2021年7月20日火曜日

黄色芫青

 


キイロゲンセイ
Zonitis japonica



  鞘翅目ツチハンミョウ科キイロゲンセイ属。

   窓の網戸の内側にしがみついていたキイロゲンセイ。非常にすばしっこくて、しかもすぐに飛び立とうとするので、なかなか撮影させてもらえない。掌に乗せてみたが、この仲間は体液にカンタリジンという有毒成分があって、腿節と脛節の間の関節からその体液を分泌するので気を付けなければならない。皮膚に付着すると水疱性皮膚炎を起こす事がある。複眼と触角と肢の脛節より先は黒く、それ以外は派手な山吹色をしているのは警告色と云われている。キイロゲンセイの幼虫はオオハキリバチの巣に潜り込み、オオハキリバチが自分の幼虫の為に貯め込んだ花粉を横取りして育つらしい。それを労働寄生と云う。キイロゲンセイが花粉と同じ色をしているのは偶然なのだろうか。この鮮やかな色は標本にすると茶色くなってしまう。ツチハンミョウ科の成虫はなかなか見る機会がなく、見つける度に得した気分になる。キイロゲンセイを見たのも今回が初めて。








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