タイトルの漢字が間違っていると思われるかも知れない。普通は絶滅危惧種と表記するのだが、ここで取り上げるのは、昔は沢山存在していたのに最近あまり見かけなくなった道具類だから絶滅器具種としてある。
さて今回取り上げるのはこれである。
苺スプーン
苺の意匠をプレスで象ったこのスプーンは、昔は苺を食べる時によく使っていた。苺に牛乳と砂糖をかけて、苺を押し潰すのに、このスプーンのつぶつぶの着いた平らな面が丁度良かったのだ。牛乳に苺の果汁が溶け混ざり、苺に牛乳がしみこんで最高のデザートだった。
苺スプーンの発祥は、新潟県の燕市にある小林工業だといわれている。1960年に発売されたそうだ。
最近は品種改良によって苺の糖度が増しているのでそのまま食べる事が多くなったせいか、苺スプーンの売り上げは減っているそうだが、離乳食や介護食を作るのに便利な為、いまだに需要があるという。
そもそも、こういった金属製の食器は一度買えば何十年ももつだろうから、今でもほとんどの家庭の食器棚や引き出しに眠っているはずである。
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