日本鍛冶紀行
鉄の匠を訪ね歩く
文・かくまつとむ
写真・大橋弘
2007年、ワールドフォトプレス発行
表紙に「全都道府県の鍛冶職人をめぐった集大成。」と書いているが、ちゃんと記事として掲載されているのはその内の一部にすぎない。
けれども現代の鍛冶屋さんの生の声を聞いて作った本は他に少なく、とても貴重な記録である。
この10年程の間にも後継者不足や受注の減少で廃業・倒産した鍛冶屋がいくつもあると聞いている。これからの時代にこんな本を書くのは不可能に近いだろう。
2 件のコメント:
茨城県ではどこが取り上げられているんだろうと、Amazonの「なか見検索」を見たら、佐々木鎌製作所が取り上げられていました。
もう10年以上前か、有機農家のSくんが鎌を頼みに行ったら、確か「お前にはだめだ」と言ってつくってくれなかったのではなかったか(笑)。Sくんも肝が据わっていて、月に5万円くらいで暮らしているのに1万円以上する鎌を買おうとしていました。国道6号沿いにありましたが、もうありません。
あれから、鎌は手に入れたかどうか訊いていませんが、Sくんは元気に頑張っています。
名工の中屋さんは載ってないですね。屋号からして、鋸の目立てのカテゴリーに入れられたのでしょう。
春さん、仕事で道具を使っている人にとっては、必要な時に道具が手に入らないのは致命的ですからね。
新潟で創業したホームセンターのチェーン店で扱っている金物の多くは三条辺りの製品ですから、それ以外の地域の鍛冶屋が生き残るにはネット販売しか無いのかも知れません。
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