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2025年5月21日水曜日

行者大蒜

 


ギョウジャニンニク
Allium victorialis  subsp. platyphyllum

ヒガンバナ科ネギ属の宿根草。アイヌ語では「キト」とか「プクサ」という。




▲庭に生えていた謎の草。しばらく正体が分からなかったが、ちぎって匂いを嗅いでみたらギョウジャニンニクだった。







▲とりあえずギョウジャニンニクで餃子を作ってみた。庭にギョウジャニンニクが生えているのを見付けたら餃子を作りたくなるのは多分自分だけじゃないと思う。全部で20個作って、








▲半分を早速焼いて、







▲食べてみたら最高だった。あとの残り半分は水餃子にしよう。気象庁によると、今日の米沢市の最高気温は30.6℃の真夏日だった。これからの暑い季節もギョウジャニンニクでスタミナをつければ乗り越えていけそうな気がする。









2022年8月29日月曜日

楤の花



タラノキ
Aralia elata

ウコギ科タラノキ属の落葉灌木。


▲タラノキのてっぺんに花が咲いていた。その二回奇数羽状複葉に負けない大きさの、先端が繖形になった複総状花序をつけている。花序の直径は1m位はありそう。






   ▲もしかしたら花もタラの芽同様に食べられるのかも知れないが、高さが4m以上あって手が届かない。

気象庁によると、今朝の米沢の最低気温は11.4℃。8月としては異例の寒さだった。









2022年5月2日月曜日

水芭蕉の花

 

ミズバショウ
Lysichiton camtschatcensis

サトイモ科ミズバショウ属の宿根草。



    ▲家の近く、道路を挟んだ向かい側でミズバショウの花が咲いていた。





    ▲周辺には山菜のコゴミ(クサソテツ)も食べきれない程生えている。




   ▲地面にはアカネズミが食べたオニグルミの殻が沢山落ちていた。





▲水仙の花も咲いている。






▲ここにも、





▲あそこにも。






▲鉢植えのツクシシャクナゲの花もほぼ満開に。近くでウグイスも鳴いてるし、やっと本当の春が来た。







2018年5月5日土曜日

今日の植物 46


  山菜万歳





  さて、これは何でしょう?






























   答えはコゴミ(クサソテツ)
  Matteuccia  struthiopteris













   イワデンダ科の多年性シダ植物。
   ここまで大きくなると、誰も見向きもしない。













   では、これは?




  ウルイ(オオバギボウシ)
  Hosta  sieboldiana
   キジカクシ科の多年草。
  これも育ち過ぎて、食べるのには手遅れ。

  



   

   シオデ
  Smilax  riparia
  サルトリイバラ科の蔓性多年草。
  山のアスパラガスとも呼ばれる。塩茹でにして食べると美味しい。


   ミツバアケビの花
  Akebia  trifokiana













  ミツバアケビは、アケビ科の落葉蔓性木本。

  大きいのが雌花、小さいのが雄花。



  ミツバアケビの新芽は、そのまま「木の芽」と呼ばれて、主におひたしや和え物にされる。花が咲く前に収穫した方が良い。
  少し苦みがあるので、茹でた後で水にさらしてから食べる。















  自然界でこんな黒い花は珍しい。















   秋に生る実は甘くて食べられるが、種が多くて閉口する。













   山形県では果肉を捨てて、皮を調理して食べる。
  一晩水にさらしてアク抜きをしたアケビの皮に、肉とキノコを味噌で炒めた物を入れてフライパンで焼いて食べる。
  やはり苦味があるので、ゴーヤーチャンプルーのゴーヤのかわりに使って、アケビーチャンプルーにする事も出来る。




  こうやって光に透かして見ると結構綺麗。




  今日はここまで。

2018年5月4日金曜日

今日の植物 45


   山菜三昧


  コゴミ(クサソテツ)
  Matteuccia  struthiopteris
   昨日、近所の人からコゴミをごっそり貰った。この時期になると毎日のように山菜やら春野菜やらを貰う。家の前にも生えてるんだけど、なかなか言い出せない。こんなに食べきれないので妹の所にお裾分けした。


   家の西側に生えたゼンマイ。
   Osmunda  japonica













  ゼンマイは普通木灰と一緒に茹でた後で天日で乾かして保存する。昔は自分もやってたけど、最近は面倒だからやってない。












  ワラビ。
  Pteridium  aquilinum













  これも近所からよく貰う。アク抜きした物をくれるのでありがたいのだが、結果的に家の周りに生えた物は放置される。












  家の南側に生えてるヤマウコギ。
  Eleutherococcus  spinosus













  これも山菜として食べられるが、新芽が細かすぎて摘み取るのが面倒なので、この辺りではほとんど食べない。












    山菜の王様、タラの芽。

 











  タラノキ(Aralia elata)も家の周りに生えている。刺のあるタイプ(ノダラ)とないタイプ(メダラ)が混生している。刺があるやつは天ぷらにでもしないと刺が痛くて食べられない。










   山菜ではないが、家の西側にはびこっている謎のカンアオイ。
  多分ヒメカンアオイ
  Asarumheterotropa)takaoi
だと思う。



  あちこち探してみたけど、この辺りではこの場所以外でヒメカンアオイを見た事がない。昔誰かが植えた物ではないかと思っている。
















  花の中はこんな風になっている。
(※2022年6月8日追記。いろいろ調べてみた結果、これは「ツルダシアオイ」の可能性が高い。従来ソノウサイシンとして知られていた種で、2006年にツルダシアオイ(Asarum fauriei var. stoloniferum)として記載し直された。関東北部から長野にかけて自生しているらしいが、古くから庭園等に植栽されているので、広い地域で見る事が出来る。3倍体2n=3x=36なので通常は不稔性)





  我が家のサボテン自慢。
  花が咲いた振武玉。
 Stenocactus(Echinofossulocactus)lloydy













  刺が長すぎて花が目立たない。このサボテンは多分枯れ草に擬態してるんだと思う。メキシコ原産。













  別の振武玉。













  これも刺が長過ぎて、訪花昆虫が中々花までたどり着けない。














   レンゲツツジの花。
  Rhododendron  japonicum
   これは近所のコメリで昨日買ってきた物。売れ残って安売りされていたのでつい買ってしまった。レンゲツツジは家の近くにも自生しているが、最近数が減っている。 自分が日本原産の花木を10種類選ぶとしたら、これもその内の1つに入ると思う。1つの枝に12輪くらいの花が咲くが、葉にも花にも毒が有るので食べられない。外国ではレンゲツツジの花からとれた蜂蜜での死亡例があると聞く。本当かどうかは分からないが。

  

    今日はここまで。




2018年5月3日木曜日

今日の植物 44

  山菜たべ太郎

  むかしむかし、と言う程そんなに昔ぢゃないけど、ある所にかねぽんというお兄さん(自称)がおりました。
   ある日のこと、かねぽんは自然に呼ばれて山にキジ撃ちに行きました。
   かねぽんが山の入り口でふと地面を見ると、そこにはなんとドホナ(※1)が生えておりました。













   かねぽんは思いました。
   「これは珍しい。これを摘んでいって父親に食べさせてやったら、最近病気で寝込んでいる父親も、きっと起き上がれるようになるだろう。」

    かねぽんがドホナを摘みながら、もう少し山奥に歩いて行くと、今度はアマナ(※2)を見つけました。













  「これも持って帰って父親に食べさせてあげよう。そうしたらきっと立ち上がれるようになるだろう」
   そう思ってかねぽんはアマナを摘み始めました。
 
   もうじゅうぶんアマナを手に入れたので、そろそろ帰ろうと思ってかねぽんが振り返った時、今度はコシアブラ(※3)の芽を見つけました。
   「ほう、美味しそうなコシアブラぢゃないか。これも持って帰って父親に食べさせたら、きっと歩けるようになるに違いない。」













   かねぽんは三種類の山菜を家に持ち帰り、
   それを早速お鍋で適当に茹でて、
   醤油とかマヨネーズとかを無造作にかけて、父親と二人で美味しくいただきましたとさ。








 








     おひたし、おひたし。




 


      脚註

      ※1      ここでいうドホナとは、
                キク科の多年草、ヨブスマ
                ソウ(Parasenecio 
                 hastatus  subsp. 
                 orientaris )の事。
   


      ※2       ここでいうアマナとは、
                 キジカクシ科の多年草、タ
                 チギボウシ(Hosta
                 sieboldii  var. rectifolia)
                 の事。



      ※3       ここでいうコシアブラと
                 は、そのまんまウコギ科の
                 落葉高木、コシアブラ 
                (Chengiopanax
                 sciadophylloides)の事。