2021年7月13日火曜日

白刺綾波

 


シロトゲアヤナミ
白刺綾波
Echinocactus (Homalocephala)  texensis  f. alba

   サボテン科エキノカクタス属。かつてはホマロケファラ属で1属1種だった。アメリカのテキサス州やニューメキシコ州からメキシコ北部にかけて分布。2017年8月8日に埼玉県深谷市のH氏より入手。現在5号駄温鉢で栽培。





  ▲普通の綾波はピンクの花だが、白刺綾波は底紅の白花が咲く。入手して初めての開花なのでちょっと嬉しい。


 






2021年7月12日月曜日

条鍬形虫

 

スジクワガタ
Dorcus striatipennis striatipennis


鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。

    桑の木の枝にいるのを見つけたスジクワガタの雄の小型個体。大顎が小さく鞘翅にスジがあって大型個体とは別種と思われる程かけはなれた姿をしている。












2021年7月11日日曜日

三帯犰狳

 
ミツオビアルマジロ
Tolypeutes tricinctus


    被甲目アルマジロ科ミツオビアルマジロ属。ブラジル東部に棲息。








   ▲株式会社バンダイからガシャポン「いきもの大図鑑」の新製品として、「ミツオビアルマジロ」が発売された。






   ▲オモチャ自販機の中から防御体勢の丸まった状態で出てくる。カプセルには入っていない。







▲それをこじ開けると、こんな風に頭や手足が収まっている。






    ▲本物はおなかに長い毛が生えているけど、そこまでは再現されてないので、ちょっと寂しい感じ。フェイクファーみたいなものを貼り付けてあげたらもっとリアルで可愛くなるだろう。





▲特徴的な前肢の大きな爪が格好良い。これで蟻塚を壊したり、穴を掘ったりするのだろう。















▲身体を伸ばして歩く姿。
















   ▲多分本物の1/3位の大きさだと思う。なかなか良く出来ている。







▲うまくやれば立たせる事も出来る。

    2019年の12月に「まんまるこがね」をこのブログで採り上げた時に、かねぽんが「アルマジロも作って」とリクエストしたら、バンダイさんはちゃんとその願いを叶えてくれた。ありがとう、バンダイさん。

















2021年7月10日土曜日

黄星天牛



キボシカミキリ(♂)
Psacothea  hilaris  hilaris


     鞘翅目カミキリムシ科キボシカミキリ属。幼虫はクワ科の生材を食害する。日本のキボシカミキリは10亜種に分けられていて、そのうち本州・四国・九州に分布する基亜種には東日本型と西日本型がある。前胸背側面の黄色い線が繋がっているのが東日本型で、途切れているのが西日本型とされているが、自宅庭で見つけたこの個体は何故か西日本型の特徴を持っている。DNAの解析では東日本型は台湾起源で、西日本型は中国大陸起源と見られるという。桑やイチジクの害虫として知られているが、ゴマダラやシロスジと並んで自分好みのカミキリムシのひとつである。









2021年7月9日金曜日

アドバンス版大雀蜂

 

オオスズメバチ
Vespa mandarinia


膜翅目スズメバチ科スズメバチ属。




     株式会社バンダイから「いきもの大図鑑アドバンス   スズメバチ」が発売された。2020年7月に発売されている「いきもの大図鑑  すずめばち」のグレードアップ版である。



   ▲通常版では素材の成型色をそのまま利用して一部の塗装だけで済ませていたが、アドバンスでは全体がエアブラシを用いた塗装で仕上げられている。





  ▲頭部の原型も見直されて、よりリアルな造形になった。





    ▲実物よりも身体表面の艶が強調されていて、美術的な価値を高めている。また、肢の関節の可動部分も増えて自然なポーズがとれるようになった。














▲もう玩具の域を超えている。





▲通常版のオオスズメバチとの比較。値段は2倍になったけど、それ以上にパフォーマンスの高い製品になった。






   ▲海洋堂リボジオのオオスズメバチとの比較。全然負けてないのでは。





▲付属のベースを使って飛行体勢とか、






▲戦闘体勢とかで飾る事が出来る。






▲今回同時に発売されたラインナップは、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、ヒメスズメバチの3種類。頭部の形状と全体の塗装以外は同じで、大きさが統一されている。



    次はチャイロスズメバチも出して下さい、バンダイさん。














2021年7月8日木曜日

梅雨時の花

 

ナンテン
南天


Nandina domestica

    メギ科ナンテン属の常緑灌木。歳時記によれば南天は仲夏の季語。この株は3~4年前に他所の家から勝手に白実南天の実を盗ってきて、その種子を蒔いて育てたもので、やっと開花まで漕ぎ着けた。白実南天の種子を蒔いても白実が生るとは限らないので、これもおそらく普通の赤実になると思うが、この株からまた種子を採って蒔けば、もしかしたらその中に白実が出現するかも知れない。









クチナシ
梔子


Gardenia jasminoides

   アカネ科クチナシ属の落葉灌木。今年はクチナシの小品盆栽にこれまでになく沢山の花が咲いた。玄関に飾ってみたら家中に芳香が充満していた。









オモト
万年青


Rohdea japonica

   キジカクシ科オモト属の常緑多年草。2019年6月に近所のコメリで買ってきた獅子葉の株に花が咲いた。これは「玉獅子」という古くからある品種らしい。去年も花は咲いたのだが実は生らなかった。今年はどうだろうか。










コムラサキ
小紫


Callicarpa dichotoma

    クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉灌木。数年前に米沢のイオンで買ってきた小品盆栽。ラベルには紫式部と記されていたが、正確には同属のコムラサキだと思われる。毎年花が咲き、秋には小さな紫色の実が沢山生る。











クリスマスローズ


Helleborus orientalis hybrid

    キンポウゲ科ヘレボルス属の常緑多年草。最近、クリスマスローズが季節外れに開花する事が多くなった。この株は本来濃い紫の花だが、この時期に咲くとなぜかこんな色になる。












アメリカアジサイ
「インクレディボール」


Hydrangea  arborescens Abetwo”
INCREDIBALL

   アジサイ科アジサイ属。北アメリカ原産のアメリカアジサイの園芸品種。 有名な「アナベル」の実生の中から選抜されたもので、父親(花粉親)は不明。米国植物特許(U.S.Plant Patent)の発行は2009年12月15日。特許の申請・所有者はアメリカのミシガン州グランドヘヴンにある「スプリング・メドウ・ナーセリー」(Spring Meadow Nursery, Inc.) 。ブリーダーは同社の「ティモシー・D. ウッド」(Timothy D.Wood)氏。「インクレディボール」は流通名で、登録名は「アベツー」。最近は「アナベルジャンボ」の名で流通している。  2018年6月に地元のコメリで買った株。











キキョウ
桔梗


Platycodon grandiflorus

    桔梗の花がもう咲き始めた。桔梗というと秋の花のイメージがあって歳時記でも初秋の季語となっているが、早い所だと6月頃には咲いている。この株は自分で実生から育てたもの。











2021年7月7日水曜日

麝香猫果

 

ドリアン
Durio zibethinus


ドリアンはアオイ科ドリアン属。

   ▲近所のヤマザワでタイ産のドリアンを買ってきた。随分前に米沢のイオンで買って以来、生涯2度目のドリアン。ちょっと高価でだいぶ臭いけど、清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってきた。タイから日本に輸入されているドリアンのほとんどは「モントーン」という品種らしい。






   ▲買ってから4日位、生ゴミみたいな強烈な匂いを我慢して部屋の中に吊るしておいたら、お尻の皮が割れてきた。そろそろ食べ頃のようだ。ちょっと気になるのは割れ目の左にある錐であけたような小さな穴。買った時は気付かなかったが、もしかしたら中に虫が入っているかも。




    ▲殻を割ってみたら案の定、虫に喰われた跡があった。普通の人ならハズレだと思うかもしれないが、自分にとってはむしろアタリ。どんな虫が入っているのかわくわくする。







   ▲どうやら虫は種子の中身を食べたらしい。でも残念ながら虫は出ていった後だった。多分原産地で既に脱出していたのだろうが、たとえ日本で逃げ出したのだとしても日本の冬は越せないはずなので、何も心配する事は無い。





▲果実の子房室は5つあって、それぞれに2つか3つずつ果肉に包まれた種子が入っている。






▲ドリアンの可食部は仮種皮。1個は虫に喰われて駄目だったけど、他は無事だった。写真は2つ程自分が食べた後。





   ▲虫に喰われたのを除いて、全部で10個の種子が入っていた。2kg強のドリアンだったので、約1000kcalを3日位かけてひとりで食べてしまった。前回買ってきた時もそうだったが、うちの父親は絶対食べようとしない。美味しいのに。

    というわけで、この種子は試しに蒔いてみようかと思う。何十年かしたら自宅でドリアンを収穫出来るかも知れない。