FAMOUS AIRPLANES OF THE WORLD
No.197
Arado Ar 196
世界の傑作機 No.197
アラドAr196
令和2年11月5日発行
株式会社文林堂
文林堂から隔月で発行されている「世界の傑作機」シリーズ。毎回特定の飛行機について、専門家の詳しい解説やその機体に直接関わった当事者の体験談、実機の貴重な写真や細部の図面等が載っていて、資料としても読物としても他に類を見ない出版物だと言える。
今回は第二次世界大戦中のドイツ海軍の艦載水上機「アラドAr196」の特集。解説及び資料提供はドイツ機ファンにはお馴染みの国江隆夫氏。ドイツでは当時、空母を建造していたものの結局終戦までに完成に至らなかったので、日本やアメリカのような艦上離着陸機は運用されなかった。アラドAr196は戦艦のカタパルトで射出され、任務を終えると海上に着水した後クレーンで回収されていた。主な任務は偵察、観測、対潜水艦攻撃、哨戒等であった。1937年に初飛行し、翌年には運用が開始されている。ドイツだけでなく、占領下のフランスやオランダでも生産され、最終的に541機が製造されたという。
宮崎駿監督の映画「紅の豚」が好きな人なら、きっとこのアラドAr196にも興味を惹かれるのではないだろうか。
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