2022年7月24日日曜日

黑艶大角鍬形蟲

 


タランドゥスオオツヤクワガタ
Mesotopus tarandus

鞘翅目クワガタムシ科オオツヤクワガタ属。



    ▲アフリカのコンゴで見付けたタランドゥスオオツヤクワガタの雄。







▲というのは嘘で、これは株式会社バンダイから発売されたフィギュア。ガシャポンの「いきもの大図鑑・くわがた04」のラインナップのひとつ。そもそもタランドゥスオオツヤクワガタは通信販売やペットショップでも手に入るので、わざわざアフリカまで行かなくても実物を入手する事が可能だ。






   ▲このフィギュアは実物を3Dスキャンして形状を忠実に再現している。











▲フィギュアの大きさは94mm位で、実物の最大級の個体よりわずかに大きい。





   ▲下面はこうなっている。実物はもう少しツヤがある。胸に空いている穴はディスプレースタンドを取り付ける為のもの。実物の前肢と中肢の腿節には黄色い毛が生えているが、フィギュアはモールドでそれを表現している。ただ、色は黒いプラスチックの成形色のままだったので、自分でそれらしい色を塗ってやった。色鉛筆でちょちょいと。多分すぐ剥げると思うが。







▲今回の「くわがた04」のラインナップは全5種。全て3Dスキャンで本物をコピーして原型を作っている。

01.タランドゥスオオツヤクワガタ
02.メタリフェルホソアカクワガタ(ブロンズ)
03.メタリフェルホソアカクワガタ(ブラック)
04.コクワガタ
05.ゴマダラカミキリ

    ゴマダラカミキリはもちろんクワガタではないのだが、何故かこっそり紛れ込んでいる。いや、むしろこれが今回の目玉なのかも知れないが、そのゴマダラカミキリは組み立てる時に触角の付け根がポキリと折れてしまったので、真鍮棒と瞬間接着剤で修理をするはめになった。小さな子供にそんな事は難しいだろうから、出来ればもう少し壊れ難くして欲しいと思った。

   いきもの大図鑑シリーズ、次はヒョウモンガメが発売されるらしいけど、多分自分は買わないと思う。だって本物飼ってるもん。










蠅虎

 
ハエトリグモ 
ハンドブック
増補改訂版

須黒達巳・著

2022年4月20日 初版第1刷発行
株式会社 文一総合出版


   ▲2017年に出版された改訂前の同名書籍には103種のハエトリグモが掲載されていたが、今年出版されたこの増補改訂版には、それに10種が追加された。著者が確実に日本に棲息すると判断する115種のうち、たった2種を除く113種の生体写真が掲載されているのだから凄すぎる。著者の須黒達巳氏は、1989年生まれの横浜育ち。筑波大学でハエトリグモの研究で修士号を得た後に日本産のハエトリグモ全種を採集・撮影する事を目指してフリーターになったという猛者。これだけの努力の結晶がこんな値段で買えてしまうのだから、なんか申し訳なく思えてくる。何年か後には、また改訂版が出るのではないかと期待もしている。








小翅天牛

 

コバネカミキリ(♀)

Psephactus remiger  remiger


鞘翅目カミキリムシ科コバネカミキリ属。


  ▲自宅庭で見付けたコバネカミキリの雌。上翅が短いので、見付けた時はてっきり奇形だと思った。調べてみたらコイツらはこれが普通らしい。雄はもっと上翅が短いそうだ。なんか新しい服を親に買って貰えない育ち盛りの子供のようで、ちょっとかわいそう。どうしてこんな姿になったんだろう?









仙人掌七種



サボテンが色々咲いている。

▲太平丸




▲小平丸




▲緋冠竜




▲紅鷹




▲金小町





▲ヘルテリー





 ▲白玉






兜蟲

 

カブトムシ(♂)
Trypoxylus dichotomus septentrionalis

鞘翅目コガネムシ科カブトムシ属。


▲昨夜、街灯の下で見付けたカブトムシ。今年初めてのカブトムシだったのにこれ。


むざんやな
甲の下の
アスファルト




2022年7月23日土曜日

玉虫図鑑

 

森の宝石。
タマムシ
ハンドブック

福富 宏和・山田 航・瑤寺 裕/文
尾園 暁/写真

2022年5月25日 初版第1刷発行
株式会社文一総合出版


▲日本のタマムシの図鑑。現在までに記載されている日本産タマムシ科220種の内131種が掲載されている。標本の写真は深度合成によって撮影され、ナガタマムシ属やチビタマムシ属は腹面の写真もあって同定しやすくなっている。表紙に玉虫色の光沢を出す処理がされているのも面白い。






尨毛木葉蛾

 

ムクゲコノハ(♀)
Thyas juno

      鱗翅目ヤガ科Thyas属。幼虫はブナ科やクルミ科の葉を食べる。成虫は樹液や果汁を好む。越冬態は不明。


▲昨夜、街灯の下で見付けたムクゲコノハの雌。






シロスジオオエダシャク(♂)
Xandrames latiferaria latiferaria

    鱗翅目シャクガ科Xandrames属。幼虫はクロモジ属の葉を食べる。









マイマイガ(♀)
Lymantria dispar japonica

鱗翅目ドクガ科マイマイガ属。幼虫は広食性。


▲去年に引き続き今年も大発生しているマイマイガ。写真は全部雌。基本的に雄は昼行性で、雌は夜行性なので、灯火に集まるのは雌が多い。









コフキコガネ(♀)
Melolontha japonica

鞘翅目コガネムシ科コフキコガネ属。










ミヤマクワガタ(♀)
Lucanus maculifemoratus  maculifemoratus

鞘翅目クワガタムシ科ミヤマクワガタ属。



昨夜は霧が深く、幻想的な夜だった。