2020年2月27日木曜日

ビーチコーミング関係の洋書


BEACHCOMBERS
GUIDE  TO  THE  NORTHWEST
Glass  Balls  &  Other  Littoral  Treasures
CALIFORNIA TO  ALASKA


1997年9月9日発行



GLASSBOLL
A  Comprehensive Guide  for  Oriental  Glass  Fishing  Floats  found  on  Pacific  Beaches


2004年1月1日発行

どちらも著者はWALT  PICH 氏。
出版はWalter  C.  Pich  Publishing




   アマゾンで注文した本が今日届いた。以前注文した時には発送連絡はあったものの何故か結局届かなかったので、今回無事に届いてほっとした。国際郵便もアマゾンもいまだに信用出来ないので、あまり高価な物は注文しないようにしている。

  この2冊の本、載ってる写真は表紙を除くと全部白黒だが、それでも著者のコレクションが色々見れて面白い。今ではなかなか手に入らないような珍しい物も沢山載っている。記述については結構いい加減で、日本の神社の勧請札をChinese gameboard(?)と書いてあるのには笑ってしまったが、きっと誰かに確認してもらうよりもコレクションの収集の方を優先しているのだろう。どちらの著書もガラス浮きやビーチコーミングへの長年の愛が感じられて微笑ましい。
   最近自分は残念ながらビーチコーミングに出かける暇が作れないので、こんな本を読んで気を紛らわようと思ったのだが、かえって逆効果だったかも知れない。


2020年2月26日水曜日

猫SF



最近読んだ本



竹書房文庫

猫SF傑作選
猫は宇宙で丸くなる

シオドア・スタージョン、フリッツ・ライバー他
中村融 編


株式会社竹書房
2017年9月7日  初版第一刷発行



   猫にまつわるSFとファンタジーを集めたアンソロジー。


収録作は10篇



〈地上編〉


「パフ」
ジェフリー・D・コイストラ

    登場する猫の名前は「パフ」。マシュマロを自分で焼いて食べるのが好きなトラ猫の雄。


「ピネロピへの贈りもの」
ロバート・F・ヤング

   猫の名前は「ピネロピ」。ミス・ハスケルから貰うミルクが好きな灰色猫。


「ベンジャミンの治癒」
デニス・ダンヴァーズ

  猫の名前は「ベンジャミン」。永遠の4歳で脚に白い長靴を履いたような灰色の縞猫。去勢済み。


「化身」
ナンシー・スプリンガー

猫の名前は「フレイヤ」。北欧神話の女神の化身で黄金色の猫。


「ヘリックス・ザ・キャット」
シオドア・スタージョン

  猫の名前は「ヘリックス」。金庫破りをして射殺される喉と足先の白い黒猫。



〈宇宙編〉


「宇宙に猫パンチ」
ジョディ・リン・ナイ

   猫の名前は「ケルヴィン」。宇宙船パンドラの保全士。襲ってきたスムート星人の宇宙船を撃退する。しっぽは黒と白。


「共謀者たち」
ジェイムズ・ホワイト

   猫の名前は「フェリックス」。人間の目を盗んで実験動物のネズミとモルモットたちを宇宙船から脱出させようと画策する黒猫。


「チックタックとわたし」
ジェイムズ・H・シュミッツ

  猫の名前は「チックタック」。その正体は惑星ジョンタロウの土着の知的生物カンムリネコの子供。本来の体毛は黄褐色がかった灰色だが、体の色は自由に変えられる。


「猫の世界は灰色」
アンドレ・ノートン

   猫の名前は「バット」。宇宙作業員スティーナといっしょに旅をしている灰色の雄猫。


「影の船」
フリッツ・ライバー

    猫の名前は「キム」。宇宙船ウインドラッシュの住民でネズミとりの名手。黒猫。



   この前読んだ「夜の夢見の川」と同じくシオドア・スタージョンの名前に惹かれて買った本だったが、他の作品も面白かった。
   この中で特に傑作だと思ったのは、デニス・ダンヴァーズの「ベンジャミンの治癒」。自分の飼っている猫が不老不死である事をひた隠しにする主人公と、彼の人生の最期まで添い遂げようとした猫。軽妙な語り口だが、結末には泣きそうになった。次に良かったのはフリッツ・ライバーの「影の船」。目的を見失い彷徨う宇宙船の中で、記憶と視力を失くした主人公が見た退廃した世界の物語。フリッツ・ライバーといえばガミッチという名の猫が登場するシリーズが知られているが、それとは全く違うタイプの話だった。


   最近自分は活字を読むと眠くなる病気に罹っていたが、この本を読んだおかげで少し治ってきたような気がする。まだ読んでない本が部屋に何十冊と積んであるので、片っ端から読んでいこうと思う。さて、次は何を読もうか。



2020年2月24日月曜日

新型フォロ


こんなの届きました。


エレキット
「プログラミング・フォロ」


ロボットの組立キットらしい。輸入・販売は、福岡県太宰府市の「株式会社イーケイジャパン」。製造は台湾でおこなっている。



箱を開けると、


部品が入っている。




部品構成はこんな感じ。


単4電池4本で2つのモーターを動かず仕組み。組立済みの基板がついている。ちなみに電池は別売。一部使わない部品もある。




で、あっという間に出来上がり。


1時間半で完成した。

    実はこれ、去年の2月に買った「フォロ」の新型で、今度はパソコンを使って動作や音、LED表示などがプログラミング出来るように進化している。?の下に見える2つの光はセンサーの赤外線で、カメラには写るが肉眼では見えない。



で、旧型フォロと御対面。




プログラミングには専用ソフト「PaletteIDE」(パレット・アイディーイー)をイーケイジャパンのウェブサイトからダウンロードしなければならない。また、2つの動作モードが最初からプログラム済みなので、組み立ててすぐ遊ぶ事も出来る。

2020年2月23日日曜日

エポスのオリジナーレ その2


エポス
オリジナーレ
3408WHM


epos
ORIGINALE
3408WHM



  今年の1月に買った3408AWHに続いて、またエポスの時計を買ってしまった。今度の「3408WHM」は、同じスモールセコンドのモデルながら、文字盤と針はよりシンプルでモダンなデザインで、ベルトはステンレスのメッシュブレスになっており、かなりクールな印象の時計である。見た目の美しさではユンハンスのフォームA・027/4937.44に引けをとらないと思う。






▲ケースの厚みは3408AWHと同じ5.9mm。薄いメッシュブレスとの相性はぴったりだ。






▲このケースの薄さを実現出来たのは、当然同じムーブメント「Peseux7001」を採用している為。17石の手巻きで、1秒間に6振動。パワーリザーブは約45時間。現在大量生産されている機械式のムーブメントでは一番スリムなんじゃないだろうか。





  「エポス」(Montres EPOS SA.) は、スイスのベルン州ビール/ビエンヌに拠点を置く機械式時計のメーカー。1983年にピーター・ホッファーにより創立された。そのルーツは1925年、時計職人ジェームス・オベールがジュウ渓谷に作った時計工房にあるという。

2020年2月20日木曜日

陸亀特集



VIVARIUMGUIDE
No.88


ビバリウムガイド
2020年春号


   ビバリウムガイド(VIVARIUM  GUIDE)は、株式会社エムピージェーが年4回発行する季刊誌。
   1997年、月刊アクアライフの増刊号として創刊。2017年の通算77号から正式に雑誌コードを取得し、独立季刊誌になっている。

    内容は、主に爬虫類や両生類の飼育に関する記事と写真だが、たまに蜘蛛やサソリ等の陸棲の無脊椎動物を取り上げる事もある。



   今号の表紙はギリシャリクガメ。巻頭特集でもリクガメを取り上げている。この雑誌でリクガメ特集なんて何年ぶりだろうか?

   爬虫類ハンター加藤英明の現地レポートはもう75弾目。今回はキューバの自然と動物を紹介している。


今回も買って損は無い充実した内容。






2020年2月11日火曜日

奇妙な味


今日読み終えた本


創元推理文庫
12の奇妙な物語
夜の夢見の川
  著者  : シオドア・スタージョン、G・K・チェスタトン=他
編者  :  中村  融


2017年4月28日 初版
株式会社東京創元社  発行


「奇妙な味」をテーマにしたアンソロジー。

収録作は以下の12篇。




「麻酔」
クリストファー・ファウラー

歯科医になりすました殺人鬼の話。



「バラと手袋」
ハーヴィー・ジェイコブズ

偏執狂的収集家の話。



「お待ち」
キット・リード

とある田舎町の異様な性風俗の話。



「終わりの始まり」
フィリス・アイゼンシュタイン

   死んだ母親が1日だけ死んでなかった事になる話。



「ハイウェイ漂泊」
エドワード・ブライアント

高速道路にまつわる大学教授のオチの無い話。



「銀の猟犬」
ケイト・ウィルヘル

ノイローゼの主婦が自分になついている野良犬を射殺する話。



「心臓」
シオドア・スタージョン

   別れた男の心臓だけを呪ったらその男が心不全で死んでしまった話。



「アケロンの大騒動」
フィリップ・ホセ・ファーマー

死人を蘇生する詐欺師達の話。



「剣」
ロバート・エイクマン

とある行商人の不思議な初体験の話。



「怒りの歩道 ー 悪夢」
G・K・チェスタトン

あらゆる物に敬意を払う変な男の話。



「イズリントンの犬」
ヒラリー・ベイリー

しゃべる犬が家族の秘密をばらす話。



「夜の夢見の川」
カール・エドワード・ワグナー

精神病の女の妄想話。





   3年近く前に出版された本だから、この程度のネタバレは赦して欲しい。どの作品も読んだ後でモヤモヤが残ってスッキリしない話ばかりで、人によって好き嫌いが分かれると思う。自分はシオドア・スタージョンの名前にひかれて買ったので、他の作品はオマケみたいなものだったが、飽きずに最後まで読む事が出来た。









2020年2月6日木曜日

四十雀


シジュウカラ
Parus minor  minor


スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属。


   今日の夕方、家の中に迷いこんできたシジュウカラ。
   今年は暖冬で雪が少ないと喜んでいたら、昨夜から今朝にかけて一気に30cm以上の雪が積もった。小鳥も急にやって来た寒波に驚いたに違いない。風の当たらない建物の中に避難したものの、出口が分からなくなったのだろう。玄関から入ってきたのに、はめ殺しの高窓から出ていこうとしていた。猫達に見つからないうちに何とか捕まえて外に放してやったのだが、遠くまで飛んで行かずに庭のソメイヨシノの梢に留まって暫くこちらを見ていた。暖かい家の中が余程恋しいのか、それともはぐれた仲間を待っていたのだろうか。

2020年2月3日月曜日

クリローの季節


    クリスマスローズの花が次々と咲き始めた。




花の少ない季節、ありがたい存在。

2020年2月2日日曜日

ありえなさの原理


最近読み終えた本



早川文庫
ノンフィクション
〈数理を愉しむ〉シリーズ

「偶然」の統計学
デイヴィッド・J・ハンド 
松井信彦 [訳]


株式会社早川書房
2017年10月15日発行



   世の中には信じられない程幸運な人がいるもので、何度も宝くじの1等に当選したとか、3日連続でホールインワンを達成したとか、そんな話を聞くと自分にも少しその幸運を分けてもらいたいものだと思ったりする。その一方で、何度も落雷の被害に見舞われたり、立て続けに家族を事故で失ったりする信じられない程不運な人もいる。
     本書の著者、デイヴィッド・J・ハンド氏によると、そういった一見ありえないような出来事のほとんどは「ありえなさの原理」で説明出来るという。「ありえなさの原理」とは「不可避の法則」「超大数の法則」「選択の法則」「確率てこの法則」「近いは同じの法則」という5つの法則で構成されるらしい。日常で個人の身の上に起こる奇跡的な出来事だけでなく、株価の暴落や生物の進化、宇宙の成り立ちにもありえなさの原理が関わっているらしい。
    この本を読んでも宝くじの当選確率が上がるわけではないが、統計や確率というものについて人々がどう誤解してきたかを理解出来ると思う。要約すると、奇跡とか数奇な運命とかいうものが実はそんなに奇跡でも数奇でもないという話である。






2020年2月1日土曜日

グラジエーター


Heavy Armord Fighting Suit
GLADIATOR
[G1/G2/G3]


   昨日に引き続き、今日もマシーネンクリーガーのキットの紹介。ウェーブから発売された傭兵軍の重装甲戦闘服「グラジエーター」である。
   グラジエーターのキットはこれまでにもいくつか発売されているが、今回のはG1、G2、G3の3タイプのどれでも作れるというオールインワンキットになっている。しかも冬季仕様のカンジキ型のパーツも入っているので、組み合わせ次第で6タイプも作れるという優れもの。でも1箱には1機分のパーツしか入ってないので、当然1人最低6つは買わなければならない。ただし転売目的で買い占めたとか誤解される可能性もあるので注意が必要。実際マシーネンクリーガーの古いキットはプレミアが付いて倍以上の値段で売られている事もあるので困ったものである。



   ▼今回のキットに同梱されているデカールと塗装見本のカード


   箱の裏にも塗装見本があるので参考にするとええよ。