2025年8月28日木曜日
2025年8月27日水曜日
蝉図鑑
セミ
ハンドブック
増補改訂版
税所康正(さいしょ やすまさ)著
2025年6月18日 増補改訂版第1刷発行
株式会社 文一総合出版
▲2019年5月に初版が発行された「セミ ハンドブック」の増補改訂版。最新の図鑑だけあって、離島産の亜種であるダイトウヒメハルゼミのページが追加されていたり、ニイニイゼミの学名が変更されていたりする。もうそろそろセミの季節も終わりだが、抜け殻についても詳しく記述してあるので、まだしばらくこの図鑑にも活躍する機会があると思う。
2025年8月8日金曜日
NEO新版
小学館の図鑑 NEO
[新版]
カブトムシ クワガタムシ
2025年7月21日 新版第1刷発行
株式会社 小学館
▲2006年に発行された「カブトムシ クワガタムシ」の増補改訂版が今年7月に発売された。標本の実物大の写真が掲載されているという点は変わっていないが、旧版では850種だったのが新版では1200種に増えており、ページ数も187pから247pになっている。標本自体もより大きく見事な個体が選抜されていたり、同じ種類でも複数の産地のものが掲載されていたりするので、自分のように旧版を既に持っている人は新版と見比べてみるのも良いだろう。またこの版ではDVDが付いているので、それを観るのも楽しみだ。何より最新の図鑑だけあって、日本産ルリクワガタ属についてはおそらく他のどの図鑑よりも詳しいのがありがたい。
2025年8月7日木曜日
2025年5月2日金曜日
わたくわ本
魅惑のクワガタ
わたくわ著
2025年4月6日 初版第1刷発行
発行者 わたくわ
▲湯婆婆、ぢゃなくてYouTuberとして活動している「わたくわ」氏の自費出版クワガタ本。わたくわ氏がYouTubeで配信している「わたくわチャンネル」は、クワガタ好きの人なら一度くらいは観たことがあるはず。今やクワガタマニア界のカリスマとも言えなくもない彼が、チャンネル登録者数10万人突破を記念して自腹で挑んだのがこの「魅惑のクワガタ」とタイトルが付けられた本だ。全カラー138ページのほとんどが彼自身が自宅で育てているクワガタムシの生体で埋め尽くされている。しかもよく知られた大型の種類よりも、小型で知名度の低い種類に焦点が当てられているのがいかにもわたくわ氏らしい。
▲と、ここまで書いてきて、自分がわたくわ氏の配信を全然観ていなかった事に気が付いた。ごめんなさい。はい観ましたよちゃんと遅ればせながら。面白かったし、為にもなりました。今後の配信も楽しみにしています。
ではでは。
2025年2月14日金曜日
2024年12月11日水曜日
驚異から神秘へ
神秘の標本箱
― 昆虫 ―
丸山宗利
吉田攻一郎
法師人響
2024年12月11日 初版発行
株式会社KADOKAWA
▲昆虫学者の丸山宗利(まるやま むねとし)氏、工業デザイナーの吉田攻一郎(よしだ こういちろう)氏、昆虫写真家の法師人響(ほうしと ひびき)氏等、4年前に発行された「驚異の標本箱」と同じメンバーによる昆虫写真集。深度合成技術で撮影された小さな虫達のどアップ写真はまさに神秘的。海外の珍しい昆虫だけでなく、アザミウマやハナノミ、ネジレバネ等、割と身近で地味な昆虫にもスポットライトを当てて、その凄さや面白さを教えてくれている。
2024年12月8日日曜日
変態図鑑
生きかたイロイロ!
昆虫変態図鑑
著: 川邊透・前畑真実
監修:平井規央
2022年11月 第1刷発行
株式会社ポプラ社
▲Webサイト「芋活.com」の管理人2人による(人間の変態ではなく)昆虫の変態を主題にした図鑑。様々な虫の卵や幼虫・蛹のカラー写真が沢山掲載されていて、これを見ていると自分も昆虫を飼育したくなってくる。児童書で有名なポプラ社から発売されているだけあって、写真も文章も分かりやすくて大人も子供も楽しめる内容だと思う。
2024年12月2日月曜日
2024年12月1日日曜日
歩行虫
ホコウムシ
歩行虫
Walking Beetles : MicroPresence 5
小檜山賢二
2024年7月9日第1刷発行
株式会社 出版芸術社
▲電子工学の専門家でもある小檜山賢二氏のマイクロプレゼンスシリーズ第5弾。深度合成技術を用いた昆虫の写真集。今回はオサムシ上科の鞘翅類が対象で、全128ページに92種のカラー写真が掲載されている。細部まで描写された虫達の写真を見ていると、その多様性に驚かされるのと同時に、ダーウィンの進化論の「適者生存」という概念にどうしても疑問が生じてくるのは自分だけではないと思う。
2024年11月28日木曜日
2024年11月16日土曜日
宝貝図鑑
ネイチャーウォッチングガイドブック
自然が生み出す驚きの造形美
日本と世界の
タカラガイ
黒住耐二 解説 武井哲史 標本写真
2021年6月25日 発行
株式会社 誠文堂新光社
▲タイトル通り、日本周辺と世界の海に産するタカラガイ類の図鑑。同じ出版社から2009年に出版された「タカラガイ 生きている宝石」では207種掲載されていたが、本書では256種に増えている。また、一部内容の訂正もあり、より完璧な図鑑となっている。
2024年11月15日金曜日
新訂マタンゴ本
新訂
とうちゅうかそう
冬虫夏草
ハンドブック
著●盛口満 写真●安田守
2023年6月30日 初版第1刷発行
株式会社 文一総合出版
▲2009年6月20日に発行された「冬虫夏草ハンドブック」の新訂版。掲載種数は68種から133種に増え、ページ数も80Pから倍の160Pになった。実物大の写真も掲載されているのがありがたい。贅沢を言えば、他の本や論文からの転用でも良いので、胞子の写真かイラストがあれば、より素晴らしかったと思う。
2024年11月14日木曜日
増補改訂第二版
アリ
ハンドブック
増補改訂 第2版
寺山守=解説 久保田敏=写真
2024年3月3日 第1刷発行
株式会社 文一総合出版
▲文一総合出版の「アリハンドブック」は初版第1刷が2009年12月6日に、その「増補改訂版」が2018年9月19日に出版されている。5年半ぶりにリニューアルされたこの「増補改訂第2版」では、掲載種数は99種から115種に増え、ページ数が88Pから112Pになっている。撮影の方法などの解説も加えられ、より充実した内容になっているが、自分が買った初版第1刷では正誤表での訂正箇所が多く、出版を急ぎ過ぎた感もある。第2刷以降ではきっと訂正されていると思うので、増刷を待って入手した方が良かったかも知れない。ちなみに表紙の顔のクローズアップはアギトアリ(Odontomachus monticola)。
2024年11月12日火曜日
粘菌の本
身近な宝探しの楽しみ方
世にも美しい変形菌
川上新一/監修
高野丈/文・写真
2022年10月14日 初版第1刷発行
株式会社 文一総合出版
▲日本に棲息する変形菌600種以上のうち、130種の写真を掲載した図鑑。ほとんどは子実体の写真で、変形体や胞子についての情報が少ないので、身近で見られる変形菌の同定にどれだけ役立つのかは判らない。それでも変形菌についての基礎知識とか、採集や撮影の方法まで解説されていて、入門書としてはじゅうぶん過ぎる内容だと思う。巻末の「おすすめの変形菌本ガイド」というページによれば、もっと詳しく知りたい人には、山本幸憲氏が著した「日本変形菌誌」というありがたい本があるらしい。ただ、その本には写真が載っていないそうだ。
2024年11月10日日曜日
Shigeさんの本
ビーチ
コーミング
小事典
拾って楽しむ海の漂着物
林 重雄 著
2024年7月7日 初版第1刷発行
株式会社 文一総合出版
▲今や日本のビーチコーマー達の神様とも言えるShigeさんこと林重雄氏のビーチコーミング本。自分も昔、村松浜で拾った小さなガラス浮きについて調べていてこの人のブログに辿り着き、その影響で海に通うようになった。カラー写真が豊富で文章も解り易く、何よりこうして紙の本として出してくれたのが凄くありがたい。
2024年3月1日金曜日
スズメガ図鑑
これまでに我が家周辺で見られたスズメガ25種。(順不同)
▲トビイロスズメ
Clanis bilineata tsingtauica
幼虫はマメ科植物の葉を食べる。年1化。スズメガ類では珍しく前蛹で越冬する。
▲クルマスズメ
Ampelophaga rubiginosa rubiginosa
幼虫はブドウ科の植物の他、ノリウツギやキウイフルーツの葉も食べる。年1化で蛹態越冬。
▲エゾスズメ
Phyllosphingia dissimilis dissimilis
幼虫はオニグルミの葉を食べる。年2化で、蛹で越冬する。
▲ヒメサザナミスズメ
Dolbina exacta
幼虫はモクセイ科木本の葉を食べる。蛹態越冬。年2~3化と云われている。よく似たサザナミスズメとは腹部下面の模様で見分けられる。
▲サザナミスズメ
Dolbina tancrei
幼虫はモクセイ科の植物の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。
▲シモフリスズメ
Psilogramma increta
幼虫は広食性で多様な植物の葉を食べる。年1~2化で蛹態越冬。
▲エゾシモフリスズメ
Meganoton analis scribae
幼虫はモクレン属の葉を食べる。年1~2化で蛹態越冬。
▲ベニスズメ
Deilephila elpenor lewisii
幼虫の食草はアカバナ科、ツリフネソウ科、ミソハギ科、アカネ科、ブドウ科、アブラナ科、マメ科等、多岐に亘る。蛹で越冬する。
▲コスズメ
Theretra japonica
幼虫はブドウ科、アカバナ科、アジサイ科などの葉を食べる。年2化で蛹態越冬。
▲コスズメの幼虫
Theretra japonica(larva)
▲ノコギリスズメ
Laothoe amurensis amurensis
幼虫はヤマナラシ属(Populus)の葉を食べ、蛹で越冬する。年2化という説があるが、1化の可能性が高い。
▲モンホソバスズメ
Ambulyx schauffelbergeri
幼虫はクルミ科木本の葉を食べる。年1~2化で蛹態越冬。
▲エビガラスズメ
Agrius convolvuli
幼虫は広食性で様々な草本の葉を食べるが、ヒルガオ科の植物で見つかる事が多い。年2~3化で蛹態越冬。成虫の口吻の長さは日本最長。
▲エビガラスズメの幼虫
Agrius convolvuli(larva)
▲ウンモンスズメ
Callambulyx tatarinovii
幼虫はニレ科木本の葉を食べる。年2化。蛹で越冬する。
▲モモスズメ
Marumba gaschkewitschii echephron
幼虫は主にバラ科木本の葉を食べるが、他にハコネウツギ、ニシキギ、ツゲなどを食べる事もある。年2化で蛹態越冬。
▲モモスズメの幼虫
Marumba gaschkewitschii echephron(larva)
▲ホソバスズメ
Ambulyx ochracea
幼虫はヌルデの葉を食べる。年2化で蛹態越冬。
▲ホシホウジャク
Macroglossum pyrrhosticta
成虫は日中、花の蜜を吸う。幼虫はヘクソカズラやアカネの葉を食べる。年2~3化で、越冬態は不明だが、温暖な地域では冬でも成虫が見られる。
▲ホシホウジャクの幼虫
Macroglossum pyrrhosticta(larva)
▲クチバスズメ
Marumba sperchius sperchius
幼虫はブナ科やアオイ科シナノキ属の葉を食べる。蛹態越冬。暖地では年2化。成虫は口吻が退化し、何も食べない。
▲コエビガラスズメ
Sphinx constricta
幼虫は広食性。年2化で蛹態越冬。
▲ウチスズメ
Smerinthus planus planus
幼虫はヤナギ科やバラ科木本の葉を食べる。成虫は夜間に花の蜜を吸う。年2化で蛹態越冬。
▲ヒサゴスズメ
Mimas christophi
幼虫はカバノキ科の樹の葉を食べる。年1化で蛹態越冬。
▲クロテンケンモンスズメ
Kentrochrysalis consimilis
日本固有種。幼虫はモクセイ科木本の葉をたべる。年2化で越冬態はおそらく蛹。
▲クロホウジャク
Macroglossum saga
幼虫はユズリハ属木本の葉を食べる。年2化で、温暖地では成虫での越冬が確認されている。成虫は夕方から夜間に活動する。
▲クロスキバホウジャク
Hemaris affinis
幼虫はスイカズラ科やアカバナ科の植物の葉を食べる。年2回発生し、蛹で越冬する。成虫は昼間活動し、花の蜜を吸う。
▲セスジスズメの幼虫
Theretra oldenlandiae oldenlandiae(larva)
▲ホシヒメホウジャク
Neogurelca himachala sangaica
鱗翅目スズメガ科Neogurelca属。幼虫はヘクソカズラの葉を食べる。年2化。成虫で越冬する。日本のスズメガでは最小。
▲ホシヒメホウジャクの幼虫
Neogurelca himachala sangaica(larva)
▲ホシヒメホウジャクの蛹
Neogurelca himachala sangaica(pupa)
(2025年9月9日最終更新)
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