ミツバアケビ
Akebia trifoliata
アケビ科アケビ属の落葉蔓性木本。
雌雄同株。
近所の人からアケビの実を頂いた。皮の表面の色着きは薄いものの、大きくて肉厚なアケビである。おそらく山から採ってきたのではなく、栽培した物だと思う。今年は家の近くでは天然のアケビが見つからなかったので食べるのを諦めていたのだが、おかげで今年もありつく事が出来た。
せっかく頂いた物だから、新鮮なうちに料理して食べてしまう事にした。はじめにことわっておくが、自分の料理はほとんど自己流である。
山形のアケビ料理
まずスプーンで果肉を取り出す。
今回は果肉は利用しないが、もったいないのでひとつだけ食べた。面倒なので種ごと飲み込んだ。
皮の部分をよく洗って、アク抜きのために表面に2~3本浅く切り込みを入れて水に浸す。
今回は短時間でアクを抜くために水道の水を2時間位出しっぱなしにして流水にさらした。
中に詰める具を油で炒める。
今回は冷蔵庫にあった牛肉とブナシメジとピーマンと葱を使った。一応この段階で、味噌と味醂と生姜で下味を付けておく。
アクを抜き終わったアケビの皮の中に味噌と炒めた具を詰め込んで、爪楊枝で口を閉じて、油をひいたフライパンで焼く。
具の味付けが少し薄かったので、味噌の量を多めにした。少ししょっぱ過ぎるかなと思う位が丁度良い。
フライパンに蓋をしてしばらく蒸し焼きにし、皮が少し柔らかくなった頃に爪楊枝を抜き取って両面を焼く。火加減はずっと弱火で良い。
全体に焼き色がついて柔らかくなったら出来上がり。
いただきます。
食べてみると、アケビの皮にまったく苦みが無く、逆に物足りない感じがした。もしかしたら栽培されているアケビはアクの弱いものを選抜しているのかも知れない。
でもこの味なら料亭に出しても恥ずかしくないと思える程の会心の出来だった。これならご飯にも、お酒にも合うだろう。冷蔵庫の残り物でも工夫次第で充分美味しく出来るのだ。自画自賛ではあるが、今回は偶然うまくいったのかも知れない。
今回使った材料
アケビの皮 6個
牛肉薄切り 1パック(?g)
ブナシメジ 1/2株
ピーマン 2個
長葱 15cm
サラダ油 適量
味噌 適量
味醂 適量
おろし生姜 適量
ちなみに、中に入れる具は本来キノコがメインだが、今回は1週間前に買った牛肉がまだ冷蔵庫に残っていて、それを使いきる必要があったので、肉がメインになってしまった。キノコや肉の種類は何でも構わないと思う。味付けも普通は味噌が基本だが、具材やその人の好みに合わせてアレンジしてみるのも良いだろう。フライパンで焼く時に酒蒸しにする手もあるのだが、家にあった日本酒は自分が全部飲んでしまった後だった。アケビの口を閉じる時に、爪楊枝を使う代わりに糸で縛る方法もある。ただし食べる前に忘れずに糸を取り除いておく必要がある。
ご馳走様でした。
2 件のコメント:
これこれ、前はよく食べました。美味しいですよね。
去年も今年も食べなかったけど、来年は食べます(^^♪
春さん、これは家庭料理なので、家によって大分作り方や味付けが違っています。その点自由にアレンジ出来るので、気軽に作る事が出来ます。でも今年は夏の高温と小雨のせいで野生のアケビがほとんど見当たりません。いつでも食べられると思っていたら大間違いでした。
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