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2025年8月27日水曜日

蝉図鑑

 


セミ
ハンドブック
増補改訂版

税所康正(さいしょ やすまさ)著

2025年6月18日 増補改訂版第1刷発行
株式会社 文一総合出版



▲2019年5月に初版が発行された「セミ ハンドブック」の増補改訂版。最新の図鑑だけあって、離島産の亜種であるダイトウヒメハルゼミのページが追加されていたり、ニイニイゼミの学名が変更されていたりする。もうそろそろセミの季節も終わりだが、抜け殻についても詳しく記述してあるので、まだしばらくこの図鑑にも活躍する機会があると思う。






2025年8月15日金曜日

大水青の死





オオミズアオ
Actias aliena aliena

  鱗翅目ヤママユガ科ミズアオガ属。幼虫は様々な広葉樹の葉を食べる。成虫は口が退化していて何も食べない。年2化で蛹態越冬。



▲昨日の午後、自宅の2階の窓から外を見ると、1階の屋根の上に何やら白っぽい花のようなものが落ちていた。






▲もしかしたらと思って滑り落ちないように恐る恐る屋根の縁まで歩いていって拾ってみると、やはりオオミズアオだった。






▲既に死んでいるが、翅の破れ以外に外傷は見られない。2階の部屋の照明に飛来して窓に張り付いていたものがそのまま寿命を終えてしまったのだろうか。外灯に来た虫は常にチェックしていたが、2階はあまり長時間灯りを点けっぱなしにはしていないので何も来ていないと思っていた。もっともたとえ気付いていたとしても、何もしてやれる事はなかったのだが。





▲翅や触角の形状からして雌だと思う。







▲昨日の夕方、庭で見たヒメスズメバチ(Vespa ducalis pulchra)。膜翅目スズメバチ科スズメバチ属。このブログには初登場。薔薇の葉の裏に掛けられていたキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の巣を襲っていた。既に巣はほぼ壊滅状態で、タモリさん似の幼虫も全部居なくなってしまった。







▲オオカマキリ(Tenodera aridifolia)の雌。今年初めて見るオオカマキリの成虫。蟷螂目カマキリ科。







▲昨晩、自宅の外灯に飛来したハグルマトモエ(Spirama helicina)。幼虫はネムノキの葉を食べる。年2化。蛹で越冬する。鱗翅目トモエガ科トモエガ亜科。






▲オオワタノメイガ(Haritalodes basipunctalis)。幼虫はアオギリやボダイジュの葉を食べる。年2化以上。幼虫越冬。ツトガ科。





▲コヨツメエダシャク(Ophthalmitis irrorataria)の雌。幼虫はバラ科ナシ亜科木本の葉を食べる。年2化。蛹で越冬。シャクガ科。






▲カギシロスジアオシャクGeometra dieckmanni)の雄。幼虫はブナ科木本の葉や新芽を食べる。年2化。越冬時の幼虫は宿主植物の冬芽に擬態している。シャクガ科。







▲オオクロコガネPedinotrichia parallela。鞘翅目コガネムシ科。






▲カブトムシTrypoxylus dichotomus septentrionalis)の雌。コガネムシ科カブトムシ属。






▲アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)の雄。半翅目セミ科アブラゼミ属。








2025年8月5日火曜日

青の他人

 


オオミズアオ
Actias aliena aliena

鱗翅目ヤママユガ科ミズアオガ属。2007年に種小名がartemis(月の女神)からaliena(他所者)へ変更された。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食す。成虫は口が退化していて何も食べない。年2化で蛹態越冬。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したオオミズアオの雄。






▲オオクワゴモドキOberthueria falcigera)の雄。幼虫はカエデ類の葉を食べる。成虫は何も食べない。年2化で、蛹で越冬する。カイコガ科。







▲トビイロスズメClanis  bilineata  tsingtauica)の雌。前翅長55mm。幼虫はマメ科植物の葉を食べる。年1化。スズメガ類では珍しく前蛹で越冬する。スズメガ科。





▲これもトビイロスズメ。







▲エゾスズメPhyllosphingia dissimilis dissimilis)。幼虫はオニグルミの葉を食べる。年2化で、蛹で越冬する。スズメガ科。





▲これもエゾスズメ。






▲そしてこれもエゾスズメ。そう言えば昨日コンビニの前でエゾスズメの死体を見かけた。









▲モモスズメMarumba  gaschkewitschii echephron)。幼虫は主にバラ科木本の葉を食べるが、他にハコネウツギ、ニシキギ、ツゲなどを食べる事もある。年2化で蛹態越冬。スズメガ科。






▲アゲハモドキ(Epicopeia hainesii hainesii)の雄。幼虫はミズキ属の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。アゲハモドキガ科アゲハモドキ属。





▲トビネオオエダシャクPhthonosema invenustarium)の雄。幼虫は広食性で、広葉樹の葉を食べる。年1〜2化で、蛹で越冬する。






▲コフキコガネ(Melolontha japonica)の雄。鞘翅目コガネムシ科コフキコガネ属。






▲ウスバカミキリ(Megopis sinicaの雄。幼虫は枯木を食べ、数年1化と云われている。鞘翅目カミキリムシ科ウスバカミキリ属。日本三大カミキリムシのひとつ。







▲アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)の雌。半翅目セミ科アブラゼミ属。







2025年7月24日木曜日

姫白紋毒蛾





ヒメシロモンドクガ
Orgyia thyellina

鱗翅目トモエガ科ドクガ亜科属。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉や花、幼果を食べる。年2〜3化で、卵で越冬する。秋に羽化する雌は翅が短く飛べない。



▲昨晩、自宅の外灯に飛来したヒメシロモンドクガ。








▲アゲハモドキ(Epicopeia hainesii hainesii)の雄。幼虫はミズキ属の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。アゲハモドキガ科。









▲アオイラガParasa consocia)。幼虫は広食性だが、特にヤナギ科木本の葉をよく食べる。幼虫には毒針毛がある。年1~2回発生し、繭の中で前蛹の状態で越冬する。イラガ科。








▲ナシイラガ▲ナシイラガNarosoideus flavidorsalis)。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年1化。繭中にて前蛹態で越冬する。イラガ科。







▲ゴマケンモン(Moma alpium)。幼虫はブナ科やカバノキ科の葉を食べる。年2化で、越冬態は蛹。ヤガ科。







▲オオシラホシアツバEdessena hamada)。幼虫はクリやクヌギの枯れ葉を食べる。年2化。トモエガ科クルマアツバ亜科。








▲モモスズメMarumba  gaschkewitschii echephron)。幼虫は主にバラ科木本の葉を食べるが、他にハコネウツギ、ニシキギ、ツゲなどを食べる事もある。年2化で蛹態越冬。スズメガ科。







▲エゾスズメPhyllosphingia dissimilis dissimilis)。幼虫はオニグルミの葉を食べる。年2化で、蛹で越冬する。スズメガ科。








▲ムラサキシャチホコ(Uropyia  meticulodina)の雄。幼虫はオニグルミの葉を食べる。年2化。蛹態越冬。シャチホコガ科。







▲リンゴツノエダシャクPhthonosema tendinosarium)の雄。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年2化。蛹で越冬。シャクガ科。







▲ドウガネブイブイAnomala cuprea)。鞘翅目コガネムシ科。





 
▲オオクロコガネPedinotrichia parallela。コガネムシ科。





▲オオクシヒゲコメツキ(Tetrigus lewisi)。コメツキムシ科。






▲オオヒラタシデムシ(Necrophila japonica)。ハネカクシ科、またはシデムシ科。








▲トウホクヤブキリTettigonia sp.)の雌。直翅目キリギリス科ヤブキリ属。クモの巣にかかった蛾を食べている。








▲ニイニイゼミPlanopleura kaempferi)の雄。半翅目セミ科ニイニイゼミ属。(ニイニイゼミ属は2024年にPlatypleuraからplanopleuraになった。)









▲ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)の雄。蜚蠊目ゴキブリ科。









2025年7月15日火曜日

青剣紋夜蛾

 

アオケンモン
Belciades niveola

鱗翅目ヤガ科Belciades属。幼虫はシナノキ属木本の葉を食べる。


 

▲昨晩、自宅の外灯に飛来したアオケンモン。






▲オオウスヅマカラスヨトウ(Amphipyra erebina)。幼虫は広食性。ヤガ科。





▲リンゴツノエダシャクPhthonosema tendinosarium)の雄。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年2化。蛹で越冬。シャクガ科。






▲オオツヅリガ(Melissoblaptes zelleri)。幼虫の食性は不明。年2化。メイガ科。






▲ニセコクマルハキバガ(Martyringa ussuriella)。幼虫の食性は不明。マルハキバガ科。






▲ナシイラガ(Narosoideus flavidorsalis)。幼虫は広食性で様々な広葉樹の葉を食べる。年1化。繭中にて前蛹態で越冬する。イラガ科。






▲ナシイラガの別個体。






▲アオイラガParasa consocia)。幼虫は広食性だが、特にヤナギ科木本の葉をよく食べる。幼虫には毒針毛がある。年1~2回発生し、繭の中で前蛹の状態で越冬する。昨晩は3匹来ていた。イラガ科。











▲キンイロエグリバ(Calyptra lata)。幼虫はツヅラフジ科の植物の葉を食べる。トモエガ科エグリバ亜科。








▲スジベニコケガBarsine striata striata)。幼虫は地衣類を食べる。年2〜4化で、蛹で越冬する。トモエガ科ヒトリガ亜科。










▲ニイニイゼミ(Planopleura kaempferi)。半翅目セミ科ニイニイゼミ属。(ニイニイゼミ属は2024年にPlatypleuraからPlanopleuraになった。)






▲マダラカマドウマ(Diestrammena japanica)の雄。直翅目カマドウマ科。







▲フトハチモドキバエ(Eupyrgota fusca)。双翅目デガシラバエ科。おそらく捕食寄生種だが、宿主は不明。








▲コカブト(Eophileurus chinensis chinensis)の雌。幼虫は広葉樹の朽木を食べ、孵化から2ヶ月程で成虫になる。成虫は肉食性が強く、最大で2年位生きる。年に2~3回発生し、成虫で越冬する。鞘翅目コガネムシ科。








▲ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)。コガネムシ科スジコガネ属。







▲イタヤカミキリMecynippus pubicornis)。成虫はヤナギ、カエデ、ハンノキ、カツラ等の生木の枝を齧る。幼虫はそれらの樹木の材部を食害する。2〜3年1化で、幼虫で越冬する。カミキリムシ科。







▲ウスバカミキリ(Megopis sinica)の雌。カミキリムシ科ウスバカミキリ属。日本三大カミキリムシのひとつ。







▲ウスバカミキリの雄。







▲昨晩、トイレにいたホソトガリバTethea octogesima octogesima)。幼虫はコナラ属木本の葉を食べる。年2化で、幼虫越冬。カギバガ科。