Mamoru Nagano’s
XThe Five Star Stories
XVIII
ニュータイプ100%コミックス
ファイブスター物語⑱
永野護
2025年3月10日初版発行
株式会社KADOKAWA
▲月刊ニュータイプ誌に連載されているSFファンタジー風青春恋愛ギャグ漫画「ファイブスター物語」の第18巻が発売された。2年ぶりの新刊である。表紙はファティマ・チャンダナ。今回はウエスタ太陽系第2惑星のボォス星が主な舞台。前半の「緋色の雫」は星団歴3069年のナカカラ防衛戦と、それに伴うバランシェ・ファティマ総動員の全星団通信網乗っ取り事件が描かれる。後半の「トラフィックス4・終わりの始まり」は、イースト・ハスハで翌年に起こったヨーン・バインツェルとデコーズ・ワイズメルの因縁の対決。この巻はとにかく、大勢の人物とGTMが登場して愛と涙と感動で盛り上げちゃったりして、今までの物語の集大成となっている。初登場の人物としては、バカ殿みたいな見た目の忍者の親玉とか、ドアランデアスティルーテなんていう絶対一度で名前を覚えられないファティマとかが出てきて笑わせてくれる。もうドアラちゃんでいいじゃん。それより巻末では作者の個人情報も明かされていたりして、永野護のファンとしてはそれを読めるだけでも買う価値のある一冊だと思う。今回に限った事ではないが、見る人によっては作者のこだわりというか、執念とか怨念が過度に感じられてキショいとか思うかも知れないが、自分にとってはむしろそういうのがこの作品の魅力だと思うのだ。
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