ヤマキサゴ
Waldemaria japonica
アマオブネガイ目ヤマキサゴ科ヤマキサゴ属。
ヤマキサゴはカタツムリとは別の系統の陸貝の仲間である。森林の落葉の下に沢山いる生物でありながら情報が少なく、何を食べているかもよく分からなかったので、10日程前に飼育を初めてみた。
プラスチック製の飼育ケースの底に湿らせたキッチンペーパーを敷き、その上に様々な餌を置いてみた。各種の野菜、果物、茸、肉等の他、コンニャク、米粒、麩、キャットフード、鯉の餌、そして納豆まで、考え得るあらゆる食材を与えてみた結果、その中で確実に食べていたのは、
キッチンペーパー(爆笑)
ケースの底に床材として敷いたキッチンペーパー、それだけ。
キッチンペーパー(爆笑)
ケースの底に床材として敷いたキッチンペーパー、それだけ。
捕まえてきたばかりのヤマキサゴは、暫くの間は真っ黒い糞をしている。その糞の色からしても落葉や腐葉土を食べている事は推定出来る。だから今回はあえて他の餌を与えてみたのだが、まさかここまで手強い相手だとは思わなかった。
そこで、新たに捕まえてきたヤマキサゴの糞から食べ物を割り出す事にした。押し入れの奥から埃だらけの顕微鏡を引っ張り出し、ヤマキサゴの糞を水で溶いて、サフラニンOで染色してから観察してみたが、
そこで、新たに捕まえてきたヤマキサゴの糞から食べ物を割り出す事にした。押し入れの奥から埃だらけの顕微鏡を引っ張り出し、ヤマキサゴの糞を水で溶いて、サフラニンOで染色してから観察してみたが、
結局何も分からず。
それでまたふり出しに戻ってネットで調べてみると、環境省の平成29年の報告書で小笠原諸島のヤマキサゴ類について書いてある物が見つかった。それによると小笠原のヤマキサゴは「クラドスポリウム属」(Cladosporium)のカビの1種を餌にして飼育出来るらしい。
クラドスポリウムというと、薔薇の黒星病や、
風呂の黒カビの仲間らしい。
なんだ、お風呂の黒カビならうちに沢山あるじゃん。(←ちゃんと掃除しなさい)
というわけで、今度はお風呂の黒カビの培養に挑戦するつもりである。
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