丸三郎
剪定鋏 B型 皮止 8吋
このブログ初登場の「丸三郎」の剪定鋏。
「丸三郎」の銘の剪定鋏は、山形県山形市の「有限会社今井製鋏所」で製造されていた。
今井製鋏所の初代は、「村久」こと「野村屋製鋏所」で鋏作りを学んだらしい。
最近は丸三郎の新しい製品を見かけなくなっている。もう廃業してしまったのだろうか。
これも先日ヤフオクで落札した中古の品である。
刃は薄く、ちょっとした事ですぐに欠けてしまいそうな感じだ。
実は、この鋏を手に入れた時は、こんな状態だった。
全体がサビでおおわれ、刃先にはヤニがこびりついている。
余程錆びやすい素材を使っているようで、サビを落とした後で水洗いしていると、またすぐにサビ始めたりした。
握り部分のサビ止めには最初は「サビテクト」という塗料を塗ってみたのだが、うまく定着してくれなかったので、いつも通り黒染め液で表面を酸化させてからメタルプライマーを塗ってやった。
本当は古くなった皮止も取り替えてやるつもりだったが、皮止を固定しているビスが硬すぎて歯が立たなかったので、皮の裏にもう1枚皮を貼って補強してやった。いつかちゃんと新しい物に取り替えてやりたいと思う。
全体的にこの鋏、作りが甘いというか、雑な所がある。ただし切れ味だけは素晴らしいと思う。
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