2020年4月15日水曜日

開花宣言


庭の染井吉野が咲き始めた。


   暖冬だったせいか花は少し小さめ。遠目では気付かなかったが、写真をよく見ると小さい虫が花に沢山ついている。多分ユキツバキの花に来る虫と同じだと思う。


   今、世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルス。もしかしたらこのまま治療法が見つからずに何年もこの状態が続くのではないかと不安になる。というのも、猫の不治の病である猫伝染性腹膜炎(FIP)もコロナウイルスが関わっているからだ。うちの猫も今まで何匹も命を奪われている。コロナウイルスは症状が無くなってからも体内にずっと居座り続ける事が多い手強い相手だ。日本国内の対策は政府も民間も手ぬる過ぎると思う。

2020年4月11日土曜日

紛争調停人


最近読んだ本

創元SF文庫
火星の遺跡
ジェイムズ・P・ホーガン 著
内田昌之  訳


株式会社東京創元社
2018年12月21日  初版発行


    2010年に亡くなったSF小説界の巨匠、ジェイムズ・P・ホーガン(James  P. Hogan)が2001年に発表した`Martian  Knightlife´の翻訳。物語の舞台は人類が太陽系全域に版図を拡げた後の未来の火星。主人公は通称ナイトことキーラン・セインという謎の多い人物。巻末の解説を担当しているSF評論家の礒部剛喜氏によれば紛争調停人となっているが、実際のところは悪を懲らしめる詐欺師と言った方が正しいかもしれない。物語は二部構成になっていて、第一部では人体の転送技術を開発した科学者の身に起こった奇妙な出来事を、第二部では火星で見つかった遺跡を発掘している考古学者が見舞われたトラブルを、主人公が持ち前の頭脳と口先と変装術を駆使して解決する痛快な話となっている。日本語タイトルは「火星の遺跡」となっているが、火星の古代文明の謎を解明する話ではないので、あの「星を継ぐもの」(著者のデビュー作)のような展開を期待して読むと裏切られる事になる。著者の文体はどうでも良いような細部に拘りすぎる傾向があって読み進めるのが少し疲れる部分もあるが、物語や登場人物にリアリティをもたらす為には不可欠な要素なのだと思う。




   ところで、創元SF文庫って昔は創元推理文庫だったと思うんだけど、いつの間に変わったの?

2020年4月9日木曜日

雪椿 2020


ユキツバキ
Camellia rusticana


ツバキ科ツバキ属の常緑灌木。

    家の周りのユキツバキの花が咲き始めた。日本海側の多雪地帯に適応したユキツバキは意外なことにヤブツバキよりも低温に弱いという。例年なら雪の布団の下で越冬するユキツバキも、今冬はほとんど積雪が無かった為に葉や花芽が寒さで傷みがちだが、それでもちゃんと花を咲かせる逞しさを持っている。


   ユキツバキの花はヤブツバキよりも花弁や雄蕊が開き気味で花糸が黄色い。樹高は低く、多数の細い幹が株立ちになる。枝はしなやかで積雪で折れないようになっている。


2020年4月8日水曜日

ロザリー


アザレア
ロザリー


   ロザリー(Rosalie)はオランダで作られた品種。一昨年の11月に米沢のムサシで買ってきた鉢植えが今年もちゃんと花を咲かせてくれた。まだ咲き始めたばかりだが、蕾が沢山ついている。ピンク色の一重の大きな整形花は一輪でも華麗なのに、それが株一杯にびっしり咲く姿は豪華絢爛極まりないだろう。しかも花期が長いのでこれからしばらくは楽しませて貰えるはずだ。

2020年4月7日火曜日

飛庄のAB型


飛庄  AB型剪定鋏  180mm 金止


    先日ヤフオクで見つけた初見の剪定鋏。現行の飛庄のラインナップにはないデザインで、調べてみたら2014年に「飛庄AB型」としてヤフオクに出品されていた物とよく似ている。自分はまだ持っていなかったので早速入札してみたら他に入札者がなく、めでたく開始価格で落札出来た。届いた鋏をよく見たところ錆びや欠けもなく、未使用品と思われる。




▲切刃の平に「登録 飛庄」、ほっぺたには「責任付」の刻印。切刃の表側は鏡面仕上げになっている。




▲受刃の刻印は「特製」。





現行の飛庄のA型180mmと比べてみる。


▲左がAB型、右がA型。刃の付け根の段差になっている部分や刻印、柄の形状が違っている。箱に貼ってあるラベルのデザインや大きさも今とは違う。AB型はいつ頃、どのくらいの数が製造されたのだろうか。




いつも通り虫バネを取り付けてみた。


   最近の飛庄の剪定鋏は残念な事に虫バネに対応していない物が多い。こんな点からもちょっと古いモデルだという事が推測出来る。山形の剪定鋏については、まだまだ日本のあちこちに見知らぬ絶版モデルが眠っている可能性があると思う。




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「飛庄」は山形県山形市桧町の「飛塚製鋏所」の商標であり、初代の飛塚庄次郎氏の名前にちなんでいるという。庄次郎氏は山形市円応寺町の野村屋製鋏所の初代、衡田久作氏に師事している。

2020年4月6日月曜日

決着


ヤンマガKC
喧嘩稼業
木多康昭


株式会社 講談社
2020年4月6日第1刷発行



「喧嘩稼業」は、講談社が発行する週刊ヤングマガジンの2014年 2・3合併号から連載が始まった木多康昭氏の描く格闘技漫画で、前作「喧嘩商売」の続編である。「喧嘩商売」では格闘技に関係無いギャグシーンが内容の半分を占めていたが、「喧嘩稼業」ではほぼ全てが格闘技の話になっている。現在木多氏はこの漫画をアシスタント無しで執筆されているらしい。

   今回の13巻は5か月振りの新刊。世界最強の格闘技をきめる陰陽(インヤン)トーナメントの5戦目、合気道の芝原剛盛と空手の上杉均の壮絶な闘いの結末と、その裏で各出場者達が繰り広げている虚々実々の駆け引きがが描かれている。表紙は合気道の達人、芝原剛盛。裏表紙はその息子でセコンドの芝原佑。





   今回、何故か楽天ブックスから同じ本が2冊同時に送られてきた。どうやら自分が前に予約注文したのを忘れてもう1冊注文してしまったらしい。今までにもこんな事が何度かあったような気がする。これで3度目だろうか。今回はどちらもポイントで買ったので実質的に損害はなかったのだが、もったいない事をした。余った1冊、ブックオフにでも売ってこようか?







    ※木多康昭氏のツイッターから拾った画像、勝手に使わせてもらいました。

2020年4月5日日曜日

エポスのクロノグラフ その2


エポス
エモーション
3393BK


epos
EMOTION
3393BK


   2009年に発売されたエポスのクロノグラフ。既に生産は終了している。センターに時針と分針、クロノグラフ針、ポインターデイト針、12時位置に30分積算計、曜日と月を表示する窓、9時位置に秒針と24時間計、6時位置に12時間積算計と月齢を表示する窓を備えている。3時位置の竜頭で時刻と日付と月と月齢を、10時位置のボタンで曜日を合わせる。2時位置のボタンでストップウォッチのスタートとストップ、4時位置のボタンでリセットをする。ケースはステンレス製で50m防水。直径41mm、厚さ13mm。風防はサファイア。ベルトはクロコダイル風の型押し牛革製。裏蓋はスケルトンになっている。


    自動巻きのムーブメントはETA(Valjoux)7751。25石の8振動でパワーリザーブは約46時間。


   最近メルカリで定価の半額位で手に入れた腕時計。中古なので小傷はあるが比較的綺麗な状態で、機械も正常に作動している。今回も良い買い物をしたと思っている。デザインも良くて気に入っているが、文字盤が暗くて時刻が読み取り難いのが唯一の残念な点だ。


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「エポス」(Montres EPOS SA.) は、スイスのベルン州ビール/ビエンヌに拠点を置く機械式時計のメーカー。1983年にピーター・ホッファーにより創立された。そのルーツは1925年、時計職人ジェームス・オベールがジュウ渓谷に作った時計工房にあるという。