって開発された史上初の弾道ミサイルである。液体燃料ロケットによって推進するこの機の設計は、後のアメリカのアポロ計画に関わったヴェルナー・フォン・ブラウン(Wernher Magnus Maximilian Freiherr von Braun)だ。
  V1やV2というのはドイツの宣伝相ゲッベルスが名付けた「報復兵器」(Vergeltungswaffe)1号、2号から来ている。

  今回この本で自分が最も興味深かったのは、有人型の Fi 103の写真だった。まるで日本の「櫻花」みたいではないか。まさかそんな物がドイツでも作られていたとは。もしどこかでプラモデルが出ていたら買ってしまうかも知れない。


   当時の科学の粋を集めたこれらの最新兵器がありながらドイツが戦争に勝てなかったのは、やはり物量に勝るアメリカが参戦してイギリスの援護にまわったからだろう。イギリスから提供された飛行機エンジンや小型レーダー等の最新技術を、アメリカは兵器に転用してその工業力でたちまち量産して実戦に投入した。アメリカの参戦を実現する為にイギリスの首相だったチャーチルは日本がアメリカと戦わざるを得ない状況になるように画策したと言われている、なんて事はこの本には書いてないので悪しからず。

2020年6月19日金曜日

リチャード・ペンネル


クレマチス
「リチャード・ペンネル」
Clematis  “Richard  Pennell”


    キンポウゲ科センニンソウ(クレマチス)属の園芸品種。イギリスのウォルター・ペンネル(Walter  Pennell)が1974年に発表した品種。交配親は「ヴィヴィアン・ペンネル」(Vyvyan Pennell) ×「ダニエル・デロンダ」(Daniel Deronda)。「リチャード」は息子の名前らしい。

 一昨年の5月に地元のコメリで買ってきた「リチャード・ペンネル」。他のクレマチスに少し遅れて今になってやっと咲き始めた。何故か花は小さめだし、花弁状の萼の数も少ない。春に植え替えた鉢が大きめだったのが影響したのか、それとも剪定の仕方が悪かったのか。まあ何にしても花が見れて良かった。

2020年6月18日木曜日

ドゥフトボルケ


ドゥフトボルケ
Duftwolke


バラ科バラ属の園芸品種。
   1963年にドイツのマティアス・タンタウ・ジュニア(Mathias Tantau Jr.)が発表したハイブリッド・ティー。交配親は「プリマバレリーナ」(Prima Ballerina)  ×「モンテズマ」(Montezuma)。
   Duftwolkeとは香りの雲という意味で、英語だとFragrant Cloudとなる。その名の通り強いフルーツ香がある。通常強香種は花もちが悪いものだが、この薔薇は比較的花もちが良い。1981年の第5回世界ばら会議で殿堂入りを果たしている。


    2018年の4月に米沢のホームセンター・ダイユーエイトで見つけて買ってきた株。咲くたびに色が違って見える不思議な薔薇。今回は鮮やかな橙色になった。

2020年6月17日水曜日

ストレプトカーパスのピコリーナ


 ストレプトカーパス
「ピコリーナ」
Streptocarpus  'piccolina’


   イワタバコ科ストレプトカーパス属の園芸品種。

     一昨年の5月に近所のコメリから買ってきた「ピコリーナ」が今年も咲き始めた。ストレプトカーパスもグロキシニアと同様に米のとぎ汁くらいしかあげてないけど、とりあえずは大丈夫そう。

2020年6月16日火曜日

ストレプトカーパスのシャイン


ストレプトカーパス
「シャイン」
Streptocarpus  'Shine'


    イワタバコ科ストレプトカーパス属の園芸品種。

   一昨年の4月に近所のコメリで買ってきたストレプトカーパスの「シャイン」が今年も開花した。極端な暑さや寒さには弱い植物だけど、温度さえ気を付けてあげれば栽培はそんなに難しくないと思う。

2020年6月15日月曜日

紫一重


グロキシニアの園芸品種
Sinningia  speciosa  cv.


イワタバコ科シンニンギア属の多年草。

一昨年の5月に購入したグロキシニアの紫の花が今年も咲き始めた。花の直径は11cm以上。肥料は米のとぎ汁くらいしかあげてない。

2020年6月14日日曜日

フィズ


デンドロビウム
ラブメモリー
「フィズ」


Dendorobium  Love Memory 
'Fizz'

ラン科デンドロビウム属の交配種。
「ホワイトラビット・サクラヒメ」(Den.White Rabbit  “Sakurahime”)と「サチ・メルヘン」(Den.Sachi  “Märchen” )の交配で、2005年に岡山県の山本二郎氏によって農林水産省へ品種登録されている。Den.Love Memoryという交配に関しては、英国王立園芸協会(RHS)へ1999年に登録された。


    これは一昨年の3月に買った株。去年も一応咲いたことは咲いたのだが、花数が少なかった。販売されている株は見栄えをよくする為に花がついていないバルブを切り落としてしまうので、どうしても次の年は花つきが悪くなる。



   とても香りが良い品種なのだが、写真だと伝わらないのが残念。


2020年6月13日土曜日

季節外れのクリスマスローズ


クリスマスローズ
Helleborus orientalis hybrid


キンポウゲ科ヘレボルス属の常緑多年草。


  もう6月だというのに、何故か季節外れのクリスマスローズの花が1輪だけ咲いた。本来クリスマスローズというのはヨーロッパに広く分布している冬咲きの原種Helleborus nigerの呼称だが、日本で多く出回っているのはトルコ、ウクライナ、ジョージア等に分布するHelleborus orientalisを基にした園芸品種で、春に咲くのでキリスト教の四旬節(受難節)にちなんで正確にはレンテンローズというらしい。我が家では冬の間は室内で管理しているので、毎年1月下旬には咲き始める。でも今は6月だから聖ヨハネの日に近い。これはさしずめ「セントジョンズローズ」と言ったところか、と思ったが、残念ながら既にその名前はエチオピア原産の薔薇の原種、Rosa sanctaに使われてるらしい。

2020年6月12日金曜日

雌黒豹紋蝶


メスグロヒョウモン(♀)
Damora sagana  liane


    鱗翅目タテハチョウ科メスグロヒョウモン属。


   庭でうまく飛べない蝶を見つけた。どうやら右の前翅が折れてしまっているようだ。





ニオイツツジの花につかまらせてあげた。






   蜜を吸う様子はない。どのみち飛べなければ長生きは出来ないだろう。





翅の裏側は保護色になっている。



   メスグロヒョウモンは年に一回発生し、成虫は6月から10月に見られる。翅の表面の色や模様は雄と雌とで全く違っている。幼虫はスミレ類を食べる。越冬は卵か若齢幼虫でする。


2020年6月11日木曜日

小平丸


小平丸
Echinocactus moelleri


   サボテン科エキノカクタス属。
   太平丸の仲間で最も小型の品種。メキシコ原産。

   2016年6月に大阪の養庄園様より取り寄せた株。現在4号の駄温鉢で育てている。サボテンにはプラスチック製の黒い鉢が適しているとよく言われるが、屋外で栽培していると軽い植木鉢では強風や猫のいたずらでひっくり返されやすい。焼き物の鉢の方がそれ自体の重さと重心の低さのおかげで安定している。持ち運びは大変だけどね。 

2020年6月10日水曜日

武者影


武者影
Thelocactus  lloydii


  サボテン科テロカクタス属。メキシコ原産。

   2016年の7月に長野県のM氏から入手した株。今は4号鉢に植えてある。 本来の武者影はもっと刺が短いはずだが、これは画面に収まり切らないくらい長い刺を持っている。おそらく緋冠竜か鶴巣丸の血が入った改良種だと思われる。この株の花は最初クリーム色で、だんだん白くなる。

2020年6月9日火曜日

地植えのハマナス


ハマナス
Rosa rugosa


バラ科バラ属の落葉灌木。

   やっと地植えのハマナスが咲き始めた。いつも鉢植えの方が開花時期が早いのは何故なんだろう?

2020年6月8日月曜日

ジョン・S・アームストロング


ジョン・S・アームストロング
John  S. Armstrong


   バラ科バラ属の園芸品種。アメリカのハーバート C. スイム(Herbert C. Swim)が1961年に発表したハイブリッド・ティー。アメリカではグランディフローラに分類されている。母親は「シャーロット・アームストロング」(Charlotte Armstrong)で、父親は名無しの権兵衛(unnamed  seedling)。おそらくフロリバンダ系だと思われる。背が高く多花性で花もちは良い。2015年の5月に買った時のラベルには強香種と記されていたが、香りはそんなに強い方ではないと思う。ティー香がほのかにする程度。

   母親のシャーロット・アームストロングはピンクの花だが、その父親がクリムゾン・グローリーなので、ジョン・S・アームストロングの真っ赤な花は隔世遺伝なのかも知れない。