2024年8月31日土曜日

大鍬形の死

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。



▲一昨年の7月20日に近所の街灯下で見付けたオオクワガタの雌。あれから2年と12日の今日、飼育ケースの中でお亡くなりになっているのを確認した。ついこの間までは元気そうに見えたのに、まさかこんな急に逝ってしまわれるなんて思いもしなかった。初めて出会った時に羽化からどのくらい経っていたのかは分からないが、そろそろ寿命だったのかも知れない。このオオクワガタは飼育下で7匹の子供を残してくれた。実際はもっと沢山産卵していたはずだが、何らかの栄養素が不足していたようで、自分で産んだ卵や幼虫を食べてしまったのだ。一応高タンパクゼリーを与えていたのだが、それだけではなく生肉でも食べさせてあげれば良かったのかも知れない。それにしても小さな身体で今までよく頑張ってくれたなあと思う。自分の孫が大人になるまで生きている昆虫ってそうはいないだろう。このオオクワガタに出会えなければ、昆虫を卵から成虫まで育ててみようとは思わなかっただろう。本当にどうもありがとうね。









2024年8月30日金曜日

海兎貝科

 



ウミウサギ科の貝達
Family Ovulidae  spp.



  ▲福岡県八女市の龍工芸さんからウミウサギ類の貝殻標本を購入した。ウミウサギ類の貝殻を買うのは何年ぶりだろうか。15個買ったら嬉しいことに3個おまけしてくれた。もしかしたら誤同定とかがあるかも知れないので、虫眼鏡片手に後でゆっくり見てみたい。










星蜂雀と灸花

 

ホシホウジャク
Macroglossum pyrrhosticta

鱗翅目スズメガ科ホウジャク属。成虫は日中、花の蜜を吸う。幼虫はヘクソカズラやアカネの葉を食べる。年2~3化で、越冬態は不明。



  ▲車庫の中で見付けたホシホウジャク。シャッターは開いているのに、閉まったガラス窓の方から出ていこうとしていた。







▲翅を畳むと地味な蛾。







▲ちょうど食草のヘクソカズラの花が咲いていた。







2024年8月28日水曜日

大鍬形の孫 その2

 



オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。




昨日掘り出したオオクワガタ(F2)の兄弟の残りも菌糸ビンから掘り出してみた。まずこれは体長46mm位の雌。






▲そしてもう1匹も雌で、体長は同じ約46mm。3匹とも雌だったのは残念だけど、体長は雌としては今まで家で羽化した中で最大だった。あと残るは1匹だけだが、それは菌糸ビンの外から蛹室が見えるので、すでに羽化したことが判明している。ただ羽化して間もないのでもう暫くそのままにしておかないといけない。昨年は産卵数が少なく、4匹しか育たなかったが、今年は今の段階で17匹の幼虫が育っている。本当はもっと沢山産卵していたはずなのだが、親が自分で産んだ卵を食べてしまったり、産卵木からの掘り出しの時にあやまって潰してしまったりして数が減ってしまった。でもあんまり増えすぎても困るので、むしろちょうど良かったのかもしれない。








絨星天蛾

 


 サザナミスズメ
Dolbina tancrei

  鱗翅目スズメガ科Dolbina属。幼虫はモクセイ科の植物の葉を食べる。年2化で蛹態越冬。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けたサザナミスズメ。

 






▲ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus inclinatus)の雌も来ていた。





2024年8月27日火曜日

大鍬形の孫

 


オオクワガタ(♀)
Dorcus hopei binodulosus

鞘翅目クワガタムシ科オオクワガタ属。



一昨年7月20日に近所の街灯下で見付けたオオクワガタの雌の孫に当たる世代(F2)の1匹目が羽化した。36mmの野生の雌から産まれた39mmの雌61mmの雄との間に産まれた子供で、体長は親と同じ39mm。もう既に全身真っ黒なので、1ヶ月以上前には羽化していたのだろう。もう少ししたら餌を食べるようになると思う。他に同じ世代があと3匹いる(実際はもっといたはずだが、産卵材の割り出しの時に潰してしまったり、気付かなかったりして計4匹しか残らなかった)ので、羽化が待ち遠しい。というか、おそらくすでに全部羽化しているような気がする。ちなみに一昨年拾った雌は後肢を1本失ったものの、まだ元気に生きている。





飛庄特製両刃芽切

 



飛庄

特製 両刃芽切り 革止め 205mm




▲久しぶりに剪定鋏についての投稿。今回取り上げるのはその名も、株式会社飛庄製造の「特製 両刃芽切り 革止め」である。虫バネが標準装備になっていて、立バネは取り付けられないようになっている。あと長時間使っていても手が痛くならないようにクッションバネが付いている。この鋏、どうやら数量限定品らしく、自分が買った後でオンラインショップを覗いてみたら、もう売り切れていた。







▲左のホッペタに打たれた「登録 飛庄」の刻印。






▲裏側。







▲刃を開いた状態。







▲従来の両刃芽切りとの比較。柄の形状が全然違っている。デザイン的にはちょっと手作り感が増したというか、原点に帰ったように見える。








雀と兜

 

エゾシモフリスズメ
Meganoton analis scribae

 鱗翅目スズメガ科Meganoton属。幼虫はモクレン属の葉を食べる。年1~2化で蛹態越冬。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けたエゾシモフリスズメ。道路の真ん中にいたので撮影後に他の場所につれていってあげた。








▲カブトムシ(Trypoxylus dichotomus septentrionalis)の雌。今年は本当にカブトムシが多い。いわゆるナラ枯れで数年前に倒れた木が幼虫の餌としてちょうど良い具合に腐朽が進んできている為かも知れない。この個体も撮影後に草むらに移動しておいた。







2024年8月26日月曜日

茶甲羅蛞蝓

 


チャコウラナメクジ

Ambigolimax  sp.


有肺目コウラナメクジ科 Ambigolimax属。



▲最近購入した家の玄関前にいたナメクジ。日本でチャコウラナメクジと呼ばれているナメクジにはいくつかの種が含まれているようで、これがどの種に当たるのかは分からないのだが、ヨーロッパ原産の外来種であることに変わりはない。






2024年8月25日日曜日

棕汚斑螳

 


コカマキリ
Statilia maculata maculata

蟷螂目カマキリ科Statilia属。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けた色が薄めのコカマキリ。写真だとそんなでもないが、現場ではもっと白っぽく見えた。





 

  ▲コスズメ(Theretra japonica)も来ていた。






2024年8月24日土曜日

斑猫


 

ハンミョウ(♂)
Cicindela chinensis japonica

鞘翅目ハンミョウ科ハンミョウ属。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けたハンミョウの雄。








    ▲コクワガタ(Dorcus rectus rectus)の雄。右後肢がなく、頭部には無数の傷。体長40mm。








   ▲オオカマキリ(Tenodera aridifolia)の雌。なんか表情が可愛い。









2024年8月22日木曜日

枯葉大刀螳


 

オオカマキリ(♂)
Tenodera aridifolia

蟷螂目カマキリ科カマキリ属。



▲昨晩、近所の街灯下で見付けたオオカマキリの雄。夜なので複眼が黒くなっている。今年最初のオオカマキリの成虫。








▲ノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus inclinatus)の雄。








▲カブトムシ(
Trypoxylus dichotomus septentrionalis)の雌。











2024年8月20日火曜日

苧麻夜蛾

 


フクラスズメ
Arcte coerula

   鱗翅目ヤガ科フクラスズメ属。幼虫はイラクサ科草本の葉を食べる。年2化で成虫越冬。和名にスズメと付いているがスズメガの仲間ではない。



▲昨晩、何かの動物の糞にしがみついていたフクラスズメ。口吻を伸ばしているのが分かる。自分は家の中で越冬しているフクラスズメを何度も見ているが、夏場見る事は少ない。灯火や樹液にやって来るとも云われているが、自分はこれまで見た覚えがない。まさかウンコが好きだとは意外だった。






   ▲昨晩、近所の街灯下で電柱にとまっていたコカマキリ(Statilia maculata maculata)の雌。今年最初に見たコカマキリの成虫。





▲ハンミョウ(Cicindela chinensis japonica)。この背中の変な模様のせいか、スマホのカメラのピントがうまく合わない。近くで見ると派手なのに、少し離れて見ると目立たなくなるから不思議。








▲マルガタゲンゴロウ(Graphoderus adamsii)   の雌。小さなゲンゴロウ。







▲コシマゲンゴロウ(Hydaticus  grammicus)。マルガタよりもっと小さい。







2024年8月19日月曜日

加藤製作所


 

カトウセイサクショの万年筆
「金魚」



▲最近メルカリでカトウセイサクショカンパニーのセルロイド製万年筆を入手した。出品者様は東京都のHさん。カトウセイサクショカンパニーは東大阪市にあったペン工房。残念ながら社長の加藤清氏は2010年に85歳で失くなられているので、もう新しい製品は入手出来ない。





▲「金魚」とか「錦鯉」とか呼ばれている万年筆のコレクション。左から、今回入手したカトウセイサクショのセルロイド製、ロングプロダクツのアセテート製、大西製作所のセルロイド製1本とアセテート製2本、プラチナ万年筆のセルロイド製。




東北野兎

 



トウホクノウサギ
Lepus brachyurus angustidens

   兎形目ウサギ科ノウサギ属。日本固有種であるニホンノウサギの亜種。東北地方のほぼ全域から本州日本海側に分布。



▲昨晩20時半頃、自動車の運転中に見付けたノウサギの死体。10分位前に同じ場所を通りかかった時にはいなかったので、直前に車にはねられたのだろう。







▲右頬に深い傷があるが出血があまりなく、おそらく即死だったと思われる。この死体は撮影の後で路肩に移動しておいた。








2024年8月18日日曜日

幻じゃない蛇

 

シロマダラ
Lycodon  orientalis

有鱗目ナミヘビ科オオカミヘビ属。日本固有種。



▲昨晩、近所の農道上で見付けたシロマダラ。全長35cm程で、この前見たのとは別の個体。あまりにも細いので一瞬ミミズかと思った。






















2024年8月17日土曜日

狐の剃刀

 


キツネノカミソリ
Lycoris sanguinea var. sanguinea

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の球根植物。



▲最近購入した中古の家の前に咲いているキツネノカミソリ。以前の家主が植えたのだろうか。他にもいろんな植物が植えられているようだが、手作業で草刈りをしてみないと全貌は分からないだろう。刈払機を使った方が楽なのにね。