2019年2月22日金曜日

剪定鋏のヤニ


村久  A型剪定鋏  200mm
(旧型)

    村久の中古の剪定鋏をヤフオクで手に入れた。

   箱の中のビニール袋に「スエーデン国 ウツデホルム製鋼所」と印刷されているが、この鋏に本当にスウェーデン鋼が使われているのかどうかは分からない。


   全体的にサビはほとんど見られない。
  刃先にはヤニがついたままになっているが、これはクレンザーで落としてやれば良いだろう。
その後コンパウンドで磨いてツヤを出してやろう。
   握り部分に紅白のペンキが塗ってあるのは、落とした鋏を見つけやすくする為だと思う。
   もしかしたらメーカーで塗ったのかも知れないが、自分の趣味に合わないのでシンナーで拭き取る事にする。




   刃の部分は真鍮でろう付けされている。
    A型の剪定鋏を作り始めたのは、村久印の鋏を作っている野村屋製鋏所の初代、衡田久作氏だと伝えられているが、最近の村久のA型はろう付け無しの全鋼になっている。

これはいつ頃作られた鋏だろうか。






  作業1時間程ですっかり綺麗になった剪定鋏。
   サビ止めとして、握り部分にはメタルプライマーを塗り、刃の部分には手元にあった椿油を付けた。
   別に椿油でなくても、丁子油でも菜種油でもエンジンオイルでもかまわないと思う。




    最後は今のA型との2ショット。
     左が今回手に入れたろう付けタイプ。右が最近のろう付け無しのA型。

   昔の物に比べて今のは肩幅が広くなっている。手から鋏が滑り落ちるのを防ぐ為の配慮だろうか。

試し切りをしてみると新しい鋏の方がよく切れるように思える。

   実際に使用するなら新しいのを買った方が良いというのが、自分の個人的感想である。

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