2024年9月1日日曜日

精霊蝗虫


 

ショウリョウバッタ(♀)
Acrida cinerea

    直翅目バッタ科ショウリョウバッタ属。雌は日本最大のバッタ。主にイネ科の植物を食べる。年1化で卵態越冬。ユーラシア大陸の熱帯から温帯にかけて分布する。



▲昨晩、我が家の灯火にやって来たショウリョウバッタの雌。褐色型は初めて見た。実は最近引っ越したのだが、暫くは荷物運びや片付けで両方の家を行ったり来たりになると思う。記事の内容も両方の地域が対象になる事をお断りしておく。距離的には道のりで12km位しか離れてないのだが、それでも生物相は微妙に異なっているようだ。







2024年8月31日土曜日

大鍬形の死

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。



▲一昨年の7月20日に近所の街灯下で見付けたオオクワガタの雌。あれから2年と12日の今日、飼育ケースの中でお亡くなりになっているのを確認した。ついこの間までは元気そうに見えたのに、まさかこんな急に逝ってしまわれるなんて思いもしなかった。初めて出会った時に羽化からどのくらい経っていたのかは分からないが、そろそろ寿命だったのかも知れない。このオオクワガタは飼育下で7匹の子供を残してくれた。実際はもっと沢山産卵していたはずだが、何らかの栄養素が不足していたようで、自分で産んだ卵や幼虫を食べてしまったのだ。一応高タンパクゼリーを与えていたのだが、それだけではなく生肉でも食べさせてあげれば良かったのかも知れない。それにしても小さな身体で今までよく頑張ってくれたなあと思う。自分の孫が大人になるまで生きている昆虫ってそうはいないだろう。このオオクワガタに出会えなければ、昆虫を卵から成虫まで育ててみようとは思わなかっただろう。本当にどうもありがとうね。









2024年8月30日金曜日

海兎貝科

 



ウミウサギ科の貝達
Family Ovulidae  spp.



  ▲福岡県八女市の龍工芸さんからウミウサギ類の貝殻標本を購入した。ウミウサギ類の貝殻を買うのは何年ぶりだろうか。15個買ったら嬉しいことに3個おまけしてくれた。もしかしたら誤同定とかがあるかも知れないので、虫眼鏡片手に後でゆっくり見てみたい。










星蜂雀と灸花

 

ホシホウジャク
Macroglossum pyrrhosticta

鱗翅目スズメガ科ホウジャク属。成虫は日中、花の蜜を吸う。幼虫はヘクソカズラやアカネの葉を食べる。年2~3化で、越冬態は不明。



  ▲車庫の中で見付けたホシホウジャク。シャッターは開いているのに、閉まったガラス窓の方から出ていこうとしていた。







▲翅を畳むと地味な蛾。







▲ちょうど食草のヘクソカズラの花が咲いていた。







2024年8月28日水曜日

大鍬形の孫 その2

 



オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。




昨日掘り出したオオクワガタ(F2)の兄弟の残りも菌糸ビンから掘り出してみた。まずこれは体長46mm位の雌。






▲そしてもう1匹も雌で、体長は同じ約46mm。3匹とも雌だったのは残念だけど、体長は雌としては今まで家で羽化した中で最大だった。あと残るは1匹だけだが、それは菌糸ビンの外から蛹室が見えるので、すでに羽化したことが判明している。ただ羽化して間もないのでもう暫くそのままにしておかないといけない。昨年は産卵数が少なく、4匹しか育たなかったが、今年は今の段階で17匹の幼虫が育っている。本当はもっと沢山産卵していたはずなのだが、親が自分で産んだ卵を食べてしまったり、産卵木からの掘り出しの時にあやまって潰してしまったりして数が減ってしまった。でもあんまり増えすぎても困るので、むしろちょうど良かったのかもしれない。








絨星天蛾

 


 サザナミスズメ
Dolbina tancrei

  鱗翅目スズメガ科Dolbina属。幼虫はモクセイ科の植物の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けたサザナミスズメ。

 






▲ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus inclinatus)の雌も来ていた。





2024年8月27日火曜日

大鍬形の孫

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。



一昨年7月20日に近所の街灯下で見付けたオオクワガタの雌の孫に当たる世代(F2)の1匹目が羽化した。36mmの野生の雌から産まれた39mmの雌61mmの雄との間に産まれた子供で、体長は親と同じ39mm。もう既に全身真っ黒なので、1ヶ月以上前には羽化していたのだろう。もう少ししたら餌を食べるようになると思う。他に同じ世代があと3匹いる(実際はもっといたはずだが、産卵材の割り出しの時に潰してしまったり、気付かなかったりして計4匹しか残らなかった)ので、羽化が待ち遠しい。というか、おそらくすでに全部羽化しているような気がする。ちなみに一昨年拾った雌は後肢を1本失ったものの、まだ元気に生きている。