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2025年7月2日水曜日

飛庄両刃芽切革止八吋

 


飛庄
両刃芽切り 革止め 200mm



▲先日、メルカリで入手した飛庄の芽切り鋏。この200mmの革止めは現在の飛庄のオンラインショップでは取り扱っていない。デッドストックか特注品だと思われる。






▲刃を目一杯開いた状態。飛庄の鋏はあまり大きく開かないのが特徴。それから現在の飛庄は虫バネを取り付ける為のピンが無い。






▲右のホッペタに打たれた「登録飛庄」の刻印。





▲裏側には刻印らしきものは無い。






▲飛庄製200mm両刃芽切り鋏のバリエーション。刻印違いとか集めたらもっと膨大な数になるだろう。










2025年2月13日木曜日

ダマスカス仕様

 

飛庄
剪定鋏
ろう付けA型(ダマスカス仕様)



▲山形市の剪定鋏メーカー「株式会社飛庄」さんの新製品、ダマスカス仕様のA型剪定鋏を入手した。左が225mmで、右が200mm。






切刃は耐摩耗性に優れた安来青紙鋼を含む16層の多層鋼で、刃先にあたる最下層が厚い安来青紙鋼だそうだ。言わずもがなだが、もちろんこれは坩堝鋼ではないので本物のダマスカス鋼ではなく、飽くまでダマスカス風の鋼材。
切れ味は普通の青紙鋼を鑞付けした鋏と変わらないと思うが、このダマスカス模様の美しさは、なんとなく使うのがもったいなくなってくる。










2024年9月23日月曜日

飛庄両刃芽切輪付





飛庄

両刃芽切り 金止め 200mm 輪付き仕様




   ▲最近メルカリで入手した飛庄さんの芽切り鋏。このサイズの鋏で輪付きは珍しく、特注だと思われる。







   ▲右のホッペタに打たれた飛庄さんの刻印。







   ▲刃を開いたところ。これでも目一杯広げている。芽切り鋏は太い枝を伐るわけではないのでこれでじゅうぶんなのだろう。この鋏は小枝だけではなくティッシュペーパーのような薄くて柔らかい紙でもよく切れる。








   ▲裏側から見たところ。裏には刻印がない。









2024年8月27日火曜日

飛庄特製両刃芽切

 



飛庄

特製 両刃芽切り 革止め 205mm




▲久しぶりに剪定鋏についての投稿。今回取り上げるのはその名も、株式会社飛庄製造の「特製 両刃芽切り 革止め」である。虫バネが標準装備になっていて、立バネは取り付けられないようになっている。あと長時間使っていても手が痛くならないようにクッションバネが付いている。この鋏、どうやら数量限定品らしく、自分が買った後でオンラインショップを覗いてみたら、もう売り切れていた。







▲左のホッペタに打たれた「登録 飛庄」の刻印。






▲裏側。







▲刃を開いた状態。







▲従来の両刃芽切りとの比較。柄の形状が全然違っている。デザイン的にはちょっと手作り感が増したというか、原点に帰ったように見える。








2024年4月9日火曜日

飛庄両刃芽切鋏革止

 


飛庄
両刃芽切り鋏 革止め 180mm



▲飛庄の両刃芽切り鋏の革止め仕様。ヤフーオークションに出品されていた中古品を落札した。出品者様は東京都杉並区のMさん。少し錆びている所もあったが、紙ヤスリで磨いたら綺麗になった。






▲刃を開いたところ。開脚は控え目。






▲右のほっべたに打たれた「飛庄」の刻印。最近の刻印は「登録飛庄」となっているので、少し古い製品だと分かる。あと、虫バネを固定するピンも今の製品には付いていない事が多い。






▲金止め仕様の製品との比較。







2024年4月1日月曜日

飛庄片手刈込鋏両刃反刃輪付拾壱吋



 飛庄
片手刈込鋏 (両刃) 反刃 270mm 輪付き



▲最近飛庄さんのオンラインショップから取り寄せた真鍮製ガード付きの片手刈込み鋏。注文した時に在庫が無かったのでわざわざ新しく作って出来立てのほやほやを送ってくれた。






  ▲右のホッペタにはお馴染み「登録飛庄」の刻印。






▲裏返して見る。会社名が「飛塚製鋏所」から「株式会社飛庄」に変更されたので、今まであった「飛塚別製」の刻印が予想通り無くなっている。






▲横から見ると刃が反っているのが分かる。どうやって曲がった2枚の刃をぴったり合わせるのだろうか。





▲刃を開いたところ。






▲これで270mmの片手刈込み鋏は全部揃ったはず。










2024年3月28日木曜日

飛庄左利用片手刈込鋏片刃輪付拾壱吋

 


飛庄
片手刈込鋏(片刃)左利き用270mm輪付き


▲最近入手した飛庄さんの左利き用片手刈込み鋏。真鍮製のガードが付いている。今回は大阪府堺市の「植木鋏専門店-鋏屋一番」(有限会社 中村金物)さんから取り寄せた。






▲お馴染みの刻印。







▲裏返して受刃側から見たところ。「飛塚別製」の刻印がある。会社名が飛塚製鋏所から株式会社飛庄に変わったので、もしかしたらこの刻印はそのうち無くなるかも知れない。








▲刃を開いた状態。丁度良い開き具合かな。







▲左手に持ってみたところ。昨日ペンキ塗りした手がまだ汚れている。この鋏、右手で持って紙を切ろうとしても切れないのに、左手だとよく切れるからちょっと不思議。







▲多分これで片刃の片手刈込み鋏は全部揃ったはず。















2024年3月23日土曜日

飛庄の剪定鋏と芽切鋏

 


飛庄三挺



▲最近入手した飛庄の剪定鋏と芽切鋏。左からB型180mm革止め、片刃芽切り185mm革止め、両刃芽切り200mm左利き仕様。革止め2挺は飛庄さんのオンラインショップから、左利き仕様は兵庫県加古川市の啓仁刃物さんから取り寄せた。










2024年3月16日土曜日

飛庄片手刈込鋏片刃輪付拾壱吋

 


飛庄

片手刈込鋏 片刃 270mm 輪付き



▲最近山形県天童市の鈴木金物店さんから取り寄せた飛庄の真鍮製ガード付き片手刈込鋏。飛庄の鋏はもう全部入手していると思っていたのだが、まだ持っていないのもあったようで、これもそのひとつ。







▲裏側。片刃なので受刃がある。









▲刃を開いた状態。あまり大きく開き過ぎないようになっていて使いやすい。






▲「飛庄」の刻印。この鋏、植木用だが普通に紙とか紐とかも切れる。










2022年11月13日日曜日

飛翠と飛燕

 


飛庄
飛翠と飛燕



▲今年10月に新発売された飛庄の剪定鋏「飛翠」と「飛燕」を飛庄のオンラインショップから取り寄せた。この2種類の鋏は桃農家のリクエストで開発されたそうで、細くて硬い枝を切るために、よりコンパクトで切れ味の鋭い鋏になっている。どちらも長さ165mm、重さ195g。形状は瓜二つで見分けはつかない。






▲刻印で辛うじて見分けられるようになっている。





▲裏返してみると、飛翠の方は切刃の裏面が鏡面仕上げになっている。通常の剪定鋏は刃にアサリが付けられていて、切刃と受刃が常に1点で接触するようになっていて、飛燕も同様なのだが、飛翠に関しては飛庄のフラッグシップである飛龍のように2つの刃を接触させない構造によって、刃の開閉を軽い力でスムーズに出来るようにしてある。2つの刃に隙間があるので薄い紙やビニール等は切れないが、何故か枝はきれいに切る事が出来るのだから不思議だ。









2022年11月12日土曜日

飛庄の片手刈込鋏

 


飛庄
片手刈込鋏230mm(反刃)



▲飛庄のオンラインストアから取り寄せた230mmの片手刈込鋏2挺。どちらも反刃で、左が輪無しで、右が輪付き。最近、飛庄の商品ラインナップが見直され、230mmの片手刈込鋏の販売が在庫限りで終了すると知った。とっくに自分のコレクションの中にあるものとばかり思っていたのだが、確かめてみたら1挺も持っていない事に気付いた。飛庄のオンラインストアを見たら、既に直刃の方は売り切れていて、反刃だけが注文可能だった。自分が注文した後は全て売り切れになっていたので、ぎりぎり間に合ったわけだ。ちなみに、270mmの片手刈込鋏や230mmの松葉切鋏は今後も製造していくらしいので、実用面での問題は特に無いと思う。








2022年8月30日火曜日

飛庄二挺

 


飛庄
曲両刃剪定鋏



▲最近メルカリで購入した少し昔の飛庄の剪定鋏2挺。出品者様は富山県の方。左は現在ニンニク切鋏の名称で販売されている製品とほぼ同じで、長さは約180mm。右は柿軸切鋏として販売されていた物に似ていて、長さは約165mm。どちらも両刃で反刃、そして皮止めである所が共通している。






  ▲新旧の製品を比較してみた。左が現在も販売されているニンニク切鋏。右が今回入手した古い鋏。違いは虫バネの取り付けが可能かどうかくらいで、あとはほとんど変わらない。





▲柿軸切鋏も比較してみた。左が最近まで販売されていた物で、右が今回入手した古い製品。刃の形状とボルトの頭の直径が異なる。







▲裏返してみると、新しい製品には真鍮のナットが付いていない。紛失したのではなく、最初から使われていないのだ。






▲刃を開き切った時の角度の違い。新しい方が大きく開く。






▲紙箱の蓋には「曲両刃 501 型7吋」と表記されている。



「飛庄」は山形市桧町の「株式会社 飛庄」の商標。かつては「飛塚製鋏所」として知られていたが、今年2月の飛塚靖仁氏の急逝に伴い、3月より社名が変更された。現在は4代目の飛塚大貴氏が家業を受け継いでいる。












2022年4月23日土曜日

羽黒山の剪定鋏

  


羽黒山
A型剪定鋏 230mm



    ▲メルカリshopsで羽黒山の剪定鋏を購入した。出品者様は先日の富士鹿の剪定鋏と同じ兵庫県の方。






   ▲鏡面仕上げされた切刃の平に打たれた「登録 羽黒山」の刻印。「羽黒山」は山形市宮町の「株式会社はとや」の商標。






▲刃を開いた状態。







▲裏側。







▲受刃には「特製」の刻印。









▲刃は真鍮で鑞付けされている。





▲柄の内側は肉抜きされていない。







    ▲この形状の鋏は飛庄と村久で確認しているが、村久は留め金のバネをマイナスねじで固定しているので、リベットで固定しているこの鋏の製造元は、現時点では飛庄の可能性が高いと思われる。


   飛庄と言えば、今年(2022年)の2月3日に三代目の飛塚靖仁氏が67歳の若さで亡くなられている。研究熱心で新製品の開発も積極的にされており、技術知識共に山形の鋏鍛冶の中でも最高の次元に達した方だったと思う。一番脂の乗りきった時期で、これからまだまだ後進の育成をしてもらえるはずだっただけに、非常に残念でならない。三代目の逝去に伴って、四代目の大貴氏が後を継ぎ、3月1日から社名も「飛塚製鋏所」から「株式会社 飛庄」に改められた。優れた職人であった先代を失った飛庄が今後どうなって行くのか、長い目で見守っていきたいと思う。